<スピーカー>

  PIONEER S-LM3-LR   定価\40,000(pair) (01’9月発売、交際期間03’6月〜03’8月)

スタイリッシュな仮想同軸2Way・トールボーイスピーカー!

S-LM3-LR S-LM3-LR

○主なスペック

  1. ウーハー:10cm×2,ドームトゥイーター:2.0cm,バスレフ型
  2. 音像の定位に優れた”バーチカルツイン”レイアウト
  3. バナナプラグ対応の金メッキスピーカーターミナル
  4. スタイリッシュ・スリムな外観
  5. 再生周波数帯域:42Hz〜40kHz,能率:85dB

― 音質 ★★★ ―

本機は音像の定位に優れた仮想同軸配置の2Wayスピーカーで、
セリフの存在感や音場感に優れるということがアピールされているが、
スピーカーユニットの材質など、音質に関わることは特にアピールされていない。
ウーハーを見た感じでは樹脂のようなコーティングがされている。
剛性を高めるためであろうか。トゥイーターはソフト系。
トールボーイということでキャビネットの容積が大きいので、
ウーハーは10cm×2発ながらスペックでは42Hzからの再生が可能だ。

さてその音。2chから試してみる。
期待したほど低音の再生能力は高くない。
アンプの低音ブーストをめいっぱいかけないと音が細くなってしまう。
ウーハーなしでもかなり頑張れるかなと思っていたので少しがっかり。
もっとも、AVアンプのグレードを上げれば多少改善されるかもしれないが。
現在使用中のヤマハAVアンプには「BOTH」という設定があり、
メインスピーカーとウーハーの両方で低音を再生することができる。
本機ではこの「BOTH」で最も良い音になった。ウーハーは手離せない。
この状態で音楽を聴くと、かなりいい感じで聴ける。
本機は背が高い(95cm)ので、音が耳と同じかやや高い位置から聴こえてくる。
音場感がいいのはこれも理由だろうか。

サラウンド再生。
仮想同軸配置と背の高さから、音像の定位や音場感が有利になるのだろう、
効果音やBGMが一層の広がりを持って聴こえるようだ。
トールボーイなので、スピーカーの間隔も自由に動かせるので、
間隔を広げて置けば音の移動感も大きくなるのは有利。

― デザイン・端子等 ★★★★ ―

明るい木目調のキャビネットと、グレーのサランネットが美しい。
部屋の雰囲気が一気に明るくなった。
底部のスタンドもカッコイイし、設置の安定性の向上にも役立っている。
キャビネットを近くで見ると「なんだ塩ビか」と分かるのは仕方ないか。

― 総評 ★★★ ―

低音再生が期待ほどよくなかったが、それならもっと大きい口径のウーハーを搭載した
ものを買うべきか。スタイリッシュな外観も素敵で、所有者を喜ばせる。

― 別れた原因 ―

以前から使っていた「SC−V707」の方が音が良かったという事態が発生。
アンプとの相性もあろうが、主に低音再生能力の点で不満だった。
低音に締まりがなく、音楽が漠然としてしまう印象だった。
見てくれはオシャレで好きだったんだけど。
ヤフーオークションで売却。




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