2004-09-20

第三話「全羅南道式夫婦げんかとピンク映画」

 
そちらは涼しくなりましたか。
木浦は数日前からぐっと冷え込むようになりました。
 
この週末は光州の友達の家に泊ってきました。
光州は木浦からバスで1時間余(これは断然「近い」カテゴリーに入ります)。
 
昨日は朝から友達と、光州郊外にある動物園へ行きました。
日本とあまり大きな違いはなかったけれど、
ヘビの檻に生きたニワトリ(エサ用)が入れてあったり、
ハツカネズミ(これもエサ用)が三匹固まって震えていたりしました。
やっぱり本能的に自分の運命が分かるんでしょうね。
ニワトリは半目になってじっと立っていました。
動物園というのは、不思議なところだと思います。
 
昨日は友達のお母さんの誕生日だったので、夜はサムギョプサルという豚バラの焼肉を食べに行きました。
友達とその両親、おばあさん、私というメンバーで、最初は楽しく食べていました。
 
ところが、ささいなことから夫婦喧嘩が始まったのです。
おっちゃんが杯の酒をかけると、おばちゃんがコップの水で応戦し、
またおっちゃんが丼鉢の「水キムチ」をぶっかける、という派手な展開。
おばあさんは「うるさいよあんたたち」ともぐもぐ言い続け、
娘は「なんでそうなるの?」と叫び、
私は飛んだお箸などを黙々と拾いながら、不謹慎にもちょっとわくわくして眺めていました。
日本でも起こりうる光景だろうか?
ソウルでも起こりうる光景だろうか?
どんな階層の家庭にも起こりうる光景だろうか?
ちなみに二人の罵り合っていた言葉は全く聞き取れませんでしたが、
全羅南道のものすごく悪い言葉をことごとく並べ立てていたらしく、
後から友達に「何ていってたの?」と聞いても教えてくれませんでした。
それでも、結局二人は激しく罵り合いながらも一緒に家へ帰ってきました。
夫婦って不思議・・・。
 
帰宅後は、ふてくされて寝てしまったおっちゃんを除く女たちでケーキ。
晩御飯18時、サムギョプサル22時、ケーキ24時という食べっぷり。
おばあさんにはきつかろうと思っていたのですが、案の定、胃腸にこたえたようです。
私はなぜかおばあさんと一枚の布団で寝ることになったのですが、
横からごろごろぐるぐると聞こえてきて、おばあさんは何度もトイレへ。
そしてこの家の女性たちはなぜかトイレのドアを閉めないので、
私は寝られたものではありませんでした。
 
実はその前日の夜も、食堂の仕事から夜1時ごろに帰ってきたおばちゃんが、
リビングで寝ている私と友達の横のソファーにどたっと横になり、
堂々とピンク映画を観始めたのです。
友達は穏やかな寝息を立てているし私も狸寝入りをしていたので、ばれないと思ったのでしょう。
そして平日の夜はおっちゃんもおばあさんもいないのです。
とはいえ、ああびっくりした・・・。
 
なんともきてれつなホームステイでありました。
ではでは。



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