でじこに会うべし!<到着>


3人が合流したので、腹減ったカルロスが食事の話を切り出した。

『じゃぁ、その辺でちょっとなんか食べて行こか。』
『え、うそぉ。六甲山で神戸牛を食べるんちゃうん。』
『・・・』

即座にイケUに否定(?)されて前に進むしかなくなったカルロス。夕食が神戸牛でええやん、というイケUの言葉にも耳を貸さず修験者の如く山を目指す。

地図の読めない漢、イケUのナビで六甲山を目指す。女子大の前を通ってはウヒョ〜!とか男子校の前を通ってはこの世の中で最も要らないものの一つや!とかここが何処かがわからへん、とかいいながらナビをするイケU。
子供の頃、極度に車に弱かった私は随分マシにはなったものの、今でも車(乗り物)には弱く、山道でだんだん弱っていった。

山道をしばらく行ったところでガス欠ランプが点きっぱなしになった。車も結構渋滞気味だったのでガソリンが本当に心配になってくる。
地図で確認したところでは、目的地方面にはガソリンスタンドがなさそうなので、分岐点で目的地と反対方向に曲がってガソリンスタンドを目指すことにした。地図上で距離を見ると目的地よりそのガソリンスタンドの方が遠かったのだが・・・。まあ、帰れなくなっても困るし。
この間、ますます弱る私。

ガソリンスタンド近くにスカイラークがあり、イケUが食って行ったらええやん、と薦めていた。

『ええのんか。これが最後のチャンスやぞ。』
『いや、ええって。上まで行って食うから。』

腹へって気分悪い、とか言っている割に頑固な修験者カルロス。
私が思うに、彼はこのマゾ〜な状況を楽しんでいるのではないだろうか。

今来た道を戻って目的地、六甲山カンツリーハウスを目指す。
また山道を延々進んでいく。
十分に弱った私はカーブのGがかかる度に「あ〜」とか「え〜」とか声を出す。なんかちょっと楽な気がする。
そうこうしていると、やっとカルロスが私が本当に車に弱いことに気づく。吐くなら車外に、という指示が出たので窓を開けてスタンバイしておく。

まあ、結局そこまでの状態にまではいかず、到着する。
駐車場の入り口を車1台分行き過ぎてしまったため、私とイケUを置いてカルロスは車を置きにいく。
車を降りた時点で天候は曇り空、強風でイケUが寒いと言い出すほどだった。

入り口横の店の試食コーナーでモリモリ食いながらしばらく待ってカルロスと合流し、六甲山カンツリーハウスの中に入る。
時刻は既に午後4時半頃。閉園時間が午後5時半。時間はある。
ちなみに大人は600円でした。

[戻る] [でじこに会うべし!に戻る] [次へ]