上方浪曲ニュース最新号
2000.6
親友協会総会役員改選
真山会長他三役は再任

 社団法人浪曲親友協会は、五月二十三日、大阪・動物園前の大よしで総会を開き、前年度予算の決算報告と役員改選を行った。
 選挙による役員改選は、高齢を理由に辞任を申し出た山本敬一理事を除いて全役員を再任、山本氏に代わって大阪府議会議員の大友亘康氏が理事に就任した。その後の理事会で、互選により真山一郎会長、日吉川秋水、広澤駒蔵両副会長ら役員は全員再選された。任期は二年。
 平成十二年度役員は次の通り。
 会長▼真山一郎、
 副会長▼日吉川秋水、広澤駒蔵
 常務理事▼春野百合子、京山小円嬢
 理事▼京山幸枝栄、筑波武蔵、松浦四郎若、京山福太郎、三原佐知子、京山幸若、大林静子、泉和子、真山広若、京山宗若、道庭富太郎、高辻八男、大友亘康、中田萬夫(事務局長)
 監事▼芦川淳平、新川節雄
 相談役▼京山幸枝、冨士月の栄
 新人熱演の錬声会に熱い期待


 国立文楽劇場の第十一回浪曲錬声会が、五月二十日昼夜二回にわたって開催された。
 幸いってん、真山日出男、春野美恵子、春野冨美代の新人四人に、京山幸枝栄、京山福太郎が昼夜に別れて補導出演。
 いってんは「雷電初土俵」「弁慶五条の橋」、日出男は「刃傷松の廊下」「男の花道」、美恵子は「両国夫婦花火」、冨美代は「斎藤内蔵之助」とそれぞれ師匠譲りのネタを、薫陶よろしく口演した。少々調子が外れようと若手らしく精一杯声を張り上げての熱演に、客席からも惜しみない拍手が贈られていた。こうした経験を経て、オリジナルな作品を自分の節で世に問う日が早く訪れることを期待したいものだ。

 京山幸若堺後援会が総会

 京山幸若の地元堺後援会は、五月二十一日、サンパレス堺で総会と懇親会を開き、ファン二百名が幸若を囲んで親睦を深めた。総会には春野百合子、松浦四郎若、京山宗若、春野冨美代も応援に駆けつけ、宗若・四郎若は余興も披露した。皆の声援を受けた幸若は、「長短槍試合」を口演、歌謡曲や河内音頭も熱唱するハッスルぶりだった。

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