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AVマニアのお洒落ラック探し 〜後編〜
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(2007.4.28) |
AVマニアがお洒落なAVラックを探す上での条件は整理した。 今回は早速、目に留まった商品を上げながら話を進める。
きれいなナチュラルウッドが美しく、また適度なフレーム幅が 適度な強度をもたらしているのだろう、天板耐荷重は60kgだ。 ガラスの棚板は機器が浮いているような印象を与えて面白い。 縦方向の支柱は前方脇のフレームと後方の2つのフレームのみ、 ガラス棚板とも相まって非常に開放的な雰囲気も感じられる。 しかし、収納部高さ148mmはAVC−1630の厚みとぴったり、 余裕がまったくない。ガラスの棚板も耐荷重5.5kgでは おちおちレコーダーも乗せられない。残念ながらボツ。 普通の人ならともかく、AVマニアであるが故に購入を諦めざるを 得ない一つの例である。
重心が高い位置にあるという、面白いラックだ。 なんだかガンダムのホワイドベースを彷彿とさせる(?)。 重心が高い位置にあるとは言え、底板も広いので安定感はある。 作りもしっかりしていそうで、天板耐荷重は80kgになっている。 ホワイト色と、天板には薄いグリーンのガラスが敷かれ、 非常に爽やかでありながら冷たさがない。 しかし、収納部高さが上段・下段とも155mm、これはやはり厳しい。 しかも収納部の幅が90cmだから、430mmのコンポーネントを 2つ並べると横方向の余裕もほとんどない。キチキチである。 ラック全体の横幅も154cmと場所を取る。残念ながらボツ。
支柱が細い金属のフレームで、四方とも遮る板がなく、 横幅が120cmあるため非常に開放的なラックだ。 収納部も厚めのアンプを置くことを想定して高さに余裕にある。 ガラスの棚板の耐荷重が明記されていないが、 8mm厚の強化ガラスだから10kg程度なら大丈夫だろう。 天板には6cm厚の天然木突き板が使用されていて強度は十分。 しかし、ブラック以外にバリエーションがない! これでナチュラルウッドのバージョンがあったらなぁ・・・惜しい!
厚めのフレーム幅とソリッドなカッティングによって どこか精悍さを感じさせる。ホワイトとガラス板とも相まって、 結構クール寄りの方向性になる。 キズに強く光沢のある仕上げになるUV塗装は嬉しい。 しかし、収納部高さ150mmがまたもや立ちはだかる。ボツ。
ブラウンアクリルとクリアアクリル、アルミという異種素材を組み合わせ、 ブラックとパールホワイトのスタイリッシュな仕上げになっている。 強度も問題なく、収納部の高さも170mmと十分。 見た目には分からないが、底板には12mmしか突出していない キャスターが装備されており、移動もラクラク。 各種条件を全てクリアしており、非常に良い商品だ。
天板のUV塗装の光沢が美しい。天板はキズもつきやすいから、 キズに強いUV塗装はそういう意味でも嬉しい。 天板と底板がホワイト、側板がシルバー、ガラスの棚板で ややクール寄りになるが、微妙なラウンド形状が幾分 柔らかい印象を与える。 ガラスは8mm厚の強化ガラス。サイドだけでなく中央奥でも 支えているので、10kg程度のコンポーネントでも大丈夫だろう。 下段の収納部高さ160mmはギリギリ合格かな。 水平方向には開放的なので放熱は大丈夫だろう。 これも各種条件を全てクリアしている。いいね。
オーディオラックとしては有名はQUADRASPIREの製品だ。 棚板と4本のポールのみという究極のシンプルさ、 それでいて微妙な曲線や美しい木が“洗練”という印象を与える。 本格的なオーディオ用とあって棚板1枚あたり150kgという強度、 デフォルトで206mmという広い棚板間隔になっているが、 ポールはオプションで100〜326mmまで用意されており 機器の変更やコンポーネントの増減などにも対応しやすい。 ネット上だと、「グラグラする」という意見をしばしば見掛ける。 まあそれは見るからに「そりゃあそうだろうなぁ」と思う。 しかし、実物を確認したところ、グラグラという感じではなく 強度的にはほぼ問題ない。少なくとも私個人としてはそう思った。
■ 使用前。 ■ 使用後。 ■ AV機器達も喜んでいます。 しかし今回お洒落ラックを探してみて、棚板の間隔が狭い、奥行きが短い、 耐荷重が小さい、といった理由で諦めざるを得なかったラックが非常に多かった。 条件が多少ともゆるかったら・・・というラックが 上に挙げたもの以外にもいくつもあった。 まあでもそれは、21世紀だと言うのにまだ大型ブラウン管にこだわっているとか、 この軽薄短小の時代に縦横40cm厚み15cm、15kgもするデカいアンプを 使っている方がバカなんですよアンタ。 でも、そんなバカが止められないのがAVマニアの性なのである。 |