*かぼちゃまつり*
(黎深・絳攸)
【1】
「なんだ、まだ終わらないのか。いつまで弄っているつもりだ」
「だって黎深様、こんなにおっきくて……。それにここ、すごく固くて……」
「どれ、私が手を添えてやろう。お前もしっかり握っていろよ」
「は、はいっ。……んっ」
「ん。――ほら、どうだ。これでいいだろう?」
「はいっ!」
「終わったはいいが、さて、この出したものをどうしてくれるか」
「お、おれ、食べます!」
「これを食べるのか? やめておきなさい、これは食べ物じゃない。きっと苦いだけだぞ?」
「でも、こんなにいっぱい、もったいないです。せっかく黎深様が、くださったのに」
「やめなさい。腹でも壊したら大変だ」
「平気です」
「絳攸!」
「…………にがいです、黎深様ぁ〜〜」
「だから言っただろう。本当にこんなものを口にするなんて……。ほら、飲まずに出しなさい」
「うう〜〜」
「ふふ、まだ口元についているぞ。もう地下のものではないのだから、いやらしい真似はやめなさい。こんなもので無理に栄養を取らなくてもいいだろう? 私が他にもっとおいしいものをやるから」
「……はい」
【2→】
【過去小説1】
【最新小説もくじ】
【TOP】
(C) asakawa itsuki
all right reserved.