きづき(日記)

きづき、またかんがえたことをしるす (いっぺい)
Last modified : Mon Feb 02 03:35:33 +0900 2009

2009年02月01日(日)

姉がケタケタ笑いながら読んでいた『聖☆おにいさん』を借りて読んだ。 これは面白い。

聖書のアブラハムのくだりのイケニエは焼き殺しだと長い間思い込んでた。 アブラでハムだから。 いまだにアブラハムといえば今でも枯れ柴の上に子供を横たえるイメージが浮かぶ。 これと絡んで「♪アブラハムには7人の子」の歌がなんか空々しく聞こえてた。

アニメの第1話をナナメに見る。 『宇宙をかける少女』見れそう。 『アキカン!』OP 1分弱で耐えられないと判断。 『まりあ†ほりっく』おもしろかた。 おもわず流し見ではなくちゃんと正対して見てしまった。 『フラッグ』 板橋しゅうほうっぽい絵というのはおいといて、 何処に連れていかれるのかさっぱり分からん。 『はじめの一歩』アニメとしては普通に見れるが、漫画で十分。 『マリア様がみてる』第2話を飛ばして第3話の OP を見たところで、 やっぱり見る必要がないことに気付いた。

学生の論文の校正作業でぐったり。


2009年02月02日(月)

乱数的に点数を取れるテストを考える。 (たとえばマインドシーカーを考えれば良い。) 「10点満点中6点以上で合格だとすると、合格点は 10,9,8,7,6点の5通りある。 よって、この試験では半分の確率で合格する。」 この命題の誤りは、10点満点の評価を10段階評価と誤解している点にある。 本当は 0〜10の 11段階評価だ。

レポートの採点していて悩ましいのは、 評価をどうつけるかということ。 事務に渡す成績は 100点満点で評価するので、 最終的にはこの形に持っていかなければならない。 以前は気合い入れて小問ごとに配点を設定して加算していたが、 最近は面倒になって10点満点でフィーリングで評価をつけている。 採点後のレポートを学生に返却するようにしているのだが、 そこで具体的に数字で評価を書いたものを返すと学生側も 「具体的にどこができていたらどういう評価になるのか?」 と気になるだろうし、それを質問されたときに答えられないとなるとちとまずい。 ということで数字ではなくアルファベットで評価を返すことにしている。 が、これが10点満点の評価とあまりうまく整合しない。 欠点(Defect)を D とすると、 合格点の6点以上の5つの段階は、

まあ結局フィーリングなのでそこまで厳密にやるこたないのだが、悩ましい。


2009年02月03日(火)

10進法より12進法の方が合理的だ。 10進法だと 1,2,5,10 の4つしか約数がなく 3,4で割れないが、 12進法だと 1,2,3,4,6,12 の6つの約数があり、 よく使う下の方の数がよく埋まっている。 12進法では 5で割れないが、 そもそも5という数の特長は主に10を割るのが簡単という点で、 これは10進法での便利な点であるため12進法を使う場合には特に 大きなメリットとはならない。 という12進法萌えな思想を長年持って来たのだが、 実は6進法がもっと使い易いのではないかと思い始めた。 何せ人間は6個程度までなら数えることなくパターン認識で把握できることが多い。 片手の指が5本なので、片手で0〜5の6通りの状態を数え、 他方の手で一つ上の桁を数えれば35(6進数55)まで簡単に数えられる。 log_10 6 は 0.78 程度なので、1桁の情報量は10進法の8割程度あるし、美しいと思う。

10という数は両手の指で数えられる最大の数だ。 これが1〜9と同じく1つの字や単語で表されるのが原始的で、直感的な感覚だろう。 古代、日本人は「とお」と表し、中国人は「十」と表し、英国人は「ten」と表した。 こうやって見てみるとこれを2桁の数「10」と表した アラビアインド人の思考の飛躍はすごいと思う。


2009年02月04日(水)

『少女ファイト(5)』(日本橋ヨヲコ)。 ああ、ヨヲコ大好きだ。 サブタイトルがバレー漫画のタイトルのパロディだった。 名作や古典といえるものばかりでなく サンデーの『リベロ革命』とかが入ってるあたり、 ああ、この人漫画好きなんだなあ、と読者の私も嬉しくなった。 気付けば1冊を1時間くらいかけてじっくり読んでた。 作者がそこに込めた意味を、私は全て読み取りたいと感じていた。

VAIO ノートは実によく働いている。 subversion さまさまだ、あれがなければ手軽に持ち歩いてテキストいじれん。 しかし VAIO はディスプレイをたたんだ時にマウスボタンが露出して、 たたんだままでもマウスボタンを押せてしまう。 これはどうにかして欲しい。 実に SONY デザインだ。 確かにこのデザインの方がマウスボタンを押したいときに少しだけ押し易いが、 この「少し押しやすくなる」というメリットと 「意図しないときに押されてしまう」というデメリットでは 後者の方がはるかに大きいと私は感じる。 どうしても露出させたいのなら、閉じてるときはボタン無効にするとかにすべきだ。

JR はホント頻繁にダイヤがみだれるな。

試験会場にカンペを置き忘れて帰る阿呆がいるとは……。

器が小さいという非難は、 相手の行動を許容できない非難した本人の器の小ささを示す行為だと思う。

すげー気合が乗ってる。 勉強楽しい。 時間なんぼあっても足らん。

一日一日 君にあえる日が 近付いてくる。楽しみ。


2009年02月05日(木)

卒業研究もクライマックス。 「今日は泊まってガリガリやるぞー」と思っていたら、自宅PC がダウン。 仕事がメールで回ってて、私は自宅PCにリモートログインしてメールを使うので、 自宅PC がダウンしてると仕事が回らない。 しゃあない、帰るか。 ヨメが足でもひっかけたかな。 しかしもしそうだったとしても、 もともと自宅 PC のコンセント事情に問題があり、そのまま放置していた自分が悪い。 こないだ自分でも迂闊なコンセント抜けやってしまったし。 何とかせにゃああかんが、やっぱり暫く動けそうにない。 こんなダウンが何度も続けば HDD がやばい。 HDD がクラッシュすれば仕事に致命的な影響が出るが、注意して生活するしかないか。 3月まで HDD 持つかなあ。

早くヨメが布団で寝られるようになってほしい。 それと「ベッドいらない」とか強がりを言わず、自分にベッドを買ってほしい。

ハードウェアRAID でデータを保護したい。 最近HDD も安いし、7万円くらいで ハードウェアRAID と 1TB HDD ×3を購入できる。 結婚前だったら余裕だったよなあ。 やっとくべきだった……。 ヨメに必要性、重要性、有用性を主張してみるかなー。 無理かなー。


2009年02月06日(金)

変な夢を見た。 こういう夢って覚めた直後は「これは面白かった、記録しておかんと勿体無い」 と思うんだけど、 記録したものを完全に覚めてから冷静に見返してみたら、 大抵それほど面白い物でもないんだよな。

漫画で田の字の形にコマを切ったときにどの順番で読むか。 普通、右上から縦を優先して以下の順に読むだろう。

	   3 1
	   4 2
	  
しかしネームが横書きの作品では、左上から横を縦よりも優先する。
	   1 2
	   3 4
	  
決して、
	   1 3
	   2 4
	  
ではない筈だ。 縦書きネーム(右綴じ)の時には縦のコマを優先し、 横書きネーム(左綴じ)の時には横のコマを優先する。 我々は、漫画のコマ一つ一つを一種の文字のように認識しているのではなかろうか。

漫画の作法の話としては、そもそも完全な田の字型のコマ割りはすべきではない。 次のコマがどれか、読者の視線を誘導してやるべきだ。

VAIOノートに Windows を入れてみた。 入れたあとにドライバを探しに website に行くと、 「ドライバはウェブでは公開していません」とのこと。 えーなんでー、ふへー困ったな。 職場で東芝ノートPC NB100 を購入したのだが、 これは Windows のインストールディスクやリカバリディスクが入ってねえ。 FreeBSD をインストールしようとしたら BIOS で保護がかかっているのか HDD が見えない。 これだからノートPCは……。 こういうわけわらんところで不自由を感じないようにするために、 私は OS が入ってないものか、ubuntu プリインストールなノート PC を 購入すべきだと学習した。


2009年02月07日(土)

自宅 PC を使えないので出勤。 毎年このシーズンはしんどいが、場末のプログラマとかネットワーク管理者 やるより余程ラクだろう。 もっと頑張らないと。


2009年02月08日(日)

必勝の戦略が成り立つゲームは、ゲームとして欠陥だ。 ということで通常遊ばれるどんなゲームでも必勝の戦略はありえない。 日曜ゲームプレイヤーとしては、必勝でなくとも 平均以上の勝率が得られる戦略が練られればそれでよしとすべきだ。 4人でやるボードゲームで5割の勝算がある戦略は、十分に優秀な戦略と言える。

論文チェックのために 22:30 に研究室へ。


2009年02月09日(月)

4年生の卒論添削を延々々々と。 ちょっと精度良い仕事をしようとしすぎているような気もする。 とりあえず全部学生フェーズに押し戻し、タスクとしては片付けた。

ドアの蝶番の摩擦部のような、隙間全体に直接潤滑油を塗布できない部分の潤滑には どのような油脂が適しているか? その油脂の粘性が低すぎると(流動性が高すぎると)、 使用しているうちに油がどこかへ流れ出てしまい、長くは効果が持続しないだろう。 粘性が高すぎると(流動性が低すぎると)摩擦部に十分に浸潤しない。 そこで、粘性が高い油脂を粘性が低い油脂に混ぜて、お互いに溶かし合う。 粘性が高い油脂には揮発性の低いものを、 粘性が低い油脂には揮発性の高いものを選ぶ。 このような混合油脂を摩擦部に注入すると、粘性が低くて容易に隙間に入り込み、 入り込んだところで粘性の低い油脂が揮発して粘性の高い油脂のみが残る。 よって十分な潤滑効果が長続きする。 ……こんな感じだろうか? クレ 556 に 2種類の油脂が使われていることを成分表示から知り、 こういうことを考えた。


2009年02月10日(火)

量子論の勉強中。 ふと演算子や関数を、プログラミング的な言葉を使って説明すると 理解が早まるのではないかと思った。 例えば

いろんな物理をプログラミングしよう。 理解のための絵をたくさん描こう。

研究の仕事がたまってる。 まずい。


2009年02月11日(水)

海外長期出張の申請を出すべきか否か。 チャレンジすべきだ、ということは頭では分かっているのだが。 子供が生まれるこのタイミングでは、まあやめといた方が良いのだろうなあ。


2009年02月12日(木)

学生が書いた論文の添削。 つけたコメントが何も言われず消えていたりする。 失礼なやっちゃなー。 こういうのを前もって言うておくべきだろうか。 でもこんな事言われんでも、当然と捉えている人には当然のことやしな。 まあそういうことをする学生は、叱られるという経験をしておくのも良いかもしれない。

組合の会議。 ある人が、使用者側の特定の人に対して「あいつはクビだ」とか言った。 勿論「組合として解雇を求める」とかそういう意味ではないのだが。 組合は組合員の解雇に対して敏感で、それに対してしばしば果敢に戦う。 そうであるならば相手に対しても同様に、 安易にその言葉を用いるべきではないと私は思う。

学会の懇親会で面白い話が聞けた。 貝にも歯がある。 その歯は海藻などを齧るためのもので、これは人間の歯と違い、使い捨て。 サメの歯も同様に使い捨てだが、 サメは高等生物の中で例外的にこういう古い生物の仕組みを残したものだとか。 多くの生物が生体中の硬組織にリン酸カルシウムを選んだ。 人間の骨や、一般の貝の殻、貝の歯しかり。 しかしある種類の貝の歯は磁鉄鉱でできている。 海水における鉄の溶存量は ppb だとか、ppt オーダーらしいが、 なぜそんな希薄なものを濃縮して使っているのか分からないとのこと。 集めるて構成するのにエネルギーを使うだろうに、 それがどのように生存戦略として成り立っているのかも不明。 (どうせなら Au を濃縮してくれたらいいのに。) 酸化鉄には (II) 価、(II,III)価、(III)価の状態があり、 現在のような酸素リッチの環境では深く酸化された状態の方が安定で エネルギー的にも有利なのに、 何故磁鉄鉱のような酸化が浅い状態を選択しているのかも不明。 磁力を方向検知に使っているのかという実験をしたが、 どうもそういうことではないらしい。

海底火山の噴火口付近だとか鉄リッチな環境で生存するのか、 と聞いてみたら、そういう特殊な環境だけでなく、 熱帯〜温帯の範囲に広く分布するとのこと。 寒帯では鉄の溶存量が低下するからか、生息していないとか。 昔の海水には鉄がたくさん溶けていたとしてその名残りではないかと思ったが、 現在の大気のように酸素リッチな環境になってからは その溶存量に大きな変化はないとのこと。 酸素リッチな環境では鉄は酸化鉄となって沈殿してしまうからだ。 酸素リッチになる以前は当然動物がほとんどおらず、植物の時代。 当然その貝もまだ出現していない。 なお、その貝類が出現したのはジュラ紀とのこと。

遺伝子というのは不思議だと。 細胞の働きで微小な構造を作れるのなら、 これを微小材料設計に利用できるかもしれない。 なぜその形状になるのか。 計算でなんとかできるのではなかろうか。


2009年02月13日(金)

私はあまり寝付きがよくない。 これは表現を変えると眠りに入るのがあまり上手くないということになる。 色々練習したり模索してみるべきかもしれない。 とりあえず、数を数えると良いらしいので数えてみたが、 ただ数を数えるだけってのはなんか性に合わず耐えられない。 そこで、英語で数えてみた。 **ty-seven, **ty-eight あたりがまだ反射で出てこない。 しかし、いい感じに脳のモードが変わるので寝付きには有効と思う。


2009年02月14日(土)

平日と思ってヨメをいつもの時間に起こしてしまった。

昨日は少々飲みすぎた。 普段飲めないから飲める機会に、とか思っちゃう。 二日酔いが少し残ってて頭が痛いけど、 ヨメにさとられたら白い目で見られるだけなので我慢して家事とか。

あぁ 俺もう独身じゃないんだぁと思った瞬間。 思い当たることもなくはないが、ウチはここまで酷くない。 おお、カミさま!感謝します!

普段ヨメが寝てるときは起こさぬよう起こさぬように気をつけているわけだが、 私が朝寝しているときヨメは私に話しかける。 今日ヨメが掃除機かけてて「掃除機かけると起きると思って掃除機をかけた」 とか言われた。 おお、カミは無慈悲なり。

家のPCが使えず、しかし仕事はしなきゃいけないので出勤。


2009年02月15日(日) 「私と仕事とどっちが大事なのよ!」

休日始発出勤。

ヨメが私の部屋で寝てるために PC が使えないのがものごっつ負担。 休日も職場に行かざるを得ないし、そのための通勤で往復 80分が溶ける。 マジでベッド買うよう働きかけよう。 私はベッドじゃなくても平気なので今のベッドを移設できたらそれがいいんだけど、 結構ゴツいベッドなので素人分解できるかどうか。

ヨメがベッドで寝てるのは迷惑ではないが、負担だ。 ヨメの「自分のベッドは要らない」という判断ミスが私に無駄な負担を 強いたことになる。 まあ故意ではないミスは責められるべきではないが、 「申し訳ないなあ」くらいは思って欲しい。 「相手に何かしてあげるのは無償の思いでなければあかん」 とヨメはのたもうたことがあるが、それはどうだろうか? 私は、せめて「申し訳ないなあ。ありがたいなあ」と思ってくれないことには やってられない。 また支払える時間・金は有限なので、 何をどの程度ありがたいと思ってくれるかを知ることにより、 有限のリソースの中で相手の喜びを最大化するように行動したいと思う。

ベッド購入交渉敗北。 子供が生まれたらベッドが邪魔になるし、 引越しするかもしれんとのこと。 ヨメにとって、懇願する私に対する思い遣りよりも、 家具が増えることの煩雑さが勝ったということだ。 もう研究室で寝るしかねえな、俺。 しかし そんなんなら最初からベッドを買わないで欲しい。 私が要ると言ったわけでもない、私が選んだわけでもないベッドが 何故私の部屋にあるのだろう。 これもヨメの判断ミスが私に負担を強いている点だと思う。

ヨメはつわりでしんどいという。 私に苦しみを替わってくれという。 しんどいだろう、替われるもんなら替わってやりたいが、 実際替われるもんでもないので私は何も言えなくなる。 で逆にだ、私が癌に罹ったとして、ヨメに「替わって欲しい」と言うだろうか? 言わない。たぶん。おそらく。絶対に。 自分が苦しいことはともかく、ヨメが苦しむところは見たくない。 とまあ相手に対する思い遣り方がいろいろ違うわけだが、 まー人間えてしてそういうもんだろう。 「私のやさしいところとか、そういうところを好きになって欲しい」とか かつてヨメはのたもうたのだが、 「そういうところが好き」だとか言ってなくて却って良かったんじゃないだろうか。 ヨメよりむしろ私の方がやさしいんじゃないかとたまに思う。

つか俺なんで家に帰ってんだろ。 家かえっても遊べないし、仕事できないし、飯くえないし。 ああ、風呂か。 風呂は入らんと社会的にマズいからな。 あと布団か。 たまに布団で寝ないと疲れが溜まるからな。 それだけだな。 それ以外は何もできない。 家に帰りたくないというサラリーマンオトーサンの気持ちがわかる気がする。

いかん。 ストレスが最高潮だ。 ヨメの「何でも自分のやり方以外を認めない」というのには ストレス発散の方法も含まれていて、 「外走ったらストレス発散するのでしょ?」とかヨメ理論を押し付ける。 そんなヨメに「ストレスがたまってる」とか言っても何の解決にもならない。 あー酒飲みてえ。 煙草吸いてえ。 しかしこれらは禁じられている。 まあ今のストレス・タイミングでアルコールに逃げたらアル中まっしぐらだから、 これで良かったのかもしれない。

海外に修行に行くという話。 ヨメが反対したら話はなしにするべきだろう。 そのつもりで誰よりも先に話したら、 「そんな先がどうなるか分からない話しないでよ。 もっと具体的に日程決まってから言ってよ」と。 んなもん具体的な話が決まった後にヨメに言ったら 「私に相談しないうちに勝手に決めて!」とか怒るの目に見えてるじゃん。 どないせえっちゅうねん。 具体的に決まってない状態で言われるの嫌だってことは分かってるし、 こっちだって本当はそんな状態で言いたくない。 だけど、ヨメがあかんといったら全てやめることになるから、ヨメに一番に聞いたのに。 受け入れ先の先生が認めてくれて、大学の申請を通して、 それからヨメにダメと言われたら、方々に頭下げに回るべきだと言うのだろうか。 もうちょっと、相手が具体的にどうすべきか、 どうしたら自分が納得したのか考えてから発言すべきだと思う。 ここでちょっと引いて見てみた。 私が反論するとき、習性として可能な限り対案を用意してから反論しているが、 ヨメは対案を用意せず言いっ放しの傾向があるっぽい。

ヨメは私に「頑張って勉強して偉くなってね」と言うてくれるのだが、 家で勉強したり仕事するのはあかんらしい。 あのな、九時五時で仕事して立派な成果出せるのか? もうちょっと学者、研究者という仕事の特性を知った方が良いと思う。 私が言っても 1サンプルでしかないので信憑性低いだろうから、 もっと他の人とか、google 先生とか、小町とかでもいい。 あと学者に限らず平均的なサラリーマンはもっと働いていると思う。 「学者の仕事は知らないけど、定時でできるはずやん」 と決めつける姿勢はどうかと思う。 自分の知らないことを安易に決めつけるのは君子のすべきことではない。 私はヨメの仕事を詳しくは知らないが、 「毎日定時で終われるんだからラクだろう?」などとはチラとも思わない。 どんな仕事にもその仕事なりの忙しさ、しんどさというのがあると思ってるからだ。 自分の回りの狭い世界の人達がそういう仕事に就いていたからといって、 世界中そういう人ばかりではないと考えるべきだろう。 それに、九時五時で万年助手で終わったら一番文句言うのはヨメだと思う。 どういう風にしたら自分が納得できるのか、 具体的な方策をもっと考えてから発言すべきだと思う。

つかあれか、これはひょっとして、 「私と仕事とどっちが大事なのよ!」 ということなんだろうか。

mixi だとかメールだとか、IRC だとか Gtalk だとか。 知人・友人とコミュニケーションを取ること。 これも娯楽の一環だろう。 ヨメのために自分の PC が使えないので、 この辺の大部分に不自由している状況。 ヨメは「自分もしてない」と言うが、それは意味合いが全然違う。 ヨメがしたいことをすることを、私は何も妨げていない。 私がしたいことをすることを、ヨメは妨げている。 両者とも「やってない」という点では同じだが、両者における位置付けが全然違う。

「自分がしんどいんだから、相手もしんどいのを我慢すべき」。 ヨメの思考はこうなんだが、これはどうかと思う。 私の考えはこうだ。 「自分がしんどいことと、他人がしんどいことが独立した事象ならば、 相手にはしんどい思いをして欲しくない、幸せであって欲しい。」 幸福の総量を大きくすべきだ。 もちろん洗濯するとか掃除するとか、ヨメの負荷を軽減する類のことは 私が率先してやるべきだ。 しかし単純に「家で仕事するの我慢しろ」「遊ぶの我慢しろ」というのは それをやろうがやるまいがヨメの負荷に影響を及ぼさない。 私が幸福を得ることを、不幸を避けることを、なぜヨメは考えてくれないのだろう。 ヨメは労苦を払うということについてのこの2種類の区別ができていないように見える。

家で仕事するな勉強するな遊ぶなと言われた。 だとすれば俺は、家で何すればいいんだろう。 風呂入って、寝るか。 あと掃除? そして好きでもないテレビを眺めながらヨメの言うことに相槌打つのだろうか。 そのまっしろけの生活は、楽しいのだろうか。

ヨメは私にどうして欲しいか、もっとしっかり、具体的に考えるべきだと思う。 九時五時サラリーマン教員して欲しいのか、研究者としての努力をして欲しいのか。 私としては私をここまで育ててくれた師の恩、 国立大の教育という税金の投入に対する責任があるので、 もし万一ヨメが前者を選んだ場合は抗戦する覚悟がある。

絶対勝てるカードがこちらにはあるが、 それを使うのは卑怯でかつ議論に対する冒涜なので使わない。 勝ち取りさえすれば良いというわけではない。 そのカードは思い付かないわけでも、使えないわけでもない。使わないのだ。

今日の日記は自分でもどうかと思うけど、内圧が高くなりすぎて、 高層マンションの窓の下がなんだか魅力的に見えてきちゃいそうだったので 吐き出させてもらいました。 ビバ、ネット友人。 愚痴吐かせてくれてありがとう! ガス抜きしないと死んじゃうよ! 新婚生活には危険がいっぱい。


2009年02月16日(月)

始発出勤。

学会とかで本当に全く分からない講演にはなかなか質問できない。 講演内容がある程度分かって 「これこれはこういうことですか?それともこういうことですか」 と聞ける状況にあって初めて質問できる。 これは反論する際に対案を用意する習性と類似の思考回路が走っているような気がした。

一段落。 終わると体力が底をついていたので、定時ちょっと前だったけど帰った。 19:30就寝。


2009年02月17日(火)

まさかの 9:30起床。 ほぼノンストップ 14時間睡眠。 朝イチの小便の色が橙味を帯びていた。 疲れてたんだなあ。 この仕事、朝何時に必ず行かなならんとかなくて助かる。 でなきゃ体こわれちゃうよ。

サブネットマスク、ルータ、クラスCプライベートネットワーク といった TCP/IP ネットワークの仕組みを今までなんとなく理解していたのだが、 ふとした弾みになんか閃いた。 その通りならば、VPN の仕組みも理解できたことになる。 時間が空き次第、検証してみよう。


2009年02月18日(水)

冊子の作成を学生と行ったのだが、 平均的な学生の紙を扱うスキルの低さにびっくりした。 こんな事にスキルの有無がありうるということが発見だった。

  1. まず紙束の左右を持つ。
  2. 紙束を歪め、左右を強く掴んで位置固定して紙束を真っ直ぐにもどす。
  3. すると左右の位置のずれにより、中央付近が1枚ずつにほぐれる。
  4. その状態で机などでトントンして縁を揃える。

まずこれができない。 本の開き側をトントンで揃えて、綴じ側を差し出す配慮とかはやや上級テクニックか。 月刊および不定期コピー誌を発行していた漫研は言うに及ばず、 寮でもオリテ、寮祭、生活マニュアル など冊子発行は常にある作業で その辺のスキルが自然と身に付いたのだな、と。

最近、仕事の合間に職場の本棚を埋めている教科書の類をスキャンして PDF にしている。 必要なときにはプリンタの「製本印刷」で出力して綴じる。 平綴じ・中綴じを自在に操って製本する場面では、思いがけず漫研スキルが活きている。 平綴じ本にはクリアホルダをかっさばいて表紙につけると表紙の強度が上がって良い。 これは独自に編み出した技。 しかし平綴じ本はやはり、冊子が勝手に綴じようとするので 教科書のようにノート取りつつ読むのに時間がかかる本には少々不便。 できるだけ中綴じでできるようにした方が良いと学習した。 クリアホルダを切って中綴じ冊子用ブックカバーを作る手もあるな。

盲点は右目では右側、左目では左側にある。 研究室で天井の模様を見ながら寝ていて、 視界の上方にも盲点があるっぽいことに気付いた。

眠れず。 死にそうにしんどい。 でもあと少しで卒論タスクが終わる。 すぐに修論タスクがおそろしいことになるけれど。


2009年02月19日(木)

今日も死んだように12時間睡眠。 前日が実質2〜3時間の床睡眠だったからなあ。

モノを片付けるのに、そもそもそれを片付ける場所がないという家。 学生時代の友人の部屋の幾つかがそういうのだった。 ゴミを捨てるという以前に、 「本棚のキャパシティ<本の総量」な家では片付くことはありえない。 それぞれのモノの定位置がなければ片付いたという状態にはなりえない。

収納スペースを確保し、それぞれのモノにそれぞれのホームポジションを定める。 片付けはここから始まる。 この場合の収納とは大雑把には物を置く面積を作ることであり、 容積を作ることではない。 家の容積や敷地面積は一定だが、収納用の面積は工夫次第でいくらでも増やせる。 その一番基本的なモデル家具が棚だ。 幅80×奥行き25×高さ180 cm、棚板5枚の一般的な本棚があったとする。 この棚を置くことで、家の床面積は幅80×奥行き25 = 2000[cm^2] = 0.2[m^2] の面積が消費される。 この棚によって収納面積が増える。 棚板の枚数、底板 1 + 棚板 5 + 天板 1 = 7枚分で、 0.2[m^2]×7枚 = 1.4[m^2] の面積が使えるようになる。 と同時に、 床面積 0.2[m^2] が消費されていたので、 差引 1.4 - 0.2 = 1.2[m^2] の利得だ。 実に本棚1つで1 [m^2] 以上の面積が増えることになる。 片付いていない家でしばしば有効に使われていない壁が見られ、 その度に「この壁に棚を置けばいいのに」と思う。

こないだ行った研究所の一室がそれだった。 壁があるのに、棚になっておらず無駄にデッドになっている。 部屋中央に机が固められているが、机上は物置になっていて高さが使われていない。 部屋の住人は「モノが多すぎるので仕方がない」という顔で窮屈そうに仕事していた。 「俺に10万の予算を持たせて片付けさせろ」と言いたかった。

ちらかる部屋には2種類ある。

漫研の友人とかはどちらかというと前者が多かった。 寮に住んでた人は漫研ほどぐってりごっちゃり足の踏み場もない、というのは少ない。 むしろ片付け上手が多かった。 狭い面積を共有して共同生活しているので、ひどく片付けできない人は、 いなくなるのかもしれない(2つの意味で。) 私は片付けをまめにはしないので、ちらかり部屋の住人の傾向が強いが、 片付ける場所を作る能力はある。 そういうタイプのちらかり人間。

地下鉄で足を投げ出して座っていた30代くらいの男性を、 老人がいきなり叩いたようだ。 老人は「日本人の誇りがないのか!」とか言っていた。 そらまあ足を投げ出していた男性に非があることは確かだが、 だからといっていきなり暴力を行使するのはどうかと思う。 まずは口頭で「足を投げ出すな」とか言うべきだ。 老人の言う誇りに、老人の行為こそが傷をつけていると思う。

学生の作文能力が低すぎて嫌気がさす。 その日本語を見るだけで悪寒がする。 のび太がもしもボックスで作った、 音のない世界のジャイアンの歌ってのはこんな感じなのかもしれない。 リテイクかけても自分でキチンとした日本語文章を書けないだろうし、 何故その文がおかしいのかを説明するのにはそれ以上の時間がかかる。 だりー。

「細かいことにこだわらない」と言えば美徳のように聞こえる。 「他人の為すことについて」なら確かに美徳だが、 「自分が他人に対して為すことについて」の場合は寧ろ悪徳だ。


2009年02月20日(金)

ねむいー。 6時間睡眠では耐えられない体。 睡眠不順には強いけど、睡眠不足には弱い。


2009年02月21日(土)

先週に超発生した仕事に関して、 過去にディスカッションしたときのメモを紛失していた。 2週間以内に締切が切られたのに。超やべえ。 目の前のタスクが終わったので、探しまくる。 なんとか見つかったー。よかったー。 仕事が完遂できなければ先生に怒られるかもだが、 とりあえず礼を失したことにならずに済んで良かった。 んじゃまあ、頑張るか……。

雑誌がたまる。 学術誌とかはすぐにナナメに見て、10分で読みそうな分だけ切り抜き、残りを捨てる。 雑誌自体を貯めてもどうせ見ないので、これが大事だと思った。

28:30まで学生の論文添削。


2009年02月22日(日)

カタンは一見目立たぬようにする、というのがとても大事なゲーム。 2:1港は目立つのでよくない。 3:1 港の方が目立たなくて、かつ資源を押さえられ難くて良い戦略だ。 それを学習した。

ヨメ discussion。 おおむね幸せな結論が得られた。


2009年02月23日(月)

報告書、どうまとめよう。 やばい。


2009年02月24日(火)

心の底から呆れると笑いが出るんだな。 初めて知った。

家で仕事ができると早く帰れる。 体にも心にも財布にも負担が少なくて良い。

深夜までかかったが、なんとか計算投げた。 私のやっている研究、というか計算は、計算機に投げてしまえばあとは計算機が 順次実行していってくれる。 私が寝ている間も、休暇を取っている間もだ。 なので、少し頑張って帰る前、寝る前に投げることが研究を効率的に進める 第一歩だったりする。 だから「今日はここまでで切り上げて残りは明日」というふうにはあまりならない。

結晶描画アプリが使い勝手悪くてなあ。 使い勝手の悪い道具は能率もモチベーションも落とす悪だ。 povray を使った静止画作成がかなり良いと実感した。 一度画像を作っておけば後日その計算を参照するのにも画像ビューワ一発で済むし。 これをもっと活用すべきだろう。

家での仕事中、横でロマサガ1 ミンストレルソングのプレイ動画を流してた。 SFC版と比べてゲームシステムは別物のように感じられるが、 とにかく3Dの表現力に圧倒された。 私が旅したあの町、あのフィールドは、あんな風景だったのか。

湯川秀樹の夫人が悪妻だとか、ヨメが以前言っていたのでググってみたけど それっぽいことが出てこない。

通勤で電車に乗っている15分間を日記やテキスト書きに当てているのだが、 「ついつい15分で足りない。もう少し時間長くてもいいな」とか思ってしまう。 本末転倒だな。


2009年02月25日(水)

家仕事の横でアニメを垂れ流し。 『RIDEBACK』が良かった。 やりたいことが分かり易いし、見ていて気持ち良い。 あと古いところで 『おジャ魔女どれみ』を2、3見てみたが良かった。 ファンがいるの分かる気がする。 あと ED にストーリーがあっていい。


2009年02月26日(木)

ガラス板に濡れた紙がへばりつくのは主に気圧のためだろう。

乾いた砂はサラサラしているが、 濡れた砂はお互いにくっつく。 これは主には分子間力のせいだろか。


2009年02月27日(金)

「AにBのしんどさは分からない」のは当たり前で、 「BにAのしんどさが分からない」のと同じだ。 「自分がしんどいので、できなくても仕方ない」というのならば、 相手がしんどいときにそれができないことを許容すべきだ。


2009年02月28日(土)

紙に鉛筆で描いてアイデアをまとめる。 これを PC 上、Illustrator でやってみたのだが予想よりも良い。 紙に鉛筆だと字を書くのがおっくうだし、気楽に書くとどうしても字が大きくなって 一枚に書ける情報量が減ってしまうが、 キーボードでタイプすると小さなコストで綺麗な字が沢山書ける。 Illustrator で PDF 互換で保存すると、 UNIX の xpdf で *.ai ファイルを直接見ることできるし。 研究室のネットワーク方針案をまとめるときに感動した。 トラックボールでもそれなりに気持ちよく作業できたが、 たぶんペンタブ使うともっと気楽に作業できる。 ペンタブを職場に導入する価値ありだな。


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