<S−VHS>Victor HR-VX200 定価\75,000(99’秋発売、交際期間:00’7〜00'8)“ビデオのビクター”が、培った技術を投入したビデオ。 ○主なスペック
― 画質 ☆☆☆☆ ―ディスプレイをAV-28AD1にしたのが00’7月。その高画質っぷりに浮かれていたら、異変が起こった。ビデオデッキ(PANASONIC NV-SB800W)の再生映像にレインボーノイズが乗るのである。 それはしばらく経ってから、プログレッシブテレビから発する高調波ノイズのせいだと判明するのだが、 当初はそれが分からず、ヘッドの汚れ等を疑ってみたり、 パナのサービスセンターに問い合わせてみたりしたのだが、原因は分からなかった。 そこで、浮気心が。“ビデオはビクター”って本当か?ベストバイで1位というのは本当か? 4万程で買えるということもあり、本機を購入してみた。 高画質のために4Mの大容量メモリーを奢った心臓部、また変速再生機能も使ってみたかった。 さてその画質。標準モードは素晴らしい。原画再生に限りなく近い。 画像のコントラストは高くはなく、自然な画調。パナの画調とは大分違う。 色もパナのように無闇にキレイに演出するようなことなしない。 ノイズの少なさに驚く。画面全体のノイズ、輪郭に乗るノイズ、全てがすくない。 字幕の輪郭にノイズがあるのが当たり前なのだが。輪郭も完璧。ジラジラしない。 3倍モード。コントラストが後退する。ノイズも増える。安定感も薄れる。 SB800Wとの比較では、標準モードでは本機、3倍では800Wに軍配。 問題が起きた。今までパナで録画してきたテープはほとんど3倍で録ってきたのだが、 本機ではトラッキングがうまく取れない。標準ではOK。 逆に、本機で録画したものを800Wで再生することはできた。 変速再生のためにヘッドを可動式にしたことが原因なのか、よく分からないがこれは痛かった。 ― 音質 ☆☆☆ ―ビデオとしては普通の出来、通常ならば問題ないでしょう。しかし、音質にこだわったSB800Wの前では、差が分かってしまう・・・。 音のパワーが違う。しっかりした低域に支えられたSB800Wと比べると、やはり弱い。 またまたSB800Wの偉大さを実感したのであった。 ― 操作性 ☆☆☆ ―リモコン等はまずまずだったかな。ボタンが大きめなので押しやすい。この辺はインターフェースにも凝るビクターらしい。 動作音はややうるさく、安っぽい。実際安いから仕方ないけど。 ― 特殊再生等 ☆☆☆☆ ―タイムスキャン、プロフェッショナルスロー、確かにバーノイズは出ない。特にスローは音声も付いて、まさに放送で使用されるスローモーションのようだ。 しかし、早送り再生、スロー等は意外と使わないもので、最初は感動したけど その後はあまり活躍しなくなってしまった。近年のモデルに搭載されなくなったのも納得。 ― デザイン ☆☆☆☆ ―上部がスラントしたデザインは私は好きだった。ボタンの配置なども含めて、安定感のあるデザイン。 ― 総評 ☆☆☆☆ ―標準モードは素晴らしかった。この画質で録れるならD−VHSは要らない。画質について言えば問題はない。問題はトラッキングに不安が残ることである。 ― 別れた原因 ―常用するのは3倍なので、SB800Wを使うことにした。ヤフーオークションで売却。 |