上方浪曲ニュース最新号
2000.4
京山福太郎後援会の集い

京山福太郎後援会は、三月十九日、大阪ミナミの万良で福太郎を囲む集いを開催し、ファンや京山一門の浪曲人ら約百名が参加した。
福太郎後援会は、ファンの集いや旅行会などを毎年実施しており、これもその一環。会場となった万良は、かつて京山幸枝若ファンクラブの集いが毎年行われていたところでもあり、参加者も幸枝若ファンクラブから受け継がれた顔ぶれもあって、会場のムードもそのままの懐かしさだった。
来賓として参加した「おはよう浪曲」プロデューサー勢井亮度さんと芦川淳平が祝辞を述べ、福太郎の活躍を激励したあと、福太郎が河内音頭を口演、京山企画の小椋隆光社長の発声で乾杯して開宴した。
この後は参加者が思い思いにのど自慢を競い、春の一日を楽しんだ。
春爛漫、桜満開の築港高野山
親友協会のお花見大宴会開催


浪曲塔のある築港高野山寺で、四月七日、恒例の親友協会桜まつりが開催された。この日はうららかな陽気に恵まれ、昔浪曲人によって植えられた境内の桜は満開。
住職の読経により浪曲塔へ参加者全員がお参りしたあと、桜の花の下に移動して開宴。会員やファンが入れ替わり立ち代わりのど自慢や踊りの余興を披露し和やかに春の一日をすごした。

 一心寺寄席 シアター最終公演
女流一座に春の華やぎを満喫


四月の一心寺寄席は、春野百合子、三原佐知子、京山幸枝栄、京山幸栄の女流一座で、建て替えのため一時閉館する一心寺シアターの最終公演を華やかに飾った。
女流競演では、三原佐知子が二日目冨士月の栄譲りの「異国の母」を初めて口演、多くのファンも駆けつけ声援を送っていた。千秋楽は、春野百合子が最終口演を締めくくる「高田の馬場」を熱演。大喝采を浴び、気分よく長講で語り納めとした。
一心寺シアターはこれから約二年間の建て替え工事に入るが、一心寺寄席は来月から一心寺北側筋向かいの「パート2」に移転して、これまで通り毎月第二月曜から三日間開催される。
パート2はこぢんまりしたライブシアターで寄席らしい空間になることが期待される。
 なお、先月の一心寺寄席の記事で、出演者名の記載の内、連日大熱演の京山小円嬢師が脱落していました。小円嬢ファンの皆様から山のようなお叱りをいただきましたので、謹んでお詫びします。


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