水上都市ウル いっぺいからまき氏に宛てたメールその1(転載)

last-modified: 2011/12/14 02:24:31. JST
last updated : 2003-01-03

ヘッダおよび署名を削除している他は原文ままです。

本文

いっぺいです。


すんません。
リプライを書いてる内に感情的になってしてしまって、
公共の場に書くべき状態じゃなくなってきたので、メールにさせてもらいます。

(メールにしてもメーラが不調なのでキチンと送れるか不安。)

転載については、直接対話するまで待って貰えますようにお願いします。

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	勿論、「戰爭の事など論じるな」「戰爭論は後囘しにせよ」と
	言つてゐる譯ではありません。
	我々は戰爭について考へなければならない。これは當然の話です。

「勿論」、「當然」という表現に多少カチンと来ます。
いや、ですから、misread していたことは謝ります。
ですが、misread することは果たして読む側だけの問題なのか、
ということを問いたいです。
私が 100%悪いのかもしれませんが、
それを判断することは当人である我々にはできないことだと思います。
ここで私が主張することは、
要は「誤読させるような文章を書いたお前も謝れ」という横暴なものです。
こんな暴力的な言い方をしたくはありませんが、
まき氏の表現(端的には「勿論」や「當然」)は
「お前が読み取れないのが悪い」という意味に取れます。

「何も戰爭ばかりが憂ふべき事ではないのである」という文に至る文章は、
今読んでも私はやはり misread します。
まき氏が主張する意図を知った上で各文から受け取る意味をそのように修正するようにして、
漸くそのように感じることができる、という程度です。
	(これは「ヒトラー論」という単語を私が知らないことも原因の一つではある。
	この単語を知らないためにこれまでの文脈は全てキャンセルされ、
	続く文でこれまでの文章を総括しているように感じるのだから。)
そのような修正を行わなければ、何度読み返してもその文から受ける印象は、
私が最初に受けた感覚と違いません。
私は確かに人間の一つのサンプルに過ぎないので、
自分の感じ方こそが一般の物だと言うことは間違いでしょう。
ですがあなたは、この文章を客観的に見て、
「戦争を "他にある、より重要な問題" に比べて後回しにしている」ように感じませんか?
あるいはそのように感じる人がいることを理解できませんか?

その上で、「わざと多樣な解釋を許すやうに書いた文」という文言には
mislead を意図しているように感じます。
これも misread なのかもしれませんが。


私は「まき氏はただ単に戦争を後回しにしている」と思い込んで
見当違いのリプライを返してしまいました。
それを恥じて「じゃあ私は間違っていたのか?」と問えば
「多樣な解釋」が含まれていると返され、さらに別の解釈を提示されました。

私は、自分の解釈が間違っていたのかそうでないのか、まき氏の発言からは汲み取れません。
私が misread だと思っていたことはまき氏が想定した「多樣な解釋」に含まれるのでしょうか。
まき氏の文脈からは含まれない、と私は考えています。
それならば私は間違っていたことになります。

間違っていたならば、そこに立ち戻るべきだと思うのですが、
まき氏はその間違いを放置して(別解釈を提示し)議論を先に進めようとしています。
議論の在り方としておかしくありませんか?

私の解釈は正しかったのでしょうか?
そうであるならば、まき氏はまき氏にとって一番重要な問題から先に片付けていってください。
戦争と暴力の順番になってからもう一度議論しましょう。

それとも「私の解釈は正しいのでも間違っているのでもなく、別の状態にある」ことを
私が読み取れないだけでしょうか?


……と、本筋には関係ないことで激昂してしまいました。すいません。


	いっぺいさんは「そんなことよりも戰爭のはうが大事な問題だらう」
	とお考へのやうですが

と書かれていますが、私はこれに突っ込んだ一文で、
「戦争のことを第一義に論ずるべきだ」と言ったつもりではないです。
純粋に自分が誤読していたのかそうでないのかを問うただけです。
前者や後者が、私の本当に言いたいことであるとかいう訳ではないです。

全ての項目について「この点については賛成です」と私が表明していないことに
原因があるのですが、私はまき氏の意見に概ね賛成です。
例えば、「親切という暴力」というのは非常に分かり易く、納得するところです。
まき氏が 11/11 に最初に述べられた時点で既に理解していたつもりです。
「そんなことよりも戰爭のはうが大事な問題だらう」などとは、私は考えていないつもりです。

私は、自分の認識として新たにした点、相手との相異点に論点を絞って書いているつもりです。
口頭の議論なら自分が相手に同意する点も表明するでしょう。
ですが、これは文章による議論です。
文章による議論というものは無意識でいれば文章量そのものが膨大に膨れ上がります。
半ば意図的に、相手に同意する点については削除した形になっています。
私はそのつもりで書いてますが、それで不十分でしょうか。
これは反語表現ではなく、不十分だと思うのなら指摘して下さると有難いです。
(実際上は、文章を書くことにこれ以上の時間を割けないのですが。)


	今囘のやり取りではつきりと浮び上がつて來たやうに思ひますが、我々の戰爭に關する
	無知を少しでも埋める爲には、少くとも、宗教と暴力と云ふ二つの角度から考へる事が
	必要だと私は見てゐます。

「宗教」ではなく「価値観」だと思う。
世界の大部分である宗教を信じている人の多くは、
価値観の大きな部分にそれを置いているのではありますが。

えーと、茶化していることになるのですが、興味のあるところですので答えてくれると有難いです。
「私は反戦という宗教を信じています」と言われたとき、あなたはどうしますか?

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すんません、極めて感情的なまま書いてしまったので、
この文章をそのまま自分の意見としたくはありません。
本当はキチンと文章にすべきなんでしょうが、時間が……
一度直接対話させてもらえんでしょうか。
もう3時間以上もこの文章を書いています。
これ以上生活を逼迫したくありません。
途中いろいろ失礼な表現もあると思いますが、この辺で編集を中断させて下さい。

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