きづき(日記)

きづき、またかんがえたことをしるす (いっぺい)
Last modified : Mon Oct 06 18:38:32 +0900 2008

2008年09月01日(月)

「日本語って美しい」と常日頃から思っているのだが、 日本語の強力なところはその造語能力にもあると聞かされ実に納得した。 例えば「立ち読み」という単語。 これは「立つ」「読む」という単語の単純な並記ではなく、 これで一語として機能し、「タダで読む」という意味が含まれる、とかとか。


2008年09月02日(火)

合宿。 自転車(クロスバイク)で行くつもりだったのだが、荷物多すぎ。 自転車で行くのならば前日以前に荷物を車で行く誰かに預けておかんとあかんわな。

焚き火での炊飯にかなり大成功。 「赤子が泣いても蓋取るな」と言われるが、 野外炊飯レベルならば適宜蓋を開けて炊け具合を確認して失敗を防いだ方が良いと思う。

獺祭 布教活動。


2008年09月03日(水)

帰り道、ついでに生活物資の購入など。


2008年09月04日(木)

ちょっと必要があって博士課程の間の日記を読み返していた。 自分で思っていたよりも多くのリソースを、当時漫画に割いていたんだなあ、と。


2008年09月05日(金)

汚い話で恐縮。 鼻水はそのままでは透明度が低く濁っているが、乾くと透明度が上がる。 これはたぶん、ゾル状態ではコロイドになっている粒子が光を散乱するが、 水分がなくなると隙間の少ない状態で凝集されて光が散乱されにくくなるからだろう。 木工用ボンドの透明化も同様の仕組みによるのだろうか。


2008年09月06日(土)

英作文の勉強なんかは独学でできそうだと思う。 そのためにはたくさんの英語を読むことが必要。 学習法として、その英文は音読するのが有効。 音読するには、正しい発音をしていた方が色々良いだろう。 そういう意味で、やっぱり人を相手にしないと効率が悪そうだ、という結論に至った。


2008年09月07日(日)

「スイーツ(笑)」系スレを幾つか目にしたおかげで 地下鉄の吊り広告が楽しく見られるようになった。 楽しいか楽しくないかは「如何に楽しむか」という姿勢で大きく変わるのだと 蒙を啓かれた思いだ。


2008年09月08日(月)

いつか見た NHK スペシャルで人工視覚装置の話があった。 視覚は2次元的な信号が必要だからかなり難しいだろう。 番組に出ていた被験者が視覚を感じているというのも眉に唾をつけて聞かなければなるまい。 それに比べて、聴覚は耳1つに対して1次元の信号で済む。 人工聴覚装置の方がラクそうなのだが、誰もやってないのだろうか。


2008年09月09日(火)

『バンビーノ』(せきやてつじ)。 イタリア料理人を目指す若者の話。 負けん気の強い主人公だが、自分の至らないところを素直に認める謙虚さが 根っこにあって好感が持てる。


2008年09月10日(水)

『別冊図書館戦争II』。 結婚前に読んどいて良かった。 本読みながら身悶えている姿なんか嫁に見せられねえ。 それにしても、こんな気持ち悪い人格をよく描けるものだ。 俺が物語を作るとしても、こんなタイプの人間は描けない。


2008年09月11日(木)

心臓病の子供の臓器移植というのには1億円かかるらしい。 ここで知ったのも縁ということで多少寄付してみた。 可哀想だからという感傷的な理由だけでは決してない。 治療にかかる費用は社会から見れば1億の投資になるが、 それに見合うメリットがあれば社会はそれを行うべきだと私は考える。 社会にとってのメリットの算定は、とりあえず生涯賃金で見積ることにする。 養育・教育費も考えにゃならんが、 平均的な生涯賃金が2億程度とすれば、1億の投資は十分に分の良い賭けだろう。 あと少子化傾向の社会としては、社会としても子は宝なわけで、 今いる子供は救う方向でバイアスをかけるべきだ。

そういう経験をした子供は、医者になるか、政治家になって国内で臓器移植を 受けられる筋道を作るとか、そういう道を目指して欲しい。 個人的には。


2008年09月12日(金)

ドアの鍵の方向って、どうして右回し・左回しを統一しないのだろう。 個々のドアごとに記憶しなければならず面倒だ。 ドアの開く向き(右開き・左開き)と関連づけてるのかと一瞬思ったが、 全然そうでもない。


2008年09月13日(土)

職場系バーベキュー。 某氏曰く「家族サービス者のためのサービス」。 主に子供の相手をしておりました。

地下鉄でも御堂筋線と四つ橋線とでは吊り広告が異なる。 そらまあ線路が結ぶ地域が異なれば乗客の量も層も異なるので考えてみれば当然か。


2008年09月14日(日)

明日の結婚式に遠方から駆け付けてくれる友が前日京都で泊まるらしく、 そこで焼肉をするとのこと。 そこでサプライズで急襲して、ぶらり日帰り京都焼肉の旅。 実にいい肉だった。 明日は責任の重い予定なので早めに帰宅。


2008年09月15日(月)

それでは、行ってきます。 私、結婚します!

結婚式。 手前味噌だが実に良い式だったと思う。 人生の総決算というか中間決算というか、 今迄どういう人と関係を築いてきたかということなんだよなあ。 呼べなかった人、来られなかった人も沢山いたけど、とにかく 良い師とか友人とかに恵まれてたんだなあ、と。 まあ今迄の人生全体で見たら良くない師とかもそらいたけど、まあそれはそれだ。 まさひろ先生の宮崎吐夢は、知らない人には普通に漫談として受けていたようだ。 ペリーはやはり一般的に見て面白い?

私が一等好きな音楽は80〜90年代アニソンなのでその辺を入れたかったのだが、 某プレッシャーによって『夢光年』一曲のみ。 しかし結婚式に一等流したかった曲は ドラクエ3の OP(ロトのテーマ) & ED(そして伝説へ)(ともに交響組曲)であり、 とりあえずこれだけ通したので満足。

のじりのサンダルは寧ろ心は錦という感じで方々に好印象を与えた模様。 ありがとう。 ひらしょーもありがとう、そしておめでとう。 というかみんなありがとう! 愛してるぜ!!

当日は時計もなく分からなかったのだが、後から聞いたら時間押しまくりだったらしい。 しかしそういうそぶりを微塵も見せなかったホテルのスタッフはまさにプロフェッショナル。 長いようで短い、実に夢のような時間でした。 もうちょっとみんなと話できたらよかったけど、それはさすがに欲張りすぎだな。 また個別に飲みましょー、ということで。 コンゴトモヨロシク。

プロフィールの要点を書いて司会に提出したのだが、 そのプロフィールで俺はつい張り切って幼少時から色々細々と書いてしまった。 紹介の時間は有限なのでそこから適宜ピックアップしてもらうことになるのだが、 司会の人も忙しかったらしく最終的な文章は私らには確認させてもらえなかった。 ということで、結婚式の司会による新郎紹介で漫研のことが省略されてしまったのが唯一の残念だった点。

とあるコネによってホテルの最上階スイートに泊まれることに。 すごい!広い!快適!


2008年09月16日(火)

朝はのんびりして、夕方旅行に出発。 隣同士になるように飛行機の予約をしていたら、 たまたま修学旅行生の団体と一緒になり、 エコノミーが占拠されたため我々はビジネスクラスで乗れました。 サンキュー、修学旅行生! ということでグァムです。 26:00頃に着き、ねむねむのバタンキュー。


2008年09月17日(水)

軽くショッピング。 「チョコレートが溶けるから今日は買ったらダメ」とか言うのなら、 最終日にショッピングを持ってくれば良いと俺なんかは思うのだが。 まあその辺はショッピング自体を趣味として楽しめるか否かの違いだな。 それに私としても他にすることないからそれでいいんだけど。

日本人多いなあ。 そらアメリカ本土から南国リゾート行きたいならわざわざグアム行くよりは、ハワイの方が近いしそっち行くだろう。 欧州からならどっちも遠いのでその目的には地中海南岸とかだろうか。 アジアンテイストを求めるならグアムよりはバリとか。 (グアムの伝統文化は第二次大戦であらかた破壊されたらしい。) ということでもろにアジア圏からの観光客が上客になるわけで、 アジア圏ではやはりジャパンマネーが強いと。 ということで現地人の店員も半分以上が日本語が通じる。

一度銃の試射をやってみたかったんだけど、プラン段階で嫁の猛反対に遭ったのでやめ。 まあ新婚旅行でそういう血腥いイメージのことをして欲しくないという気持ちも分かるし、 そこまでしてやりたいわけじゃないしな。 国際会議とか海外出張の機会もあるだろうし、一人で機会があればそんときにしてみようか。 ただ射撃場って外から見てもあやしそうな雰囲気なのが多い。 「テッポウウツ?」という客引きもあまり品が良くなさそうだったし。 ただ「外から見てあやしそう」という点については理由があるのかもしれない。 そもそも銃という危険物を扱うため、 監視の目を管理し易くする目的で入口・出口・窓を少なくしているのかもしれない。 郊外の屋外射撃場とかだったらオープンな雰囲気もできるかもだが、 市街地では防音の観点から閉鎖された室内にした方が良いのかもしれない。


2008年09月18日(木)

グアム島観光ツアー。 恋人岬。 「恋人で岬と言われれば、謂れは身投げだろう」と思ったら、やはりそうだった。 スペイン総督府時代に、総督に結婚させられることになった現地人の娘が現地人の恋人と身投げしたらしい。 あと海中展望施設とか、スペイン時代の総督府跡とか。

嫁が不安定。 「なんでこんなことで?」と思うことでブチギレる。 まあ「なんでこんなことで?」というのは私の主観でしかなく、 それが相手にとっては我慢できんということはあるだろう。 しかし交渉フェーズなしでブチギレモードに突入されるとちょいつらい。 まあ彼女の状況は理解できる。 結婚式の準備、引越しの準備やその他もろもろを毎日仕事しながらこなさなきゃならず、 しかもその変化に自身の感情・感覚がついていってない、 そして不安の種みたいなものを感じる暇がない、 そういう状況だったのがようやく一段落した今、 一度に押し寄せたようだ。 生活が定常状態に落ち着いたらまあこんなことはなくなるだろ。


2008年09月19日(金)

サンゴ礁の白い砂浜は、サンゴが砕けた砂でできているのだな。 そしてまだ砕けていないサンゴの塊があるため、シュノーケリングシューズを履いて泳いだ方が良い。

食うのはレストランで。 グアムでなくても似たようなものは食えるだろうし、 ショッピングもグアムならではという気があまりしない。 ということで、泳ぐのが一番楽しかったよーな気がする。 あと部屋でダラダラするのもナカナカ。

バスで JTB が日本人観光客向けに作った帰国ガイドのビデオが流れてた。 その中でグアムの人が「サヨナラ」と言っていたのを聞いた。 「ウ」の音を挟むか、「ヨー」と伸ばせばもっと自然な日本語になるのにと思ったところで、 英語では日本語の長音に当たる発音がないのかもしれんと思ったがどうだろう。


2008年09月20日(土)

隕石が落ちてきたり飛行機が落ちて自分の世界が終わってもいいし、 むしろそうなって欲しい。 そう思った時期が、俺にもありました。 いろいろありましたが、私は元気です。


2008年09月21日(日)

小便器の底部にある目印。 そのあたりに小便が当たれば飛沫が散りにくいという位置についている。 的があれば狙いたくなるという心理を実によく捉えた小さな大発明だと思う。 そこで思ったのは、人類の半分はこの大発明を知る機会がないのだということ。


2008年09月22日(月)

節水、節電を心掛けている。 私の場合それは金を節約するというより、 社会のインフラや地球環境に負担をかけまいという意味合いが強い。 それらは社会共通の資源であり、私一人が無駄遣いすると社会全体が困ることになる。 他の贅沢・浪費とは位置付けが異なる。

私は何でもかんでも金を使うのを嫌がっているのではなく、使うべきだと判断したら使う。 漫画や日本酒は私の好きなものであり、金を使うに足るものだと考えている。 そういう価値観は人によって違う。

価値観に関する考え方、なんとなく私はこれをメタ価値観と名付けたい気分なのだが、 これをキチンと持てている人は案外少ないのかもしれない。 寮などといった深い共同生活の経験があれば、自分の意見を無理に押し付けないことなど 価値観のすり合わせの重要性は自然と身に付くもんだろう。 というか、身に付かない人は寮生活から淘汰されていく。 もし私が寮生活をしていなかったらそれが身に付いていたかは疑問だ。 そう考えると、やはり私は寮から多くのものを受け取っていたのだと感じる。


2008年09月23日(火)

「嫁、遠目、傘のうち」。 さて、この場合 嫁は「美しいもの」だろうか、「よく見ると美しくないもの」だろうか。 二義的に捉えられる気がする。

嫁の入居。 引越し屋に身長196cmの人がいた。 でかい。 身長 181cm の私が完全に見上げる形だ。 彼に言わせると、「普通の身長が憧れ」とのこと。 そらそうだろうなあ。 だけど、自分が通過した筈の地点が憧れというのはちょっと新鮮に感じた。


2008年09月24日(水) すぼらには流儀がある(『OL進化論』より)

流儀の違いが面白い。 基本的には私は散らかし傾向があり、彼女はきちんと整頓する。 だけど、彼女は電話線などのコードがからまるのには無頓着で、私は非常に気になってそれをほどく。 私は風呂の蓋をピッタリと閉じるが、彼女に閉じさせたら隣の蓋と一部重なっていたりする。 おそらく、彼女は物が所定の位置にあることに安心感を覚え、 私はエネルギー的に安定な状態にあることに安心感を覚えるのだろう。

そうか、だから私の部屋はエントロピー項を増大させて自由エネルギーを下げようという力が働くため、散らかるのだ!


2008年09月25日(木)

物事を処理するためのストラテジーが違うなあ、と。 私は「ちょっと考えてその方策が最善か考える」タイプだが、 彼女は「とりあえず手を動かそうとする」感じっぽい。 私が今の性質になったのはプログラミングの経験があるからだろう。 プログラミングをしていると、「とりあえず手を動かすと1時間かかる」作業に対して 「5分熟考して10分で片付く」方法を見付けることもしばしばある。 今迄読んだプログラミング本でも結構そういうこと書いてたしな。


2008年09月26日(金)

炊いた飯を冷蔵庫で保存するとパサパサする。 これは加熱で一度α化したデンプンが、低温保存されることでまたβ化するためだろう、 と思った。

ポテトチップスより食パンの方が食塩含有量が多い (cf. 不二食品/食品に含まれる塩分表)。 それでも人間の舌にポテトチップスの方が塩辛く感じるのは、 塩がポテトチップスの表面に付いているからだ。 「酒は百薬の長、塩は食肴の将」と言うように塩味は味覚に最も大きな影響を与える成分だと思う。 もちろん嗜好に因るだろうが俺は旨党であり、それゆえ塩味は大事な成分だ。 しかし現代日本人は塩分控えるべき。 その葛藤の狭間で暮らす中(博士課程時代)、 摂取塩分量あたりの感じる塩味を最大化する方策をせっせと考えた。 先の知識から料理する際でも塩はできるだけ食材の中に浸透させず、表面に付着させた方が効果的だろう。 そういうわけで料理中はできるだけ塩をかけず、 食べる直前に塩を振るようにしている。 私が調理した料理を私が食べる直前に塩を振るのを禁止するということは、 今後同程度の塩味を実現するために調理中により多くの塩が使われるということで、 結局逆効果だと思う。


2008年09月27日(土)

『センチメントの季節』読了。 榎本ナリコは後書きがいいかも。

「今の子供は早熟だ」という言辞は、「その発言者の時代に比べて」という意味でしかない。 その昔、戦国時代などでは十に満たない子供同士で結婚が行われたわけで、それに比べれば現代の我々が熟すのは非常に遅いという見方もできる。 しかし栄養環境が良くなったのだから、現代の方が肉体的には早熟になっただろう。 それにしても今の我々の何を以て人間的に熟すと言えるのだろうか。 よく分からない。


2008年09月28日(日)

実家に新しい子猫が来た。 猫たらしとしては猫まっしぐらに猫かわいがるぜ、などと考えていたが、 生後6ヶ月で野良経験ありと警戒することを覚えてしまっておりなかなか 触らせてくれない猫いけず。


2008年09月29日(月)

『20世紀少年』読了。 うん。 まあ後半 話の展開が無茶だが、面白かった。

まだ先の話だが、子供ができたとしたら、子供が誇れる親にならないといけないなあ。 頑張ろう……。


2008年09月30日(火)

石鹸で手を洗うと指輪がするりと抜けそうになった。 そういえば『団地ともお』でもビンから抜けなくなった指を抜くためにそうしてたな。 とりあえず石鹸を使うと潤滑効果があると。

ところで、髭剃りは水で濡らせばそのまま剃れるので シェービングクリームを使う意味が今迄サッパリ分からなかったのだが、 先の指輪の件のおかげで 「ああなるほど、剃刀が滑らかに滑るようにする効果があるのだな」と思い至った。 よく考えたら髭剃りで水を使うのも 皮膚と剃刀の間の潤滑を確保するためのものだよな。 うん。

手洗ったり水仕事したあと、指輪の裏側だけ乾かない。 うーむ。 あと実験でガラス器具などを扱うときに、指輪が当たって割ったりしないか気になる。


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