AV - eye
   
ここはエディが思いついたAV機器に関する妄想・体験について語ったり、新製品についてコメントしたりするところです。

HDD/DVDレコーダー買っちゃった後の祭り

(2003.12.3)


   先日パイオニアのHDD/DVDハイブリッドレコーダー
   「DVR−515H」を購入したエディ。
   今回は購入後に分かったこと、感じること、考えることなどを綴ってみる。



  ― RWを選んだのは正解 ―

書き換え型ディスクとしてRAMとRWどちらを使うかという問題があるが、
RW陣営のパイオニアにして良かったと思っている。

例えば、友人が「昨日のトリビア見忘れたよぉ!」という時に、
DVD−RWにビデオモードでダビングして渡せばOK!
一度しか見ないものにDVD−R一枚使うのはもったいないし、
渡された方もゴミになって困るということがない。

また、DVD−RWはDVD−Rと同じビデオモード録画ができるので、
DVD−Rを作成するときの試し焼きができるのだ。
まあ使ったことは一度しかないんだけど。

いずれにしても、RAMよりもRWの方がメリットが多いと思っている。
というかRAMのメリットが何かあるのかと問いたいくらいだ。

  ― パイオニア機じゃなくても良かったかも@ ―

パイオニア機を選んだ理由として、「RWである」「高速ダビング」の2つがあった。

まず、上でRWにして良かったと書いたのは書いたが、
実際にはRWディスクを使う機会はほとんどない。DVD−Rしか使わないのだ。
「HDDにどんどん録って、DVDに残す」というハイブリの性格上、
DVDには保存したいものだけダビングするわけだから、
DVDが書き換えディスクである必要はないのだ。ディスクの価格も結構違うし。
RWを使うメリットとして、フレーム編集可能、二ヶ国語収録が可能などがあるが、
特に大きなメリットだとは思えない。CPRMへの対応もあるが、
まだしばらくは必要になることはない状況だ。

ということで、RW機でもRAM機でもRは使えるわけで、その意味では
RWだRAMだとこだわらず、編集機能や画質・音質設定が豊富な東芝など
他のメーカーも選択肢に入れて考えても良かったのかなぁと思う節も出てきたわけだ。

  ― パイオニア機じゃなくても良かったかもA ―

第二に、「高速ダビング」機能だが、これも使ってみて気づいたのだが、
高速ダビングを使える状況が意外と少ない。
レート変換ダビング、フレーム編集を行う場合は等速ダビングとなる。

DVR−515Hのレビューでも書いたが、レート変換ダビングで等速になるということは、
高速ダビングを使いたければ、HDDに録るときの録画モードと、
DVDに残すときの録画モードを揃えるのが条件となる。これが厳しい。

たとえば、2時間番組を録画して、それを編集せずに残すというのは考えにくい。
CMをカットしたり、不要な場面を消去してDVDにダビングするはずだ。
そういった編集を行って、最終的に何分になるかなんて事前に分かるわけがない。
私はとりあえず、全ての番組をFINEのような高レートで録っておいて、
編集した後でディスクいっぱいに合わせて録画モードを決定している。
そうなると、必ず等速ダビングになってしまうのだ。
等速ダビング中は「マルチタスク機能」も働かない。予約録画すら無視される。

というわけで、ダビングの便利さにこだわらず、他メーカーにしても良かったかなぁ
と思う節も出てきたわけだ。高速ダビングがないビクターのDR−MH5なんかも
画質では最高というから、選択肢に入れても良かったかなぁと思う節も出てきたわけだ。

  ― HDDは120GBでも多かった ―

整理整頓好きという私の性格上、見た番組はすぐに消してしまうことが多い。
それに、番組を消さずに残しておくと、HDDがいっぱいになる頃には
番組の数が膨れ上がり、何がどこにあるのか探すのが面倒になってしまうし。

ただ以前使っていた容量40GBのHDDレコーダーの時は、
全ての番組を最高レートで録画すると容量が逼迫してきてしまうので、
番組によって記録レートを落として録画していた。515Hにしてから、
全ての番組を最高レートで記録しても大丈夫になったので、そこは嬉しい。

というわけで、HDDは80GBで十分だったかなぁと思う節も出てきたわけだ。

  ― HDD/DVDレコーダーは難しい ―

AV事情通の私だが、それでもハイブリッドレコーダーは難しいと感じた。
説明書には専門用語がお経のように次々と登場する。もし素人なら、
「DVD−RW」「DVD−R」ん?
「ビデオモード」「VRモード」何が違うの?
「ファイナライズ」なんだそれ?
「チャプター」「プレイリスト」?
編集作業も、正直面倒だねー。
といったところか。

ビデオデッキでは、テープを入れてすぐ録画・再生、
選ぶのは標準か3倍かだけ、人に貸しても絶対見れる、テープも1種類
(S−VHSなどの亜流はあるが、RAMとRWのように全く使えないという状況はない)。
だったのと比べると、DVDが複雑なのは明らかだ。
これでは全家庭にDVDレコーダーが普及するのは難しいと思える。

PSXの、「機能を限定して使いやすいDVDレコーダーを目指した」
という方向性は、私は評価できると思っている。

  ― DVD録画は2時間が標準というのは辛い ―

VHSでは2時間が「標準」となっていたからDVDも2時間を標準としたのだろうが、
私が録画するものが音楽・スポーツが中心ということもあるが、
2時間が「標準」となっているのは無理がある。
動きにからむノイズがけっこう目立つ。スポーツや音楽番組でなくても
シーンチェンジやフェードアウトなどで不安定さが見え隠れする。
これが大画面プラズマ時代の「標準」とは、やや器が小さいと思うのである。
片面ニ層記録になって、8Mbps程度で2時間位録画できるのが理想だ。


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