きづき(日記)

きづき、またかんがえたことをしるす (いっぺい)
Last-modified: 2014/07/11 01:15:18.

2014年06月01日(日)

カミサンがタブレット PC に興味あり。 カミサンも仕事柄、資料を読むことが多いので価値があるだろう。 カミサンはパソコン関連に関して素人を自認しているが、 普通の操作ができる程度には使える。 そして説明の勘所を押さえるのが上手い。


2014年06月02日(月)

朝、ムスメを連れて行く歩く。 信号待ちで私がぼんやりしてたりすると、 「信号、青になったよ」と言ってくれる。 さらに 「信号、青になるのを見ているから、お父さんは信号見なくていいよ」 と言い、またさらに「あっち向いてて」と横を向かさせられる。

役所に書類を出しに行く。

中途半端に揃っていた漫画を揃えてから姉に貸して読ませ、 その後にスキャンしたい。 その状態で数年間放置していたのだが、 丁度足りない巻を把握したところだし、 役所に寄ったついででもあるので日本橋のブックオフに寄る。 しかし店がコンビニに変わっていた。 競争激しいなあ。

学生の協力を得て計算機構築作業。 随分進んだ。 実験室の片隅に不要になった筐体が積み上げられていたが、 これを廃棄することができた。 スッキリ。


2014年06月03日(火)

火曜日がスイミング、水曜日がピアノ。 中々覚えられない。

学部若手の勉強会。


2014年06月04日(水)

オムツ替えをしている最中に私がくしゃみをすると、 ムスコが驚いた。 オムツ替え中に移動されないようにムスコの興味を引くべく 私が喉の奥から変な声を出したら ムスメが「お父さんの声おもろいなあ」と笑った。

居間のソファが義実家に運ばれるそうだ。 その運送の人が朝 8:00〜10:00 に来るとのことで、 ひょっとしたらムスメと家を出る前に来る可能性があった。 何だかムスメは「運び屋さん」が来るのを楽しみにしていたようだ。 残念ながら出る前には来なかったが。

ムスメ微熱。 ちょっとしんどそう。 歩いて行くか電車で行くかは毎朝聞いているのだが、 ここんところずっと「歩いていく」だった。 今日は「しんどい時は電車で行く」と自分で言った。 「先頭に乗る?最後に乗る?真ん中に乗る?」と私が聞くと、 ムスメ「先頭ってどっち?」。 「あっち。電車の進む方向ですな」と私。 「でーすーなー!?」と激しく反応するムスメ。 私が「ですな」を色々声色を変えて言ってみると大層ウケた。

交通信号の盲人用音ボタンを押すムスメ。 「ピヨ、ピヨ、と鳴るね。でもあっちの信号はポッポ、ポッポだね」。 私が「ピヨッポ、ピヨッポ」と言ってみたら、 ムスメは「そんなんあるかなあ」。 私「ないですな」。

誤差解析のプログラムを作り変えた。


2014年06月05日(木)

ヨーグルトメーカーでヨーグルトを増産し、ガンガン食っている。 スーパーでヨーグルトを買えば 138円/450g くらいのところが、 牛乳代 158円/1L くらいで作れて、 半分くらいまでコストを下げられる。 手間は少々かかるが、手順を確立してしまえばあまり気にならない。 1L が 2日でなくなる感じ。 今使っているのはダノン ビオ。 腸まで生きて届き易いという触れ込みで、 多少高価だがヨーグルトメーカーで増殖できるので 初期コストはさほど問題ではない。 4個パックになっているので、 種菌としての使用も4回分けられ、 賞味期限一杯まで未開封で残せるのも良い。

ケフィアというのは乳から作る発酵食品の一つらしいが、 ヨーグルトではないようだ。 たぶん、菌の種類が違うんじゃないかな。

ヨーグルト作りは雑菌の混入防止が命なので、 器具は清潔なものを使わなければならない。 「容器は毎回煮沸して使うべき」というレシピが多いが、 煮沸せずに中性洗剤で洗って乾燥させるだけでもほとんど問題がない。 洗剤と酸素の攻撃力で腐敗菌はかなり死ぬ。 私はタイミング的に乾燥する時間が取れない時だけ煮沸する。 食べた残りのヨーグルトは雑菌が一杯いるので これで次を作ると乳酸菌が雑菌に負けて腐敗し易い。 雑菌の混入を防ぐため、 ヨーグルトが出来たらまず 表面でも壁面でもない内側の部分から取り出した次の種ヨーグルトを 清潔な瓶に入れて保存し、それから食する。

煮沸は本当は完全に浸る水量でやるべきというが、 蒸気で蒸してもいける。 ムスコの哺乳瓶の煮沸はいつも電子レンジでやっている。 自家製ウォーターサーバの水バッグも 電子レンジ煮沸でいけたっぽく、とりあえず腹は壊していない。 ヨーグルト容器の煮沸にも 電子レンジが使えるのではなかろうか、と思い付いた。 少量の水を入れた容器に蓋をして電子レンジ2分、 容器が溶けるのが怖いのでおっかなびっくりやってみたが、 問題なかった。 殺菌性能は測定していないが、 まあ普通に結構死ぬだろう。

ヨーグルトを食うのにやはり甘味が欲しい。 基本は果物。 バナナが手軽で、 ヨーグルトを入れた丼に剥いたバナナを入れてスプーンで 適当に切りながら口内で混ぜて食う。 リンゴ半分を短冊に切っても美味い。 料理で余ったレモンや柚子の実をハチミツ漬けした物も使える。

本棚の本の表紙を外したら、なんだかスリムになった感じ。 考えてみれば、表紙は折り返しを含めると 4枚分、 帯があればその倍で 8枚分の厚みがある。 単行本1冊が約200ページ=100枚なので、 1割近い厚さを持つこともあるということか。

表紙スキャンを開始した。 帯ごとスキャンをするかの判断は その帯が漫画として楽しいか、ということだが、 まあいらん帯も多いなあ。 今まで何となく残していたが。


2014年06月06日(金)

Intel Compiler の最新版を購入することにした。 物品購入手続きが面倒だが、 まあ末端構成員が電話一本で発注手続できる組織の方が 社会的には稀なんかもしれん。

日記書いてて思い出した。 前回は生協に発注したんだった。 利益が乗せられる分、 この辺の面倒さを生協がカバーしてくれてたのか。

時間を作る技術かあ。 私は完璧主義的というか、綺麗に仕事をしようとしすぎる所が欠点だ。 許される程度に適当な仕事をし、 節約した時間を前に進むための仕事に投入しなければならない。 のじり経由で見た 「その完璧主義を叩きなおしてやる!」 は 心に染みた。


2014年06月07日(土)

ムスメがムスコを邪険にしているように見える。 ムスコの腕に歯型があったり、 爪でひっかくような素振りを見せたり。 うん、弟妹ができた子供の反応としてはよくあることだと思うよ。 だけど4歳上の姉を持つ身としては、何だか胸がチリチリとするんだ。

ムスメが少し元気なさげなので屋外に出ず、 マンションのキッズルームで遊んだ。 ムスコが目をキラキラさせて、凄い勢いでハイハイずり回った。 おう、思う存分ハイハイするが良いぞ。 ムスコはまだ歩けないので 屋外だと自由に遊ばせられない。 家の中だと狭いし物が多くて注意してやらんとあかん。 彼の経験の中でトップクラスに自由な広い空間だったのだろう。

ムスメは2連続前転をする。 すごい。 オッサンになった今の私がやると頭の血管が切れそうで怖い。

他所の親子もキッズルームにやってきて、 ちょっと一緒に遊んだ。

包丁を研いだ。 カミサンも切れ味に感動していた。


2014年06月08日(日)

未明に目が覚める。 汗をかき、ちょっと咳が出る。 とりあえず葛根湯を飲み、茶を沢山飲んで、 汗をかくことを前提に布団被って寝た。 朝目が覚めたときにはスッキリしていた。

ピアノ納品。 いい音。 マンションではちょっと憚られる音量だったが、 消音ペダルでかなり良い感じに抑えられる。 ムスコが寝ている部屋は間に一部屋挟んでいるので大丈夫かと思ったが、 ムスメが弾いていると起きて泣いた。 ムスコが寝ている間は使えないなあ。

私がベートーベンの喜びの歌を弾いてみたら、 横で見ていたムスメが片手でその通りに弾き出した。 鍵盤を見ていたのか、音を覚えたのか。

ムスコ身長 72 cm、体重 10.3 kg。 ムスメ 身長 114.7 cm、 体重 20.8 kg。

実家から姉と私が子供の頃に使っていた バイエルとハノン、それとバッハのインベンションを持って来た。 これは私のピアノ練習用。 ムスメはレッスンで購入する新しい物を使うべきだ。


2014年06月09日(月)

ねむいぜ。

朝の連続ドラ『あまちゃん』の脚本家の宮藤官九郎は、 朝食と同じでさっと食べて元気になる、 というようなコンセプトで作ったらしい。 何となくテレビを点けていて、 1回見逃しても話は追えるしさほど惜しくもない。 でも何となく面白いし次も見たい気分になる。 集中して通して見て面白いことは多分狙ってないんだろうな。 宮藤官九郎は『あべ上がりの夜空に』の人だったかな。 あれは面白かった。 ちゃんと求められた形式でのエンターテインメントを作れる人だと思う。

最近は朝にテレビを点けない。 ムスコが生まれた頃くらいからかな、もっと前からかもしれん。 カミサンは朝の連ドラを見なくなったわけではなく、 ムスメと私を送り出したあと、 昼の放送で見ているようだ。

ダンベルは dumb-bell で、 喋らぬ鈴ということで 唖鈴(アレイ)。 唖が差別語ということで今は亜の字が当てられ、亜鈴と書かれるらしい。 私はなんか、アレイって array から来てるような勘違いをしていた。


2014年06月10日(火)

ムスメが鉄棒で、補助なしで前回りできるようになったらしい。 先月くらいに私と行ったときにも補助ありで前回りできていたのも すごいと思ったが。 日に日にできる事が増えていくなあ。

ムスメを保育園に送ったあと、 児童手当の書類を出しに区役所へ。 ウチの区の区役所はかなり良い感じで、 ここ数年でもどんどん良くなってる気がする。 1階玄関入ったところの案内板でどのフロアか見ていたら フロアマネージャがさっとやってきて、どの窓口か案内してくれるし、 その窓口が先客で埋まっていたので待っていたら 隣の窓口の人が用件を聞いて処理を進めてくれた。 書類を一応提出し、不備で追加書類という形にしてくれたのも、 地味に嬉しい。 時間内に一度提出したという形式が出来る。 1階の窓口の配置もしばしば改善を試みているようだし、 よく頑張っていると思う。

業務スーパーで牛肉が 500円/500g くらいで投げ売りされていたので 購入。 すぐに切ってみたが、内部が少し変色していた。 まあ大丈夫だろう。 中世ヨーロッパは腐った肉を香辛料で誤魔化して食ってたと言うじゃないか。 ということでコマ切れ小分けし、ラップで冷凍。 1/3 くらいの量を使ってカレー。

昨日作ったヨーグルトを冷蔵庫に入れないまま室温で一晩放置してしまった。 まあ保存食だよな、大丈夫。 酸味が強くなっていたものの、食えた。

豆乳でヨーグルトを作ってみた。 植物性で 高タンパク低脂肪かもしれん。 ちゃんとできた様子。


2014年06月11日(水)

ムスメ遠足。

小中高と一緒だった奴が行方不明になったらしい、 と数カ月前に FaceBook で知った。 結局、交通事故で亡くなられていたらしい。

豆乳ヨーグルトが美味い。 調整豆乳を使ったからか、僅かながら甘味がついている。 バナナとよく合う。

昨日作ったカレーが滅法美味い。 しかしもう食い尽くしてしまう。 ビタクラフト 1.9L 鍋だと 4食程度が限界か。 この感じだと、4.5 L 鍋で作って冷凍した方が時間節約できていいな。 でも今はまだ料理の幅を広げる時期という位置付けにして、 この程度の分量で色々試した方が良いだろうか。

平日のみ 1日1食強の消費量では タケノコとかゴボウとか気の利いた食材を使い難い。 人参 3本パックですら月曜日にしか買い難い感じだ。 しかしまあ、もっと食うとか多人数に提供するとなると 負担増加や責任が生じるからな。 これは贅沢な悩みと思うべきだ。


2014年06月12日(木)

ムスメ送り。 マンションを出てから地下鉄で行ったが、 その全てを階段で行き、段数を通算した。 200を越えた。

ムスメは昨日遠足だった。 キッズプラザという子供向け施設に行ったらしい。 なんか皆と上手に遊べなかったようだ。 「わからない」ということが増えている。 一つの要因として、 ドラゼミとかするようになって 「全ての選択肢には正解と間違いがある」 というような感覚ができてしまって、 それで「どちらが正解か分からない」という感じになってしまっているのではなかろうか。

カミサンによれば、 ムスメはピアノレッスンに来ている子の中ではない 一番上手な部類に入るそうだ。 いいぞ、いいぞ。 ただ、本当に上手いところの子は 通ってないかもしれないという気もする。 土曜日にキッズルームで会ったピアノの上手なママさんは 「強制として通わせても仕方がないし、 興味があるようなら当面は自分で教える」というようなことを 言っていた。 家族の能力が高い家庭ではそうなるのだろう。 しかしまあピアノは教養だ。 プロにならせる気もあまりないしな。

女性向けファッション誌の電車の吊り広告で 「お金を貯め方」みたいなのがあった。 貧乏より金持ちの方が良い、という価値観の根拠が 「金持ちの方が買いたい物を沢山買える」 という考えの人は、金が貯まらないと思う。


2014年06月13日(金)

蛋白質含有率 12% の豆乳があったので これでヨーグルトを作ってみたが、固すぎて美味くなかった。

牛乳よりも豆乳の方が植物性だし健康的じゃね?と思ったが、 カルシウム源としては牛乳の方が優れている。 まあどっちかだけにするのではなく、 交互とか適当にどちらも食うくらいがベターだろう。

頼まれ仕事の計算が進まないのが心の重荷になっていて 色々試みてはいたが、 これはたぶん私が全力をかけてやる仕事じゃない。 私はまず論文を書かんと。


2014年06月14日(土)

ムスコが寝ているときはピアノが弾けない、という条件を組込むと、 思ったほどピアノを練習できる時間は長く取れない。

ムスメはまだ五線譜が読めない。 だから曲を丸暗記している。 次の音が何だったかな、という感じで弾くのがつまるのだが、 そこで「ミレレーだよ」と言ってあげると、「おとうさん、言わないで」とか、 「ひとりでする」と止められる。

できるだけドラゼミをやらせて欲しいと、 カミサンにお願いされていたが、 実際ムスメに「やろうか」と言ってみると「かあちとやりたい」と言う。 仕方なし。 でも平日はほとんど出来ないので、やはり何とかやらせてくれ、と改めてカミサンに 頼まれる。 うむ、ではやるか。


2014年06月15日(日)

ムスコ、 服込みで 10.5kg


2014年06月16日(月)

業務スーパーの400円/500g のコーヒーは、香りがなく泥くさい。 正直つらいが買ってしまった物は仕方ない。 カルアミルクに使うコーヒーリキュールというものがあるらしいが、 これを不味いコーヒーでやったら泥沼だろうなあ。

データをまとめてみたら、乗ると予測した関数に乗らなかった。 また考えないとなあ。 あんまり悠長にやってるわけにはいかないのだが。

今取り組んでいるのはデータの取り扱いの新しい方法を提示するもので、 試行錯誤が必要だし非常に頭を使う。 今はもっと早く、沢山の論文を書かなければならない。 これが済んだら、頭を使わなくても書けるような論文に取り掛かろう。

スキャン作業にようやく先が見えてきた。

大阪市営地下鉄全線で、携帯電話が利用できるようになったらしい。 私が手持ちの EMOBILE のモバイルルータで試してみたところ、 走行中のトンネル内でも通信できた。 電車が停車する前に家サーバに git push できるぞ。 これは便利だ。


2014年06月17日(火)

バーコードリーダを使えば、ISBN は確実・迅速に入力できる。 ISBN があれば、ウェブ上の情報を上手く使って書誌情報をまとめられる筈。 その目的には Amazon のデータを使うのがよく行われているようだ。 ウェブ上のサンプルスクリプトを見てみると、 Amazon へのアクセスにアカウント情報を入力するのがある。 怖いなあ、と思って調べてみたところ、 どうやらこれは購入に使うアカウントではなく、 データやクラウドを利用するための別のアカウントのようだ。 もうちょい頑張ってみよう。

今まで漫画は jpg で、文字の本は pdf でスキャンしていた。 imagemagick で簡単に jpg から pdf に変換できることを知った。 jpg の方がコントラストなどの調整作業を行い易いし、 常に jpg で読み込んで必要なものをコマンドで pdf にする方が便利だな。

Photoshop でもバッチ処理はできる。 しかし その処理内容をファイルに保存して使い回すとかできるのかな。 その辺は Gimp の方がしっかりしてそうな印象。 Gimp を今一度試してみようかな。


2014年06月18日(水)

こまごまとしたデータ収集と解析。


2014年06月19日(木)

3大栄養素以外の栄養は必要量が微少なので、 「摂った」と言える量であれば問題ないものが多い。 「一日30食品」というのはこれをクリアするための比較的分かり易い指標だ。 少しずつ沢山の食材を使うのがやり易いのだが、経済性がそれを阻む。 食材は基本的にスケールメリットがあるため、 多量を一度に買う方が安上がりになる。 タマネギは1個48円で買うより 3個 108円で買う方が安い。 「沢山買いつつ、使うのは少しずつ」 というのを基本的に狙っていく事になる。 これは家庭内の人口が多いほどやり易い。 私の昼食分もまとめて購入し、 その一部を私が持って行くのが経済的には最善だ。 しかし、それはなかなかできない。 カミサン的にはたぶん、重いのが最大の問題。 スーパーから私の昼食分も重い食材を持ち帰るというのは 女性には大変な仕事だろう。 私が職場近くで買い出せばその分の負担が丸々軽減される。 あとカミサンから見れば 私の昼食の食費は家計の外なので家計を圧迫するものに見える というのもあるかもしれない。

「野菜1個×10種パック」 みたいな売り方をしている商品があったらいいのになあ、と思う。 カット野菜や筑前煮の素セットのように、 加工済のものはしばしば見掛ける。 これの生バージョンで、 少量ずつ多種でそこそこのスケールメリットのようなの。 ジャガイモ ・ニンジン ・レンコン ・ピーマン ・ゴボウ ・キャベツ ・ニンニク ・タマネギ ・ブロッコリ ・レタス みたいな。 ついでに、ウィークックナビみたいな週間レシピなサービスと タイアップしてやれば良いと思う。 通販で送るというのも買い物を手間を省けるという付加価値がつく。

冷凍牛肉を使うため、 ハインツの特選デミグラスソースを使ったシチュー。 シチューの後、 野菜くずでスープストックを作り忘れてた。 これは明日にする。

不要物を廃棄する、というのは実に快感を伴うものだなあ。 私の持つ完璧主義的な性質をよくくすぐる。 これ以上なにもしなくて良い状態 すなわち不要なものを全てなくした極限の状態が存在する。 そこに向かっての作業が終わるのが比較的近い。 その成果・進捗が物理的に目に見える。

昔、 RPG でキャラを鍛えるのが好きだったのは、 私のこういう性質に因っていたのか。 「これ以上鍛えるための努力をしなくても良い」という状態に なるのを目指していたわけだ。 FF2 は武器・魔法の熟練度が見えたし、比較的簡単に上げられた。 FF5 の全ジョブマスターも鍛え易い。 FF3 のジョブ熟練度はカンストまで遠すぎ、 ドラクエ3のレベル上げは50以上はレベルを上げても 効果があまり見えずカンストまで結構遠いのであまりやらなかった。


2014年06月20日(金)

祖母他界。 その精神は何年も前から彼岸の住人で、 肉体的にも胃瘻を使って何とか生かされている状態が続いていた。 悲しくはあるが、会話が成り立たなくなる精神の死の方が先にあったため、 悲しみより安堵のような感覚の方が強い。

ジップロックで冷凍保存していた 野菜くず 2袋(約 660 g) をスープに変換。 随分尖った味で苦みが強い。 肉とかを煮たら食えるかな。

天かすが賞味期限に近いので、 うどん乾麺を茹でてヒガシマルうどんスープと天かすで間食。 美味い。 香川県民ササグと寮で同室だった時代の 夜食で脳に擦り込まれている味。


2014年06月21日(土)

実家で遊んでいたムスメが色鉛筆を貰って帰って来た。 後で母に聞いたが、 ムスメがプリキュアの塗り絵で遊んでいたところ、 色がはみ出すのを母に指摘され、 「クレヨン太いから」と返答したらしい。 塗るという作業の精度と 道具の細さの関連が理解できているということだな。

『アナと雪の女王』の主題歌の楽譜があった。 ちょっと弾こうとしてみたが、元の歌を知らなかった。 YouTube で流してみると、 「ありのーままのー」とムスメが歌いだした。 カミサンがちょろっと弾いた。 名手という程ではないが、 さすがに私よりは上手だ。


2014年06月22日(日)

ムスメはドラゴンボール OP の 『魔訶不思議アドベンチャー』を知っているようだ。

私はピアノを弾きながら同時に歌えない。 ピアノを弾く時、私の脳内では 「ララソミラ」などといった音の名前がカタカナで再生されており、 脳の言語野を使っていると思われる。 当然、歌うのも言語野で脳の同じ部分を使っているためだと思われる。

私のさらに大きな問題点は、音の正確な名前で覚えているのではなく 運指にテキトーな名前をつけて自己流の覚え方をしている点。 私の脳内では、ピアノの鍵盤や音の高さの概念ではなく、 指の動かし方として把握されている。 「『ソ』の音であっても、右手の人差し指で弾く音であれば『レ』として覚える」 みたいな、 そんな訳の分からない覚え方をしている。 鍵盤が存在しない中で、 真っ暗闇で手だけが存在して弾いているイメージ。 だから弾く音が今押している鍵盤からどれくらい離れているかが 直接的には分からず、つまり易い。 算盤をする人が頭の中に算盤を持つように、 頭の中に鍵盤を持ちたい。 そのように空間で把握した上で運指するようにしたい。 とりあえず、Hanon の練習が効きそう。 運指を覚えてから、手元の鍵盤を常に見て、 正確な音の名前を脳内で読み上げつつ弾くのが矯正に良さそう。 子供の面倒を見ながらだと、 視線を鍵盤に集中しにくいが。

ムスコが 10秒くらい立てた。 両手を持って引っ張ってやれば歩ける。 注意の向いている戸棚から 30 cm くらい離して立たせると、 2歩くらい歩いて掴まった。 歩ける、歩けるぞ。

3人目が欲しい気持ちはあるが、 子供ができて一番大変なのはカミサンなので カミサンの意志が優先だ。 カミサンにとっても、やはり障害を持って生まれる可能性が怖いようだ。 ダウン症を持つ確率は30歳以上で 1/100〜1/300 くらいらしい。 まあ、そもそも私は結婚して子供持てると思ってなかったので 今2人もいるというのは非常に恵まれている。 人生において子供を沢山持つ事を最優先にするのならば、 もっと若いうちに結婚することに全力を尽くしておくべきだった筈なのに、 そうしていなかったわけだ。 世は全て事も無し、ということになる。

少子化対策とか言うが、 晩婚化している中で高齢出産の比率が上がっているわけで、 そういう夫婦が躊躇するのが高齢出産のリスク。 リスクを軽減するように手を打つか、 あるいは早く結婚することを推奨するような施策に力をかけるのが 政治のすべき事じゃないかなあ。

実家にカミサンも行き、夕食を一緒にした。 カミサンの思考には遠慮する回路が働くらしいのだが、 実家は来てくれた方が喜ぶので、私も嬉しい。

写真いじり。 Nikon の RAW データ形式の NEF ファイルは Gimp では直接開けなかった。 UFRaw を使うと開けるらしいと聞き、インストール。 どうやら UFRaw は単体の現像(レタッチ)ソフトのようだ。 しかも、コマンドラインで適当にやってくれる。 これはいいな。

写真は 記録としての写真と芸術としての写真がある。 たまに全力でレタッチして芸術性を狙った写真を作ることがあるが、 大半は記録だ。 これをちゃんと切り分け、 大半の記録写真をラクに作れるようにする事には価値がある。


2014年06月23日(月)

朝、保育園へのお送りをしていると、 散歩中の犬がワンワン鳴いた。 「ワンちゃんワンワン鳴いてるね。 英語だと、あれは vow wow って聞こえるんだよ」と私が言い、 そこから色んな動物の鳴き声の話になった。

水分制限って怖いなあ。 血中の老廃物やら血糖やらが薄まらず、 腎臓の濾過がし難くなり、 結石とかなり易そうな印象。

昼食は炒飯。


2014年06月24日(火)

朝食時の会話。 昨日、ムスメが「昼と夜があるのは何で?」とカミサンに聞いたらしい。 カミサンは上手に説明できなかったので私にお鉢が回ってきた。 いいぞ、お父さんは説明が好きなのだ。 地球という概念は知っているようなので、 ボールを地球に見立ててぐるっと回して説明した。 反対側になったときに「落ちる」と言った。 そうだよなあ、そう思うムスメの感性が正しい。 ちょっと考えて、最近ムスメは磁石を理解し出したので、 「磁石みたいに反対でもひっついているの」 と説明した。

ムスメは昨日、 土から這い出して来るセミの幼虫をそれと分かったらしい。

家を出て、保育園までの道を歩く。 地球の昼と夜の話があったので、日向と日陰の話。 日向からはお日さまが見えるけど、日陰からは見えないよね、とか。

ムスメが保育園の玄関でテキパキ動かない。 虫を嫌がるムスメの性質を利用して「蚊さんがやって来るよ」と言ってみたが、 去年ほどは効かなかった。 ムスメ「蚊は、さすのはメスだけだよね」。 よく知ってるなあ。

書誌データを Amazon から取る件、 私本管理で取ったデータを csv で吐き出させて、 それを利用するくらいでもいいかなあ。

昼食はカレー。 野菜スープストックいいな。 味の深みが簡単に出せる。

私は下準備とかが結構好きなので 食材の冷凍ストックを作っておくとかは作業として結構好き。 でも、やるのなら 先を読んで適量単位で小分けにしておくのが重要だ。 タマネギ微塵切り冷凍は箸で砕いて適量取れるかと思ったが、 水気が案外多く、塊のまま鍋に投入せざるを得なかった。

冷凍ストック作製は後の手間を軽減するために 手間を払っておく、という側面があるが、 手間の総量は増えることに気付いた。 保存容器に詰めて、あとで洗うとか。 勿論、タマネギ微塵切りのように脳の切り替えを減らしたり、 フードプロセッサを使用して洗う回数を減らしたりできるなら ものすごい有効だが、 私の調理環境にそれはない。 私の場合は使い切れない余り食材にのみ適用すべきだ。 そう考えると、 ウィークックナビはよく出来た戦略だ。 これも4人家族向けレシピだから私にはあまり使えないのだが。


2014年06月25日(水)

『虹ヶ原ホログラフ(浅野いにお)』を改めて読む。 今回も精神力をごっそり持って行かれたが、 頑張って理解しようとしてみた。 読者によるウェブ上の解説も見た。 そういう情報を集めて、 さらに何度か自分で見直して、とやると どうやらこれは救いの物語として解釈できるらしいということが 分かってきた。

ムスメ「バギーとベビーカーと、どうして呼び方が2つあるの?」。 日本語で乳母車、 バギーが英語で、 日本に入ってきたときにベビーカーと名前を付けた人がいた、 そういう経緯で複数の呼び方があるんだね、という感じで説明。 エアコン、クーラー、空調と同じ関係、と言うと 取り敢えず納得してくれたと思う。

保育園には親が同伴して行くが、小学校に入ったら一人で行かなければならない。 ムスメがそれを何故かと問う。 取り敢えず、「大人になったら自分一人でお仕事に行かないといけないし、 むしろムスメが自分の子供をお送りせんといかんだろう」と、 大人になる訓練ということで理由をつけた。

よっしゃあ、乗ってきたぁ。 本当、論文執筆はまず図を描くことだなあ。


2014年06月26日(木)

今日は早めに職場に出る必要がある。 早朝保育という手段もあるが、 カミサンはその手段を取らずに自分でいつも通りの時刻に送ることに したようだ。

最近ムスメがマンションの集積機にゴミを投入したがるため、 指詰め注意などをしっかり教えてムスメにやってもらっている。 これをカミサンは見たことないだろう。 「ゴミ捨てをかあちに見てもらう?」とムスメに聞いてみたが、 カミサンに「お父さんがやっといてよ」と言われた。 まあ、カミサンからすれば余計な仕事が増えるように見えるわな。 なお、「〜〜したい?」と聞いて、「したいなら早く朝ご飯食べちゃわないと」 のようにエサで釣って急かすのが、私が子供に早く作業をさせる常套手段。

仕事の横で TED の動画を流しているが、 そこで Luis Von Ahn の Duolingo というのを知った。 すごいな。 クラウドソーシングというのか。 機械による認証を避けるのに判別が難しいスキャンデータを認証に利用する、っつーのもこれだよな。

野菜スープストックに残りキャベツ、冷凍ベーコン、豆(レンズ、ヒヨコ、ダイズ)で煮て、 基本のトマト缶。 塩胡椒バジルで調整。 すごく美味しい。


2014年06月27日(金)

ムスメのお送りを母にお願いしていたが息切れでいけず、 急遽カミサンが送ることになったらしい。 ムスメのお送りは母も楽しみにしているところがあり、 それで敢えてお願いしている面もあるのだが、 暫く無理かもなあ。 あるいは、母にお願いしつつも職場泊にはせずに 一緒に出る感じにするか。

Lang-8 のアカウントを作ってみた。

電気ピアノについての意見で、 「弦をかなり再現しているが、完全ではない。 鍵盤の叩き方と音の対応が正確に掴めない」というような意見があった。 なるほど、ありそうな話だ。 フィードバックがなければそれを区別する神経が鍛えられない。 A と A' という弾き方があり、それぞれ B と B' という結果が得られるなら A , A' の区別ができるように人間の能力は伸びるが、 いずれも B という結果しか得られないならその区別ができるようにはなり難い。 R と L の音がない日本人はどちらもラ行に聞こえ、 そういう日本人はこれらを区別した発音が難しい。


2014年06月28日(土)

カミサン仕事のため、2人の子守。

ムスメのピアノレッスン本に オクラホマミキサーの簡単な曲が入ってた。 「あら こんなところに牛肉が。タマネギ、タマネギあったわね」 という昔の CM ソングを口ずさんでみたらムスメがいたく気に入った様子。

男でも女でも、料理をしても良いし、料理をしなくても良い。 自分が料理をするかどうかは自分が決めるべき事だと思う。

姉夫婦は外食で実家は母だけだったので、会食はなし。 各家庭で別個に夕食ということになった。 昼食も可能なら実家で頂くことが多いが、 今日は実家に姉夫婦がおらず、 母もしんどいので一人で食うとのことで、 別々に。


2014年06月29日(日)

今日はカミサンがセミナー。 留守番。

ムスコにお茶を飲ませても、あまり飲まない。 果物ジュースをあげると、 「それ、それ!正解!」という感じでニカーッと笑って手をパチパチする。 お菓子でもやる。 嬉しいときに手を叩く、というのを覚えたわけだ。 これは、 親が「よくできました!」という感じでニコニコしながら拍手してやるのを見て 覚えたんだろうな。

母は夕食は一緒にする気満々で、コロッケの材料の買い物を頼まれていた。 カミサンに頼まれていた買い物もあったので行くつもりだったのだが、 午前から昼過ぎまで子供の世話で買い物に行けなかった。 子供の世話を一人でしていると 子供の寝る時間とかで縛りを受ける。 母が元気ならば母に子供を見ていてもらってその間行けるが、 母は週末の息切れから回復しておらず、 数歩歩いても息が切れるらしい。 姉も不在。 夕食についても二転三転し、最終的に別々にすることになった。

食事は別々になったが、昼間にバジルをプランターから採ってしまっており、 これは今日中に渡さなければならないので、渡しに行く。 「行くよー」と伝えたら、「子供は連れてくるのか?」と聞かれ、 「渡すだけだから子供は連れずに私一人で」と答える。 母は体調が悪いので、寝かせたまま私が持っている実家の鍵を使って 母を立たせることなく全部やってしまおう、という目算。 が、行こうと居間のドアから出た私を見て、ムスコが泣いた。 「おとうさん、どこ行くの?」という感じ。 母には私一人で子供なしで行くつもりだと言ってしまっていたので 連れて行くのは微妙だが、 歩き回るムスメではなくバギーに乗っているムスコなので そう問題にはならないだろうと判断。 で、実家でチャイムを鳴らして鍵を開けた (18:00 過ぎ)。 母が玄関まで来たのでバギーに乗せたままのムスコを見ていてくれ、とお願いし、 バジルを水を満たした瓶に差す。 ついでにずっと実家に置きっぱなしだった私の本を回収し、さあ、帰ろう。 というところで母が動けなくなった。 (18:15) 呼吸が荒くなり、上を向き、焦点が合わなくなり、意識を失った。 とりあえず体を横たえるが、呼吸が止まった様子。 人工呼吸で息を吹き込むと呼吸はすぐに戻り、意識も戻ったが 「寝ていた」と言う。 気を失ったことに気付いていない。 気を失っている間にかけた 119 だが、 一旦意識を取り戻したので「またかけるかもしれませんが、もうちょっと様子を見ます」と いうことで一度切る。 また、母本人が救急車を呼ぶことを拒否する。 仰向けのままだと吐いたときに喉を詰まらせるので横向きにさせる。 仕方がないので姉が帰宅するまでは横についていてそのまま寝かせることにする。 だがムスコはそのままにしておくわけにはいかないので、 走って家に連れ帰り、カミサンに少し状況を話し、また実家に戻る。 母は玄関に置いてあったゴミの臭いが気になるらしく、 それをゴミ廃棄場所に捨てに行かされる。 仕方ないので行ったが、後から考えると行くべきじゃなかったな。 玄関外に置いておくだけで済ませるべきだった。 カミサンから電話があり、救急車を拒否するのならかかりつけの病院に連絡 しておくと良いとの助言。 成程それは良い、と即電話した。 診察券とか見つからないので名前を伝え、誕生日などで照合された。 こちらも何を伝えて良いか分からず、 しどろもどろになっている間に母の呼吸が荒くなってきた。 こらあかん、と救急車を呼ぶことを決意。 「母ちゃん、もう救急車呼ぶで」と宣言し、 電話の病院の人に「やっぱり救急車を呼びます。病院から救急車は呼べないですよね?」 と言うと、先方から「救急に、当院に連絡が既にされていることを伝えておいてください」 と指示をもらった。 救急車を呼ぶ(18:30) 。 続いて姉に電話するが繋がらない、と思っていたらドアが開いた。 姉帰宅。 電話から 15 分ほどで救急車到着(18:45)。 高層マンションでエレベータなので、 寝かせるのではなく椅子型の担架。 救急隊員が母をこの椅子に座らせる際、母は「苦しい」と叫んだ。 救急車には私と姉が同行。 倒れたときの様子は私が、平時およびここ数日の様子は姉が伝えた。 先の病院への電話で患者の情報と、そこで 119 に連絡することを伝えていたので、 救急車の搬送は非常にスムーズ。 私の電話の時点で病院は救急受け入れ態勢を整え始めてくれていたらしい。 19:00 前に病院到着。

酸素レベルが 90 を切り、危険レベルに入っていた。 肺の機能が落ちているらしい。 まず肺癌の進行により肺機能の低下が疑われる。 そこで医師に気管への挿管についての決断を促される。 低下した肺機能を補うために 肺までチューブを通し、直接酸素を送るらしい。 ただ、チューブが不快なので基本薬で朦朧とさせ、眠るだけの状態になるらしい。 最初ちょっと勘違いしたが、 一度入れると家族の意思では外せなくなるらしい。 姉と一緒に悩む。 祖母が胃瘻で生かされているのを見た母は、 意識がない状態で生かされることを望まないと言っていた。 でもそれが本当に良いのだろうか。 回復する見込みがなければ挿管はただの延命処置だが、 見込みがあれば非常に有効な治療手段だ。 今回、肺の酸素交換能力が落ちたのには 肺癌による影響の他、感染症などの一時的な悪化がありうる。

母と話をした。 ひょっとしたら、明瞭な意識を持つ母と話をできるのが これが最後の瞬間かもしれない。 私が話しかけようとすると、 どうしてもネガティブな言葉が口をついて出そうで、 そうして躊躇っているうちに姉が話し始めてくれた。 母もやはり、こういう非常事態に自分で判断することはできず、 「任せる」と。 最終的に、挿管が必要なら挿管し、 必要なら介護することを姉が覚悟したので、 同じだけの覚悟を私もした。

医師である義父からの助言をカミサンが中継してくれて、 先週末に会ったときに元気そうではあったが、 ところどころゼーゼー言っていたこと、 しかしそれにしても悪化の度合いが急激なので、 肺癌の進行以外に何か理由があるかもしれないことを指摘してくれた。 そうだよな、感染症だったりすると 挿管してる間に抗生物質なんかで菌を叩いて回復する見込みがあり、 回復すれば挿管を外して意識を回復もできるわけだ。 義父のこの助言で随分気が楽になり、 また挿管の決意を固めることができた。

診断の結果、 急性肺血栓塞栓症ということが分かった。 所謂エコノミークラス症候群と同じで、 下肢で出来た血の塊が少し千切れて体を巡り、 肺動脈で詰まったもの。 肺動脈に血栓ができて酸素交換できなくなっているわけで、 血栓がなくなれば酸素交換能力は回復する。 世界が明るくなった。 もう、治るんだし挿管でも何でも必要ならやってくれ、という感じ。 まあ挿管が必要なレベルまでは下がらなかったが。

血栓は女性・肺癌・抗癌剤というのが助長因子らしい。 まずは血栓を溶かす薬。 使用すると血管が破れ、出血するなどのリスクはあるが、 血栓を放置するリスクとは比べものにならないので 当然同意。 下肢の静脈に、血栓用のフィルターを入れる。 これも万全ではないのと、 目詰まりのリスクはあるが、 中枢での梗塞リスクとは比べものにならないのでやはり同意。 人工心肺は、感染症などのリスクがあるものの、 必要になった時は使わなければ即死亡なので選択肢として機能しない。 勿論同意。 というようなリスクがあるが、やった方が良い判断を全てした。

安心したら腹が減った。 コンビニで弁当、サンドイッチ、おにぎり、茶菓子を買ってきて 姉と食う。 安心したね、 姉弟がいてお互いに頼りになって良かったね、と感想を述べあう。 処置は全て無事、順調に終了し、ICU に入ってそのまま入院。 私達姉弟は 25:30 くらいに帰宅。

もし私が午前中に買い物に行けて、コロッケ材料を母に渡せていたら、 母は一人で夕食の準備とかし始めて、 誰もいないキッチンで倒れていたかもしれない。 午前中に買い物に行けなくて良かった。

母はムスコを見ているという負荷によって倒れたわけだが、 もしこの負荷がなければどうなったか。 上手く寝続ければ翌朝まで保ったかもしれないが、 保たずにそのまま冷たくなっていた可能性も多分にある。 バジルを持って行く時にムスコが私を見つけて泣かなければ、 ムスコを連れていくことにはならず、 母は私がいる場をやり過ごしてしまったかもしれない。 また、そもそもバジルを持って行かなかったシナリオもありうる。 いつもは行く直前に思い付いて摘んで持っていくところ、 食事を一緒に頂くだろうから、と先にバジルを摘んでおいた。 もし、事前に摘んでいなかったらバジルを渡すのは来週で良いという 判断してバジルを持って行かず、 母がそのまま夜を待つことになったかもしれない。 バジルだけ渡していて、 そのあと本を回収しようとしてなければ 母が玄関で倒れて発見が遅れたかもしれない。

医師である義父にカミサンが相談してくれ、 その助言がとても効いた。 かかりつけの病院に連絡、という助言がなければ 搬送が遅れたかもしれない。 母がいつもかかっている病院の名前を再確認し、 救急車でそこに連絡してもらうようにスムーズに言えたのも そこで一度電話していたからだ。 私、カミサン、義父という人の縁が母の命を拾うのに役立った。

母は肺癌手術からの5年生存率 30% を乗り越えているわけで、 この観点から一度死んでるところを儲けてると認識すべきだ。 そして、今回さらにもう一度死んだと考えるべきだ。 今回母は救急車を拒否していたわけで、 あれは母にとってほとんどバッドエンド直行の選択肢だった。 今後は、救急車を呼ぶかどうかは、 患者の意志を無視して自分の判断だけで行うことを 私は決意した。 少なくとも母に文句は言わせない。 母の意志に任せていれば母は死んでいたのだ。 というか、 救急車を呼ぶとか、 医療に最善を尽くすかどうかというのは 患者本人のためじゃない。 もし死んでしまったときに、 残された私はこのあとの長い人生ずっと後悔し続けなくては ならなくなる。 その後悔をしないための努力は 私のために重要だ。

姉は昨日のうちに病院に連れていけば良かったと悔やんでいたが、 フィルタを入れる手術が成功した瞬間、 その後悔は全て無効になった。 今後母が急に死ぬことがあっても姉の責任はない。 今回、姉が後悔した時間は、今後の戒めになるだろう。 結果的に、良かったのだと思われる。 禍福はあざなえる縄のごとし。

祖母が母の代わりに逝ってくれたのかもしれない。

母ができなくなったもの。 飛行機での移動、 納豆。 でもまあ死ぬ事とは比べ物にならない。


2014年06月30日(月)

午前に ICU にいる母の面会。

ねむい。

他所のおうちは 当日夕方に外食するというのが平気なんだろうか。 結構そうなんだろうなあ。 我が家も結構平気っぽい感じで許してくれるんだけど、 物凄く遠慮する気持ちがある。 私が作る側だったら 翌朝でもいいと思うだろうけれども、 それでも少なくともすまないという気持ちはあるが 持って欲しいと思うだろう。 まあ会食を主催してくれている人に敬意を持ち、 そのやり方に文句を付けるべきではない。 カミサンに毎回謝ろう。

使っていない物を捨てる時に感じる抵抗感。 それは、 それを買ったのが間違いだったというのを認めたくないだけのことだ。 ある程度は許容し、ザクザク捨てた方が部屋を広く使えて 生活の質が向上する。


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