■車窓
発車後1分。線路は複線になっている。加速は新幹線より速くグングンと体に伝わってくる。
このあと景色は空を飛ぶような速さで流れていき、カーブでは家並みが傾いて見えた。ジェット機の離陸速度は約300kmとのこと、翼があれば十分離陸できる速度で走行する。この上海リニアは常電導吸着式のため山梨リニアのようなタイヤはないので振動が殆どない。しかし、浮上高さは10mm以下で、レールの平滑性が重要であるが、昨年5月、当局によると地盤沈下によりレールが少し沈んだとの発表があった。今後、杭州までの延長計画があるが長期の運用に耐えるのであろうか?
■速度表示
各車輌の前後に速度表示がある。発車3分31秒で時速431km。最高速度が出た。すばらしい!感動の一瞬。この速度で約20秒走行する。アッという間の8分間であった。
乗り心地は、振動はあまりなく、音も静かであったが、この400km付近では少しガタガタと音がした。また、浮いているかどうか体感できない。
■車内
クラスは普通席(エコノミークラス)と貴賓席(ファーストクラス)に分かれている。費用それぞれ片道50元/100元、往復80元/160元で当日の航空券を見せると2割引になる。私は、当日ではない帰りの航空券を見せ、2割引きにしてもらった。
乗車したエコノミークラスは、現代的なデザインと間接照明がすばらしい。入口に大きな荷物置き場がある。座席はすべて自由席であるが、中国人は入った順に座る性格の為か、実際、反対側はガラガラであった。乗車率は約40%であろうか、椅子は3−3列席になっており、シートは薄くカバーは青色の布製で内装や照明に比べるとなんとも安っぽい感じである。