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雑誌とオックス

平凡


平凡1968年12月号表紙 オックスと由美かおる

この号には表紙だけでなく、オックスがいっぱい登場。
北海道旅行でのカラーグラフ、合宿所でのオックス、「結成してもう1年」オックス座談会など。 特集には赤松愛と浅丘ルリ子、野口ヒデトと由美かおるの対談が。どちらも当時の人気女優とオックスのメンバーとの顔合わせ。

赤松愛と浅丘ルリ子  野口ヒデトと由美かおる

(クリックで当時の雑誌記事↑)


雑誌付録ポスター

『オックスミニ百科』表紙 平凡1969年7月号付録

デビューしてからの1年の歩み、メンバーのプロフィール、スナップ写真などが満載のミニ・グラフ。 →1  →2


近代映画   

近代映画1968年12月号表紙 オックスと小山ルミ

68年秋、オックスのコンサートで起きた失神騒ぎは、多くの雑誌にとりあげられた。もちろん『近代映画』でも、大きくそのことに触れている。

 「失神者続出・オックスの全国縦断公演」(1968年12月号より) →●

 「オックス公演スケジュール」→●

 「オックスはスターの座を獲得するか?」(1968年11月号) →●
写真は、左がジャズ喫茶でのオックス、右が野外ステージでオルガンに乗る赤松愛。

この記事にはビクターの小沢ディレクターの言葉が載っている。
--- 「かれらは音楽的基礎と根性の持ち主だ。ぼくとしては、リズム&ブルースを中心に彼らのレコードを作ってゆくつもりだ。それが日本のGSのレベル・アップになるだろう。・・・」

近代映画はスターのカラーグラビア満載の雑誌だったが、GSブームには本誌以外に多くの別冊でGS特集号を出している。もっとも近代映画での呼び方は「グループ・サウンド」。

「オックス特集号 予告」→●


TEEN LOOK


『TEEN LOOK』1969年6月24日号

GS記事が満載だった、ティーン向けの週刊誌。表紙のイラストもおしゃれ。
この号では、オックスの新メンバー・田浦幸をくわしく紹介。


少女マンガ雑誌・別冊付録

1960年代当時、まだ少女マンガ雑誌の数は多くなかった。 月刊誌は集英社の「りぼん」と講談社の『なかよし』、週刊誌はやはり集英社の『マーガレット』と講談社の『少女フレンド』がそれぞれ2大誌。
1967年頃からのGSの爆発的な流行とともに、少女向け雑誌の内容もGSでいっぱいになっていく。 
GSブームはそれまでウィーン少年合唱団や、少女スターで彩られていた少女向け雑誌のカラーグラビアまでも一変させてしまった。 読み物やマンガそのものにも、GSのヒットソングやスターストーリーが登場し、付録もGSのポスター等が人気だった。 実際に描き手の若きマンガ家たちの方も、GSファンはたくさんいた筈だ。 そしてGSのスター達が、そのまま少女マンガのキャラクターに「あこがれの男性像」として、大きな影響を与えていくのである。

『スワンの涙』(なかよし1969年4月号別冊付録)について
マンガは牧野和子・作。→●
オックスが「スワンの涙」で、大ヒットを飛ばすまでの生い立ちを描いた、別冊読み切り少女マンガ。 のちに『ハイティーン・ブギ』(ギャルズライフ1978年)で人気を得る牧野和子が、マンガを手がけた。
赤松愛のヘアスタイルの感じを出すために、一切線を使わず輪郭だけで表現していたり、他のメンバーの顔もよく特徴をとらえていた。
お子様向けのマンガとバカにできないのは、メンバーたちの元の所属バンド名や、「ナンバ一番」などのジャズ喫茶の名前はもちろん、オックスの大阪さよなら公演の場所「花馬車」まで、きちんと事実を取り上げていたこと。
名場面は、愛ちゃんが「ジャズをやりたい」とバババーンとカッコ良くピアノをたたいて見せるシーン、「ナンバ一番」の前で苦悩するヒデトの姿。 そして「レンガ」のあったビルの屋上で、みんなが楽器の練習をしているとき、雨が降り出し、清水マネージャーがやさしく傘を差しかけるシーンは感動的だった。
巻末にはメンバープロフィールやスナップも付いていて、当時の小・中学生がオックスを知るには何よりの一冊だったと思う。

この別冊付録シリーズ「なかよしブック」には、松井由美子・作の『神様お願い!』(テンプターズ物語)。 神奈幸子・作の『バラの恋人』(ワイルドワンズ物語)などもある。 
他にも人気GSを主人公にしたマンガは、ヒットソング・ストーリー、スター・ストーリーと数々ある。 ベテラン作家・一条ゆかりも、まだ新人の頃、創刊されたばかりの「りぼんコミック」本誌で『虹色の涙』(ワイルドワンズ・チャッピー物語)を描いている。
また、りぼん1969年2月号別冊付録の『野口ヒデト物語』、は松田明姫(あきひ)・作。

参考文献
『子どもの昭和史 少女マンガの世界 2』 (昭和三八年〜昭和六十四年 構成・米沢嘉博 )平凡社(別冊太陽)1991年 (ISBN 4-582-94240-7)



1980年代以降の雑誌

『GS & POPS』

1980年代に(有)グリーンフィールド(代表・洞下也寸志氏)より出版されていた、GSファンのための60年代総合音楽雑誌。 黒沢進氏も執筆陣に加わり、GS再評価ブームの大きな礎となった。

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『GS & POPS 』 NO.8 表紙 オックス後期メンバー。 左端が新加入の田浦幸(夏夕介)

オックス関連の主な記事は以下の通り。

NO.1  「グループサウンズ名鑑」(アーカ) オックスのバンドプロフィール紹介
NO.2  「コンサートレポート」(1)
     オックス、パープル・シャドウズ、ワイルド・ワンズ、スーパー・ディナーショー S56年
NO.5  「人物クローズ・アップ:赤松愛」(別冊週刊明星1968年8月 復刻記事)
NO.7  「グループサウンズ・カーニバル」 S59年 埼玉会館大ホール
NO.8   「表紙 オックス」
NO.9  「8大GS秘 新作戦を追って」(月刊明星1968年3月号 復刻記事) 
NO.10  「なぜオックスは失神するのか?」(ティーンルック1968年 復刻記事)
NO.11  「GS映画特集」(1)『天使の誘惑』
NO.13  「ライブ盤解剖シリーズ 」  オックス『テル・ミー/オン・ステージ NO.1』
     「この1枚!シリーズ」  ローズマリー『可愛いひとよ』
NO.14  「その後のGSスター・ソロシングル集(2)」夏夕介
NO.15  「GSキメのポーズ 13選」
     「ライブ・レポート」林ゆたか&パームスプリングス


資料協力: 祐三恵、花畑オランダ、しゃくしゃいん (敬称略)
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