さらば『ミコノス』−その1−
プラカ地区にあるモナスティラキ駅から地下鉄に乗り、ピレウス港へ向かう。
駅のホームで、どの列車に乗れば良いのか判らなかったため、たまたまベンチで横に座っ
た若いギリシャ女性に聞いてみた。
彼女は『私も同じ方向へ行くので、電車が到着したら教えてあげます』と言ってくれた。
大変に美しい女性で、少し彼女と話をした。
彼女はアテネ大学医学部の2回生で、将来の専門はまだ決めていないそうである。
実は、僕達がホームのベンチで座っていたら、酒に酔った若い男性に、それこそ、すぐ目の
前で、身をかがめて気持ちが悪いぐらいジロジロ眺められた。僕が彼女に話しかける前の
ことだ。彼は最初、僕を眺め、僕に飽きると、彼女がその被害にあった。
電車の中で、その時の話を彼女にした。
『彼が、僕等を見ていたのは二つの理由があったと思う。
まず、僕を見ていたのは、きっと僕が見かけない変な異邦人だと思ったからに違いない。
そして、あなたを見ていたのは、きっとあなたが大変美しいからでしょう。』
と言ったら、恥ずかしそうに、少し頬を染めていた。
彼女とは、大学のある途中の駅で別れ、列車は終点ピレウス港に到着した。
ミコノス島へは、ピレウス港からフェリーで約6時間。
島に着いたのは、夜11時を回っていた。シーズンオフなので船着場は寒寒としていたが
マリソルの平島さんが、ホテルにタクシーを頼んでくれていたおかげで、すぐにホテルに
チェックインすることが出来た。
この季節、ミコノスは大阪よりも寒い。
地中海、エーゲ海と聞けば、暖かいというイメージを持っていたが、とんでもなくて、
空気が乾燥している分、よけいに肌寒い感じがする。
ホテルの名前は“エレナ(Elena)”といいい、オーナーらしき女性に、『“エレナ”というのは、あなたの名前ですか?』と尋
ねたら、実は彼女のお母さんの名前だと言う。
お母さんの跡を継いでこのホテルを経営しているのだそうだ。
非常に知的で親切な女性で、彼女には、イタリアにいる僕の友人と連絡を取るのに
大変お世話になった。
<ホテル・エレナの客室への外部階段>
<ホテル・エレナの前でオーナーと>
○ホテル・エレナは良いホテルでした。地球の歩き方にも載っていました。朝食付きで
シングル13700DR(約5500円 オフシーズン)でしたが、平島さんのおかげで、13000に
していただいた。[Hotel Elena п@0289‐2‐3457]
皆さんも、ミコノス島へ行く機会があれば是非お泊まりください。お勧めです。
●さらば「ミコノス」−その2では、いよいよミコノスタウンの探訪です。
<丘からミコノスタウンを望む>