<AVアンプ>

YAMAHA DSP-R795   定価\88,000(98’秋発売、交際期間:98'12〜02’5)

   ドルビーデジタル・DTSに対応した大ヒットモデル。

DSP-R795

○主なスペック

  1. 3音場シネマDSP+ドルビーデジタル・DTSデコーダーを1チップ化した24bit LSI「YSS−918」
  2. シネマDSPは計25音場プログラム
  3. オールディスクリート構成による85W×5のアンプ部

― 音質 ☆☆☆☆☆ ―

98年秋のオーディオショウで、確かヤマハのブースに入ったのがきっかけだったんです。
「タイタニック」を、100インチ+ドルデジで見せられてしまったんです!
こ、これは素晴らしい!!早急にDVD買って、ドルデジに対応する必要があるぞ!
ということで、98年暮れに、DVD(PIONEER DV-S5)と、本機と、スピーカー4本(SC-V707)を
一括購入する羽目になってしまったのである。
本機は、10万以下ながら、当時では高級機の特権だったDTSに対応。
しかも、ヤマハの高級AVアンプ、DSP-A1に搭載され話題沸騰だった「Sci-Fiモード」等を
擁した充実のシネマDSPプログラム。
この2つがあれば、購入意欲をソソるに十分だった。

ドルデジ初体験は、「ターミネーター2」。その最初、ディスクを入れると、
“パイオニアLDC”というロゴが音楽とともに現れ、THXのロゴが、後ろから前に移動するシーン。
このシーンで、早くも俺は泣いた。
この音の立体感、実在感は未だ体験したことのないものだった。

音調はフラット、特に味付け的なものは感じない。
前後でスピーカーを揃えたこともあり、音場は正確に描き出される。
セリフは画面の中央、効果音がその周りに、BGMはさらに後ろの方から包み込むように聴こえてくる。
ヤマハのカタログに書いてあることそのままだ。
もっと直感的に言えば、今まで聴こえなかった音が聴こえてくる、ということです。

― 操作性等 ☆☆☆ ―

リモコンは細身、持ちやすいが、使いやすいとは言えない。
1つのボタンが音場モードと入力機器の選択を兼ねていて、
音場プログラムを変えたつもりが入力機器が変わってしまうといったことがあった。
またこのリモコンで他の機器も操作できるのはいいが、それをダイヤルを回して選択せねばならない。
ボタンの1つ1つが小さい。本体にはボタンが多いが、
チューナー関係のボタンが多く、実際使うボタンは少ない。

― デザイン ☆☆☆☆ ―

V字カットを採用した力強いデザインは好きだった。

― 総評 ☆☆☆☆☆ ―

高品質なドルビーデジタルサラウンドを提供してくれた。
プロロジックUや6.1系の登場で、信号処理的には色褪せてきたが、
オーソドックスな5.1をやる分には、全く不満がない。

― 別れた原因 ―

プロロジUや6.1系、AAC等、近年著しく進歩した信号処理系に興味を持ち、
現在のDSP-AX530を購入。その後友人のK.C宅で愛された。



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