旅日記番外  名古屋編

*****♪今日は何曜日か思い出せない♪*****

 06年8月18日、B'zライブのため、有休を取って名古屋へ。名古屋は久しぶりで、パンクラスが千種スポーツセンターで試合をして以来だ。名古屋に泊まるのは今回が初めて。もはやB'zライブの風物詩となった台風が襲来していたが、逸れてよかった。前回も同じことを書いた気がする。福岡はいい天気だったのに、シェーンがてるてる坊主を作り忘れたのだろう。

 名古屋二泊三日バス往復11,000円という、ありえない安さのツアーを見つけて、急遽今回の参戦となったわけだが、前週が東京ドーム、翌週が大阪ドームという、地理的にも日程的にも東京と大阪の中間で、本来は行かないと決めていた。しんどいだろうと思っていたら、やっぱりしんどかった。

 出発が、JR松山駅に早朝六時集合で、四時半には起きなければならないとなると、週末は五時頃まで起きている私とすれば、「寝ない」という選択肢が正しかろう。東京の疲れが抜けないのだが、名古屋に行ったら記憶が薄れそうなので、意地でも東京旅日記を書いてから出発する。夜通し書いていたらフラフラになる。化粧もしないまま、日焼け止めだけ塗って出発。

 バスの中では爆睡していたが、私のように寝るつもりで来た客はいないようで(当たり前だ)、車は高速バスではなく普通のバスだし、添乗員がいるので騒がしい。一人で参加している人も何人かいるが、大方家族連れや夫婦だ。それでも、給油のとき全員降ろされた以外は、サービスエリアでも一回も降りずに寝ていた。椅子が倒せないので寝づらい。髪が、バッサバサ揺れまくって、国際弁護士の湯浅先生みたいになっている。ふと気づくと、前の席の小さな女の子が、席のすきまから、不思議な生き物を見るように私を見ていた。

 二時頃名古屋に着いた。ホテルはアパホテル名古屋錦で、名古屋の中心部にある。アパホテルというのは、よく知らないのだが、金スマとかで紹介された、有名な女社長の経営らしい。部屋に置かれた冊子によると、「アパ」は「日本の中心」という意味でつけたらしい(日本の中心=JAPAN)。それも驚きだが、何よりも、イメージキャラクターがトシちゃんということに驚いた。久しぶりに見たが、元気そうだった(親戚か)。
 部屋に入って安心したのか、寝ていた。友達から電話があって目がさめて時計を見ると、七時半。朝まで寝てしまった!と思い、友達に「今日何曜日?」と聞くと、金曜だと言う。私はそれでも、今が朝ではなく夜だとわからず、「有休届けも出さんと、木曜から出発してしもたんや!」と思った(何でだ)。

 何とか正常に戻って外に出る。味噌カツが食べたかったが、面倒なので、フラフラ歩いていると、テレビ塔があった。東京タワーみたいな観光名所らしい。前にマックがあったので夕食を買う。ツアー中、これ以外の食事は全てコンビニだった。いつもこんな感じで、食べなかったりもするので、私は旅行に行くと逆にやせる。

***♪汗だくでもうドロドロ ヘンになるほど気持ちいい♪***

 翌日もお掃除を断って昼まで寝ていた。他のツアーの方々は、オプションをつけて名古屋城やイタリア村に行ったらしい。近くの栄広場に、アンジャッシュとか、お笑い芸人がいっぱい来て、イベントがあるらしかったので、見に行こうかと思ったが、面倒なので、五時頃までホテルにいた。

 ナゴヤドームに向けて出発。地下鉄に乗る。名古屋の地下鉄は、ホームの表示がわかりにくい。もったいないから名古屋城くらいは見ておけと皆に言われていた。「もったいない」の意味がわからないのだが、地下鉄を途中下車して行ってみる。当然、「名城公園」駅で降りればいいと思いこんでいたら、車内放送で、「名古屋城は『市役所』でお降りください」と言う。それなら名城公園というのは何なんだろう。
 行ってみると、「名古屋城宵祭り」というのをやっていて、人がたくさん集まっていたが、お祭りのせいなのか、門を入るだけで700円も要る。なので当然入らなかった。金のしゃちほこは見たいと思い、のぞいてみると、緑色の屋根の建造物が見える。屋根の端に何か乗っているような気がする。これか!?と思い、写真を撮って、帰って友達に見せると、鼻で笑われた。全然違うらしい。まあ、そんな、門からすぐに天守閣はないよな。明らかに小さいし。

 ナゴヤドームは「ナゴヤドーム前」駅で降りればいいと思いこんでいたら、その通りだった。ナゴヤドームには初めて来た。駅からドームまで、「ドラゴンズロード」が続いていて、選手の写真などがいっぱいだ。ここでは普段は野球をやっているんだな(頭おかしいのか?)。道はわからないが、B'zTやグッズを身に着けた同志達の群れについていく。近くで、私が東京で行ったのと同じFCイベントをやっていて、テントが並び、B'zバルーンが上がっていた。ツアートラックも停まっていて、たくさんの人が前で写真を撮っていた。イベントは、東京以外は全て屋外なので、暑さと日差しが大変そうだ。それがイヤなので、東京と大阪で申し込んだが、東京で行くことにしたのだ。大阪には行かないつもりだったが、もう一回行きたくなってきたので行ってしまうかも。

 名古屋城に寄ったせいで時間がギリギリchopになり、ガチャガチャができなかった。別に悪いことをするつもりはないが、手荷物検査は、ナゴドが一番ゆるかった。まあ、私のバッグは透けてるので、開けて見せなくても中が全部見えるんだが。ペットボトル禁止で、お茶を持っていたら「うつしかえてください」と言われたが、特に確認もなくほったらかしだ。真面目に自主的にうろついて探すと、紙コップが大量に積まれたテーブルを見つけたので、うつしかえて持って行く。ライブ中、暴れてるうちにホコリが入りそうでイヤだな。

 席はFCチケットではないが、一塁側30列目、ライトのポールに近いところなので、ものすごく斜めではあるが、今までで一番ステージに近い。中央のビジョンや、「MONSTER」のときに現れる怪物とかは、ほとんど見えないので、何回も行く人でなければツライ面もあるかも。松っちゃんがステージ右に来てくれると近いので、私は一人でキーキー言っていた。途中、アリーナ中央の「ちっちゃなカワイイステージ」(イナバ氏談)に行くときも、イナバ氏組、松っちゃん組に別れたが、松っちゃんがこちらのフェンス前を通ってくれたので嬉しかった。私の周囲の稲葉ファンの方々は、「戻るときは、稲葉さんがこっちを通るはず!」と期待していたようだが、前のステージに帰るときは真ん中を通っていたので残念だったと思う。

 松っちゃんの笑顔が、福岡や東京より控えめな気がして、お疲れなのかと思ったが、トークのときの様子を見るとそうでもなかった。私はレポでよく、「○○な気がする」と書いているが、九割五分気のせいか、幻覚なので、あまり信用しないでください。
 今年最初の福岡に比べて、大分落ち着いて聴けるようになり、トークの内容も少しおぼえられるようになってきた。なので、しばし、名古屋トークをお楽しみください。

イナバ氏「あらかじめ言っときますけど、おもしろいかどうかわかりませんよ。だって僕らミュージシャンなんだもん。まず最初の質問は・・・『ラッキーカラーは何ですか』。これは、好きな色ってことでいいのかな?」(絶対違うと思うが)
(「広がらなそうな質問だな」的空気)
増田さん「紫」(拍手)
増田さん「その拍手は何の拍手なの(笑)」
大田さん「水色。水泳部だったんで、水の色」
イナバ氏「泳いでるとこ見たけど、バタフライがめちゃ早いんですよ」(大田さんは水泳の愛媛県大会で優勝したことがあるらしい)
徳ちゃん「赤。スイカの赤」(イナバ氏爆笑)
イナバ氏「え〜、経緯を説明すると・・・『夏バテ防止法』はスイカ、『自分を動物にたとえると』はカブトムシって言ってた」(福岡でもスイカって言ってたね)
シェーン(髪の毛を指差す)
イナバ氏「何?それ何色なの。赤か。徳ちゃんが言ったから他のにして」
松っちゃん「僕も水色。水泳部じゃないけどね」
イナバ氏「水色の物多いよね。ていうか、五人言って二個同じ色って・・・」
松っちゃん「稲葉君は?」
イナバ氏「僕は肌色です」(笑)
松っちゃん「そんな話、18年やってて聞いたことねえよ!!」
イナバ氏「いや、肌色の服って、着てるのか着てないのかわからなくてセクシーじゃないですか」(笑)
(しばしの間。「やっぱりそんなに広がらなかったな」的空気)
イナバ氏「・・・精一杯です。次の質問は、『コンビニ行くと必ず買うものは』。皆コンビニ行く?行くよね。順番変える?打ち合わせなしなんで、考える時間がないんだよね」
増田さん「ビール。でもこの頃は、プリン体がね〜」
イナバ氏「何それ?悪いもの?」
増田さん「痛風の原因になるんだよ。それで、第三のビールってのがあるの。ビール、発泡酒とあって、第三のビール。あれがいい」
大田さん「僕は第四のビール」(笑)
徳ちゃん「・・・」
イナバ氏「第五のビールはダメだよ」(笑)
徳ちゃん「野菜ジュースかな。お茶買っても、野菜ジュースは買う」
イナバ氏「ヘルシーなイメージで売り出そうとしてるね」
シェーン「スライスハム、ソバ」
イナバ氏「ハム、そば、ハム、そばって買ってる」(福岡でもそばって言ってたね)
シェーン「オデン」
イナバ氏「おでんも買ってる。一回、プラスチックの容器に、汁も何にも入ってなくて、大根だけ一個、ぽつんと入ってたことあって、汁入れりゃいいのに・・・今の、(シェーンは)わかってるね。最近、日本語わかるから悪口言えないんだよ」
松っちゃん「僕は、普通にお茶とか水とか買うけど、この頃、マンガの単行本あるじゃない。あれ」
イナバ氏「マンガ買うんだ」
松っちゃん「ホテルで退屈だからね。半身浴が一時間くらいできる」
イナバ氏「僕は、レジの横の豆大福です」(笑)

 帰りは、また、道はわからないが同志達の群れについて行って、地下鉄に乗る。シェーンがやたらにそばと言うのを聞いているとそばが食べたくなり、ホテルの前のコンビニで買う。野菜が足りないので、徳ちゃんの言っていた野菜ジュースも買おうと思い、それなら、どうせなので全員の分をそろえることにする。そのコンビニには、レジの横に豆大福はなかったので、棚にあった普通の大福。あと、酒類は扱ってなく、しかたなくホテルで買った。第三のビールではなく発泡酒。何回も書いているように、私はあまり飲めないので、ビールをガーッと飲んでお風呂に入ったら死にそうになった。何気に、この中で一番要らなかったのは大福だった。
■■お風呂で「BUZZ!!」発見■■
 名古屋に来る前日、「おかげでした」で武藤を見て、頭の中が武藤武藤していたところ(どんな状態だ)、アパホテルのエレベーターに、ELEZOという、液晶画面の広告システムがあり、武藤が映っていた。「まいったな・・・まさかあすこでああ来るとは・・・」と、試合風景につなげて、「エレベーターに広告があるなんて・・・」と言う、ELEZO自体のCM。
■■「夜王」に武藤発見■■
*****♪自分のペースでやらせてよ♪*****

 翌日は、ツアー参加者全員、強制的に伊勢観光。文句ばかり書いているが、よく考えればこのツアーは、安いのに充実していて、添乗員がいるからうるさいとか、伊勢に連れて行かれるのがイヤだとか言っている私の方がおかしいのは言うまでもない。イヤな客だ。

 伊勢に行く途中、高速を降りた路肩に、「ここは高速道路ではない」という、ものすごい言い切りの看板が立っていた。この頃の注意書きには言い切りが多く、以前は「火気に近づけないでください」だったものが、今は「火気に近づけない」と書いてある。そんなことはこっちの勝手だ。しばらく走ると、何の看板なのか見逃したが、多分公共広告的な、ギャンブルを戒める系かと思うが、「当てにしているとお金とフンドシは向こうからはずれる」と書いてあった。金はともかく、フンドシは、はずれないことが大前提じゃないのか。フンドシを当てにできなかったら、何を信用すればいいんだ。

 伊勢で、怪しげな海産物屋がバスに乗り込んできた。これから立ち寄る店の店員だが、店で買うよりも安く注文できるそうで、いろいろ見せて試食させて注文用紙を配った。店で買うより安く買えるのなら、何もこれから店に行かなくてもいいんじゃないのか。「お店は混みますので」と言っていたが、絶対ウソだ。第一、皆愛媛から来ていて、愛媛は新鮮な海産物の宝庫なのに、何もここで変なカマボコとか買わなくてもいいだろう。と思ったら、おじさんとかけっこう買っていてビックリした。
 やがて、ありえないほどさびれた海産物屋に連れて行かれた。狭くて汚いのはともかく、変な毛糸の手芸のホコリをかぶったのとかが意味不明に並んでいて哀しくなる。そして、B'zの「OCEAN」が、ヘビーローテーションでかかっていた。確かに海の歌だが、昨夜ライブで聴いたときとは何という違いだろう。昨夜の感動をブチ壊しにしてさらにマイナスにして余りある。恐るべし、ハク○カ水産。

 それから、真珠屋に連れて行かれる。海産物屋よりはマシだったが、あまりカワイイのはなかった。第一、皆愛媛から来ていて、愛媛は真珠の水揚げ全国一位なのに、何もここでダサいアクセサリーとか買わなくてもいいだろう。と思ったら、おばさんとかけっこう買っていてビックリした。

 お昼前に伊勢神宮に着く。時間の都合で内宮だけ。三年前、母と来たときは、ずっと来たかったので嬉しかったのだが、今回日傘を忘れたので、イヤでグズグズしていた。しかし、伊勢神宮というのは、「○○なんか行きたくない」とは言わせない雰囲気を持っている。高野山や伊勢神宮でそんなことを言っていたらバチが当たりそうだ。
 素敵な交番を見つけたので、やっと歩く気になる(写真参照。交番シリーズNo.3。No.1は、03年9月の日記に載せた、数寄屋橋のまち針交番、No.2は、「旅日記番外宝島編」の、池袋のフクロウ交番)。
 観念してちゃんとお参りすると、巨木の杜や苔むした巨石や、建物も皆素敵だった(写真は五十鈴川)。二十年に一度の式年遷宮が近いそうで、休憩所でビデオがかかっていたので見る。二十年前の秋篠宮様は若かった。近くの「おかげ横丁」で赤福を食べる。

 淡路経由で愛媛に帰る。大阪を通ったとき、通天閣とフェスゲが見えた。冨宅さんはもう試合が終わって帰ったかなと思った。
 行きのバスで隣だったおば様と、帰りも隣になったが、行きは私が窓側で、帰りは通路側だったのに、「よくお休みになられるから、あなたが窓側がいいでしょ」と言ってもらい、席を交替した。それなのに私は、帰りのバスではほとんど寝ず、各サービスエリアで降りて、しかも、毎回、その方よりもバスに帰るのが遅く、座るときに迷惑をかける羽目に。こんなことなら通路側のままがよかった。海産物や真珠は買わなかったが、赤福のミニチュアとか、伊勢限定キティちゃんとか、淡路限定カトちゃんとか、明石限定キューピーとか、くだらないもので散財する。

 大阪市内が混まなかったため、予定より一時間早く、九時頃愛媛に着いた。ツアー自体は普通なのに、私にとっては、本当に変な三日間だった。海産物屋の「OCEAN」が、ライブの「OCEAN」より強烈に記憶に刻まれているのが悔しくてたまらない。



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