第111回 多茂利倶楽部 (05.5.26)

☆☆☆小ネタ集☆☆☆

○ もういいかげんにしろと言われそうなくらい、5日のB,z愛媛県民文化会館ライブの興奮がおさまらない我々なのだが、5日は、私は、イナバ化粧品店で買ったグロスをつけて行った。今使わないでいつ使う!と思った。

○ 5日、私はすぐ会場に入ってしまったので、ツアートラックを見ていないのだが、駐車場に見に行った職場の女の子(Sさん)によると、駐車場には県外ナンバーの車がたくさんあったそうだ。県外から来ているファンの方も多かったのだろう。そのナンバーには、異常なまでに、「178」が多かったそうだ。(178=イナバ)

○ 職場の女の子(Kさん)が、B,z大阪ドームライブのチケを申し込んだので、当選すれば一緒に連れて行ってもらえるかも!と以前に書いたが、残念ながら大阪ドームは抽選にはずれ、第二希望の、福岡ドームが当選したそうだ。それが、パンクラス後楽園ホール大会と同日なので、本格的に、後楽園ホールには行けなくなった。シーホークに泊まりたかったのだが、部屋が取れなくて別のところにした。あとは台風が来ないことを祈るばかりだ。大阪ドームには行ったことがないので行きたかったのだが。

○ 前回、「しばらくは粘土職人になっているかも」と書いたが、今週末、粘土先生になることになった。職場の女の子が、「粘土教室をしてほしい」などと言ってくれて、私には教えられることなんか何もないのに、今週末、うちに五人くらい集まって粘土をこねることになった。何がどう転んでいくかわからないものだ。

○ ライブでお金を使ってしまっているので、なかなか、冨宅さんの試合を観に大阪に行けない。大阪プロが新体制になって、冨宅さんもレギュラー参戦するようになって、冨宅さんは大阪プロのイベントに出たり、あまつさえコスチュームをオークションに出しちゃったりしてるらしい。大阪プロのFCに入った甲斐があったというものだが、行けないので、いいなあ、いいなあ、とグズグズ言っている。コスチュームはパンクラスのイベントで出してほしかったな。グズグズ。
 それはそうと、昨年末に届いたパンクラスFC会報の、「選手の色紙プレゼント」に、冨宅さんの色紙が欲しくて応募したのだが、色紙が届かない。抽選にはずれてしまったのだろうか。それは仕方がないが、会報も、今年になってから届いていないなあ。

○ 職場の読書クラブで借りて、向井亜紀の「16週」と「会いたかった」を、続けて読んだ。泣きそうになった。代理出産については、いろいろ言いたいこともあるが、せっかく健康な子宮を持っているのに使っていない私に言う資格はないので、言わない。本にこめられたメッセージを受け取って、勇気を出して婦人科検診に行こうと思う。

○ 昨日の「トリビア」で、「雑誌のグラビアは、消しゴムでこすると消える」というのがあった。昔の雑誌は、そんなことはなかったはずだが、最近、環境のために大豆インクを使っているので、すぐ消えるらしい。トリビアの検証では、MEGUMIのグラビアの水着部分を消したりしていた。私もやってみたくなり、週刊プロレスのカラーページをこすってみると、ホントに消えたよ!(図参照)

○ 先日、母の実家に遊びに行って、祖母や叔母と、吉海町(よしうみちょう)というところにあるバラ公園に行った。たくさんのバラが満開で、いい香りが園内にただよっていた。以前トリビアで、「『チンチン』という名のバラがある」というのがあったが、この公園にもチンチンがあったので、チンチンの前で写真を撮った。真っ赤で立派なチンチンだった。

○ 母の実家で、従妹の雑誌を読んでいると、さくらももことaikoの対談があって、二人とも、家にいるのが好きで、ずっと一人で遊んでる、と言っていた。私も、他人と遊ぶのも大好きだが、一人で遊ぶのも大好きだ。本とか手紙の整理をしたり、絵を描いたり、何かつくったりするのが、それを頭の中で計画しているだけで、鼻がフゴフゴいうほど好きだ。
 テレビにある特定の人物が映るたびに、決まって同じことを言ってしまう、という方もおられるかと思う。私は、田端義夫(バタヤン)が映るたびに、「まだ生きていたのか」と言うのだが、弟は、aikoが映るたびに、「ブサイクやな〜」と言う。数年前は、私がそれにかぶせて、「花花の、左の方もパンチきいとるよ」と言い、弟が、「右の方も大したことないよ」と言う会話が、aikoが映るたびにくりかえされていた。
 しかし、職場の女の子(Mさん)は、自分の周りの男子に、aikoはすごく人気があるという。「美人すぎないとこがかえってエロい」というのだが、それはそうかもしれない。インリンも、美人すぎなくてエロいと思う。

○ 坂口憲二の出ている車のCMの、「親父!?」というのが大好きだ。坂口(息子の方)の出ているゴールドキウイのCMには、B,zの「愛バク」が使われているが、なぜ今頃になって・・・。あのキウイのCMは毎回微妙だ。あまりにオシャレすぎ、かっこつけすぎで、「たかがキウイじゃねえかよ」と言いたくて身悶えする。

○ 先日、愛媛新聞を読んでいると、内子町(うちこちょう)というところの議会運営委員長に、「上野多茂利」という人が選ばれていた。私は、「うえの・タモリ」だ!!!と思い、嬉しくて興奮して職場の女の子に言ったら、「うえのだ・しげとし」じゃないんですかと言われた。そうかもしれない・・・。ガッカリだ。



第110回 さつき待つ花橘の (05.5.17)

 みかんやいよかんの花が咲きだした。家の裏のいよかん畑から、イイ匂いが流れこんでくる。昔の人を思い出す香りだと、古歌にも言うのだが、私は、柑橘の花の匂いをかぐと、今の家に引っ越したときのことを思い出す。引っ越してきたのが、四年前の六月で、四年前の今頃は、必死で引っ越し準備をしていた。まだ何もないリビングに、いよかんの花の香りがして、引っ越し作業で疲れ果てた弟が、床に転がって寝ていたりした。

 今年は、久しぶりに、家につばめが来た。前の家は、庭に木が繁り放題で、蛇や猫がたくさんいたせいか、つばめが巣を作らなくて寂しく、今の家にはつばめの巣があって嬉しかったのだが、その巣が、物置の荷物運び用リフトの下にあった。引っ越しでリフトを使ったら、ヒナが落ちてしまうと心配していたが、家具を運ぶ日には、もう巣立っていてホッとした。それなのに翌年は、すずめがつばめを追い出してしまった。そのすずめは、ワラとか草を持ってきて、つばめの巣のあったところにつっこんで、巣づくりらしきことをやりかけたのだが、飽きたのか、途中でどこかに行ってしまった。そんななら、つばめを追い出したりしなきゃいいのに。


 連休明けで、先週は仕事に行くのが鬼のようにイヤだった。今年の連休は、特に何もしていない。稲葉のもくろみ通り、ライブが、ゴールデンウィーク一番の思い出になってしまった。あとは、ユニクロに行ったくらいだ。母がメニエール病になってしまい、心配なのでどこにも出かけないことにしたのだが、母はすぐ回復し、7日には友達と宝塚に行ってしまった。私は家で留守番をしていた。翌日の母の日も、私は一人で晩ご飯を食べていた。何でだ。

 それでも、連休は充実していた。イイ季節で、何をやってもはかどるので、家にいるのもいい。掃除をしたり、物置をかたづけたり、お菓子を焼いたり、まくらカバーやクッションカバーを縫ったり、水彩画を描いたりした。水彩画なんか十年ぶりだ。庭の花を描いたのだが、私は初夏の花が好きなので、十年前に描いたのも今頃の花だ。

 上記のユニクロには、親戚の車で行ったが、帰りに、近くに新しくできたモスバーガーに寄った。4月に、友達の家に遊びに行ったとき、むかえに来てくれた友達の車で、このモスの横を通り、「ここにモスができたんよ」と話した。中では店員が並んで話を聞いていたが、「もうお昼やのに、何で、朝礼みたいなことしよるんやろ?」と不思議に思った。その友達に、帰り送ってもらうとき、「モスで何か買って帰ろう」ということになり、通りすぎたのにわざわざ戻ってもらったりして、ちょっとわかりにくい駐車場に入ってもらった。看板に明かりがついていなかったので、わかりにくかったのだ。友達と、「もう閉店したんやないん?」と心配したが、店内に人がいたので、大丈夫だと思って入ろうとした。そこで私達は、驚愕の事実を目にした。「4月29日オープン」。その日は23日。そう、「まだ開店していなかった」のだ。

 どんだけモスに行きたいんだという話だが、そのユニクロの帰り、ようやく行けて、ドライブスルーでいろいろ買って帰った。が、帰って開けてみると、三本買ったモスチキンが、一本しか入っていない。お金は確かに三本分払っているのだが。
 わざわざ言いに行くのも恥ずかしいので、まあいいかと思ったが、叔母が、「電話しなさい」と言うので、恐縮しながら電話をかけると、わざわざ、家までチキンを持ってきてくれた。それも、二本足りないだけなのに、三本だ。そして、新メニュー「パオチキン」の試食券もくれた。この試食券は、もうすぐ期限が切れるのだが、使っていない。行って、パオチキン一個だけもらって帰るのも恥ずかしいので、きっと、他のものもいろいろ買ってしまうだろう。それは、ちょっと、コトのいきさつ上どうなのかと思うので、この券は使わずに終わりそうだ。中国人なら、喜んで一個だけもらって帰るのだろうが。


 連休の思い出がモスだけというのもナニなので、5日のライブのその後のことを書く。私は、ライブで興奮しすぎて、翌朝の五時頃まで眠れなかった。頭の中で音楽がぐるぐる回って、目がさえてしまうのだ。時計を見ると気が焦るので、見なかったが、寝れないまま、外がしらじら明るくなって、小鳥がチュンチュン鳴きはじめたので、五時にはなっていたと思う。
 翌日は、当然仕事にならず、そんな状態が私だけかと思ったら、やはり五時まで眠れなかったという子が、職場に一人いた。三時まで眠れなかったという子も二人いた。皆、ボーッとして、目がさえているのは昨日のライブの話をするときだけなので、職場の稼働率がいちじるしく落ちていた。私は、職場のトイレのトイレットペーパー「パピルス」が、「パルス」(B,zの曲名)に見えるという末期的症状を呈しはじめた。

 ライブに行った全員が、興奮はしているのだが、一階席で見た人達と、五階席で見た人達との間に、明らかに温度差があるのがおもしろい。私も、同じ部のHさんも、「禁ライブ症状」を発症し、ヤフオクか何かでチケを取って、来月の広島グリーンアリーナにもぐりこむことにした。九月の大阪ドームにも行ければいいな。

 来月の広島に、どうにかして行けても、それまでは、「禁ライブ症状」をどうにかしておさめないといけない。私は煙草を吸ったことがないのでわからないが、禁煙というのはツライものらしく、いきなり煙草を全部やめられない人のために、ニコチンガムとか、いろんな補助剤が出ている。そんな感じで、いきなり何も聴かないというのはツライので、まずは、ライブDVDを見まくり、少しおさまるとCDに移行して、それからしばらく何も聴かないという手段を取ることにした。

 ライブで、ツアーパンフレットを売っていたが、私は買わなかった。Hさんに見せてもらうと、「日本全国開催地巡り」という地図があって、ライブの開催地に、二人のイラストが描いてあり、それがすごくカワイかった。愛媛なら、松っちゃんが「坊ちゃん」の格好で、みかんのかぶりモノをしている絵、広島なら、もみじまんじゅうのかぶりモノをした稲葉が、お好み焼きを焼いている絵、鳥取なら、松っちゃんがゲゲゲの鬼太郎の格好で、梨のかぶりモノをしている絵、という感じだ。
 それがあまりにカワイかったので、職場の女の子達と、「この絵のグッズが欲しい」という話になった。が、そんなものは売っていないので、私は、何か作ってみようと、粘土を買いに文房具屋さんに行った。子ども用の紙粘土と油粘土以外は、一種類しかなかったので、それを持ってレジに行くと、「あ〜、これ、乾燥しちゃってますね。やめた方がいいです」と言われた。置いてある粘土全て乾燥していた。なんて正直な店員さんだろうと感動したが、それならそんなモノ店に置くなとも言いたい。粘土は、手芸屋さんに行ったらたくさんあった。

 粘土なんかいじるのは十五年ぶりだ。形を作って、十年くらい前に買って以来一度も使っていないアクリル絵の具で色を塗り、後ろにシート状の磁石を貼りつけて、マグネットを作ってみた。シート状の磁石は、冷蔵庫にくっつける小物入れ(サランラップとか立てて入れるようなの)が、ボロボロになって捨てたとき、磁石だけはがして取っておいたものだ。何でも取っておかないといけないものだ。
 もみじまんじゅう稲葉と、だるま稲葉(群馬バージョン。群馬ってだるまが名物なのかな?)は、職場の女の子にもらわれて行くことになった。他にも作って欲しいと頼まれたので、しばらくは粘土職人になっているかもしれない。
 しかし、久しぶりに粘土を触って、立体の難しさを痛感した。こんなモノでも、平面とはケタ違いに難しい。フィギュアとか作れる人を尊敬する。

☆☆☆以下小ネタ☆☆☆
 
○ 「電車男」のマンガを買ってしまった。私の持っている「電車男」の本の方は、昨年末から、職場のいろんな人のところを回っており、今どこにあるのかわからない。

○ auのCMの、お昼のテレビショッピング風ので、右端で「お電話のご用意を」と言っている団時朗は、私にとっては、「帰ってきたウルトラマンに変身してた人」なのだが、「歴代ウルトラマンに変身する人」の中では、団時朗が一番カッコイイと、おさな心に思っていたので、今の姿はショックだった。篠田三郎(ウルトラマンタロウ)は今でもカッコイイのになあ。

○ 母が、ヒロシのネタ本「ヒロシです。」を買ってきた。その話をしていたところ、弟が、「ヒロシを見たことがない」と言い出し、本当にビックリした。でもなぜか、安田大サーカスは知っていた。

○ うるさいことは言いたくないが、あびる優がブラウン管(懐かしい響きだ)に復帰するのは、いくら何でも早すぎないか。

○ こないだの日曜、新聞の折込チラシを見ていたら、タ○ヨーホームという建築会社の広告があったが、イメージキャラクターが、元阪神の湯舟。ビミョ〜〜〜。

第109回 ネタバレ無し気味(※)ライブレポ (05.5.5)

 ※MCのネタ少しあります。


 今日はB,zのライブ(愛媛県民文化会館)だった。六時開演だったが、職場の女の子と、四時に会場で待ち合わせをした。二時間早く行く時点で、すでに張り切り気味なのだが、二人とも、さらに張り切って、三時四十五分には会場に着いていた。
 まずは、ミニグッズが当たるガチャガチャをやった。ガチャガチャをやるには専用コインを買うのだが、そのコインにも、ちゃんと「B,z」という刻印がされていて、感動した。職場の女の子ともども、「儲けとるなあ〜」という感想を漏らす。ガチャガチャを二回やって、リストバンド(稲葉バージョン)と、コインケース(松っちゃんバージョン)が当たった。リストバンドは、職場の女の子に進呈する。コインケースは欲しかったので嬉しかった。

 グッズは、ビニールバッグ二枚、携帯ストラップ、Pleasureウォーター、DVD(「Buzz!!」)を買った。DVDは、別に会場で買わなくてもいいが、会場で買うとポスターがついてくるのに惹かれた、わかりやすい行動だ。ポスターなど飾らないのに(03年8月のライブレポ参照)。
 一昨年のライブの前に、「Buzz!!」のビデオをブックオフに売ったので、DVDを買おうと思っていたのだが、結局、買うまでにニ年近くかかった。パンクラスに通えば通うほど、音楽予算がまず削られる。

 ライブは本当に良かった。興奮した。興奮しすぎて、始まって二曲目で、もう汗まみれになって、体力の限界が近かった。アンコールでも、体力の配分を間違え、最後から二曲目のとき、これがラストだと思って、全精力をそそぎこんだところ、まだあと一曲あった。
 普段、全くこういうものに行かないので、体中が痛い。そもそもこの年になって、十代や二十代の子と、二時間ぶっ続けで同じ動きをし続けるというのに無理がある。
<今、痛いところ>
1.右腕
2.左耳
3.左の膝と、太股の裏
 明日になったら、もっと色んなところが痛くなると思う。

<イナバMC>
1.「巷ではゴールデンウィークで、なんかイイ感じになってますけども(意味不明)、ゴールデンウィーク一番の思い出になるようなライブにしたいです」
2.「この会場は、何回か来てますが、五階がスゴイですね」(愛媛県民文化会館の二階〜五階席は、一階席にかぶさるように急角度でせり出している)「始まる前、五階に上がってみたんですが(五階の客から喜びの声)、メンバーも、『これヤバイよ〜』と言ってました」
3.(客席にカウントを要求して)「子どもの日なのに元気がないよ(意味不明)!!」
4.「今日、誕生日の人、いますか?」(数人が手を挙げるが、「今日入籍しました!」と叫んだ人がいて)「おめでとうございます!・・ええと、今日、誕生日の人、いますか?」(また数人が手を挙げるが、「今日が銀婚式です!」と叫んだ人がいて)「すごいですね〜。・・ええと、今日、誕生日の人、いますか(場内爆笑)?」
 今年も松っちゃんのMCはなかったが、「銀婚式です」のときのリアクションがめちゃ大きくてカワイかった。
 doaの大田さんは、愛媛出身なので、何かそれについてのMCがあるかと思ったが、何もなかった。一昨年の県文ライブのときも、シェーンの誕生日だったので、何かそれについてのMCがあるかと思ったが、何もなかった。そういうのはないんだな。

 またこれで、二年くらいライブには行かないかもしれないが、今年のツアーで、職場の女の子が、九月の大阪ドームのチケを申し込んだので、それが当たれば、一緒に連れて行ってもらえるかもしれない。九月はパンクラスを観にステラに行くので、二回上阪することになる。八月末のパンクラス後楽園ホール大会が、珍しく土曜日だったので、行こうかと思っていたが、ステラの直前週ではあるし、ちょっと無理っぽい。残念だ。

 このところ松っちゃんがよく着ている白のジャケットは、袖口にピラピラがついていて、いつも「ギター弾きにくそうやなあ」と思っていたのだが、今日、そのジャケットを脱ぐと、黒のタンクトップだった。が、私は、なぜか最初のうち、タンクトップの肩部分がよく見えず、なんか金太郎の腹がけ的な面積の衣装を着て現れたのかと思い、「なんて大胆な!動いたら乳首が見えるやないか!!イナバの腰振りなみの挑発だ!!」と思っていた。

 職場の女の子が、今日のライブ後、しみじみと、「やっぱり、松っちゃんって、ギター弾くの上手ですね」と言っていた。競馬場の客が、「武豊って、馬に乗るの上手だなあ」と言っているようなものだ。松っちゃんも、まさか、これだけ長年頑張ってきて、今頃しみじみそんなこと言われているとは思わないだろうな。

 第108回 パイレーツ・オブ・ムラカミ (05.4.28)

 すっかり初夏だ。木々の葉が、日光に光っている。いろいろな花が咲いている。どこを歩いても、花とみどりの匂いがして、夜は風が薫り、生きているだけで幸せになる。


 このあいだ、「ぷっすま」のあと、何となくテレビをつけっぱなしにしていたら、「ごきげんブランニュ」という番組がはじまった。はじめて見るが、関西ローカルのようで、赤井秀和が司会だった。そこで、トミーズ雅が、「約束のもん買うてきました」と言って出したのが、愛媛の「霧の森大福」。「約束のもん」ということは、前回、そういう話をしたのだろうが、雅はなぜこの大福を知っているのだろう。それはわからないが、そのおいしさや、手に入れにくさについて語り、スタジオの皆に食べさせると、皆、感動していた。私も何度か食べたことがあるが、これはもう、本当においしい。抹茶がまぶしてあって、あんこの中に生クリームが入っていて、とろけるみたいなのだ。東京や大阪の友達や、冨宅さんへのおみやげにしたいが、一日百箱しか作らないので手に入りにくいのと、日持ちがしないのとで、それができない。

 母が、運良くこの大福を買えた日、それからまだ用事があって荷物が重かったので、荷物と一緒に松山市駅のコインロッカーに預けたが、大福だけロッカーに忘れて帰ってきたことがあった。母は翌朝ロッカーを見に行き、「あった」と言って持って帰ってきたが、「なんか気持ち悪い、誰か触っとるかもしれんし、痛んどるかもしれん」と、私は言った。そう言いながら、全部食べてしまった。


 先週は、週プロの表紙が、日明兄さんと船木さんで、対談が載っていたので、速攻で買った。週プロが、サイズを大きくして、写真を大きくして、ちょっとオシャレな感じを目指しはじめてから、ずいぶんたつが、最近、ページの色づかいが、ゴングに似てきた気がする。ゴングも、構成とかが週プロに似てきた気がする。以前は、一枚のページを一瞥するだけで、週プロかゴングか区別がついたものだが、この頃はそうでもないような気がする。気のせいだろうか。
 しかし、↑こんなことを言っている妙齢の女、客観的に見たら本当にイヤだな。

 ゴングの、出会い系の広告の量は目を見張るほどで、今に、プロレスゲームの広告みたいに、記者やレスラーが登場して、「よ〜し、直アドゲット合戦だ」なんてやりださないか心配だが、それに出ている素人(ということになっている)の女の子達の写真が、皆同じアングル(上目づかい、唇はとがらせ気味)なのが気になる。星占いのスペースが小さくなって、おもしろくなくなった。以前は、「週明けから新たな闘いに巻き込まれそうだ」「孤独な闘いになりそうだ」などと、一般読者までむやみに煽っていた。「人生は全て闘いだ」ということなのかもしれないが、事務の仕事と家との往復で、何をどう闘えというのか。


 先週の土曜日、23日は、近藤選手がプライドグランプリに出陣する日だったが、私は、夜のテレビ放送を楽しみにしながら、昼は、友達二人と一緒に、新婚の友達の家に遊びに行き、お昼をごちそうになった。友達は手料理をつくってくれたが、タイ米のごはんとタイカレー、チキンの揚げたの(ねぎと生姜のタレ)、ベビーリーフとクルミとクスクスのサラダ、生春巻と、アジアンでイイ感じで、猛烈においしかった。新居もオシャレで、センスのある人はいいなあと思った。うらやましくなるが、私が結婚しても、センスのある暮らしはできないとつくづく感じた。こういうものは、天性のものなのだ。私なんかは、得意料理が「すきやき」なのだから、何か、ミもフタもない感じがする。タイ米もタイカレーも、クスクスも、このときはじめて食べた。クスクスは、昔、手乗りインコのヒナを育てるのに使っていた、むき粟(皮をむいた粟のつぶ。湯にひたして、ヒナに食べさせる)に似ていると思った。

 夕方には家に帰れると思っていたが、手作りのケーキや、エルダーフラワーのシロップのお湯割りなどいただいて、喋っているうち、九時になってしまった。プライドのテレビが始まってしまう。友達に頼んでテレビをつけてもらうと、ちょうど、近藤選手の試合をやっていたので、私は興奮して見ていたが、友達の旦那さんが仕事から帰ってきた。最後まで見たくてたまらなかったが、旦那さんにしてみれば、疲れて仕事から帰ってきて、夕食を食べている横で、嫁の友達が格闘技を見ていたら落ち着かないだろう。それなので、帰ることにした。近藤選手の結果は残念だったが、立派だったと思う。これからも頑張ってほしい。

 ボブチャンチンといえば、思い出すのは、数年前、タマちゃんブームのとき、「ガキの使い」で、「街中に現れるタマちゃんを探す」というのがあって、タマちゃん(着ぐるみ)がタクシーに乗って通りすぎたりするのだが、ボーリング場の前に貼ってあるプライドのポスターに、「タマちゃんVSイゴール・ボブチャンチン」と書いてあった。そのボーリング場は、昔、パンクラスFCのボーリング大会で行った、田町のボーリング場に似ていた。

 私が家に帰ったら、桜庭選手の試合が始まるところだったが、コールするリングアナが、村上ショージに似ていた。本人だろうか。まさかなあ。
 

 プロ野球の四国独立リーグが、明日からはじまるのだが、正直、あまり盛り上がっていない。古田選手の二千本安打のかかった試合(しかも日曜)でも、松山坊ちゃんスタジアムには空席があったのだから、独立リーグで客が集まるのか、心配だ。
 古田選手のお父さんが愛媛出身ということもあって、ヒーローインタビューや、夜のテレビ出演でも、愛媛のことを話題にしてくれていて嬉しかった。古田選手のお父さんは、愛媛の南の方、南予(なんよ)の出身らしい。ちなみに、大木凡人は古田選手のいとこだが、やはりこの辺の出身らしい。古田選手は、「うるぐす」に出演したときは、宿泊している道後山の手ホテルからの中継だった。いいとこに泊まってるなあと思った。全日本プロレスの泊まっていたホテルとは大違いだ。

 話は戻るが、独立リーグの集客だが、やはり危ぶまれているらしく、職場で高知新聞を読むと、「熱心なファンやOB、父兄の集まる高校野球の地方大会でさえ、平均○○人なのだから、独立リーグだったらせいぜい○○人くらいではないか」とか書かれていた。高校野球の方が盛り上がって当然というわけだが、最近うすうす感じてきたのだが、こういう土地柄というのは、もしかして、特殊なのだろうか。「誰に聞いても、その年のセンバツの県代表校を言える」とか、「県代表校が甲子園で優勝なんかしたら、そのときのレギュラーメンバーの名前や、進路まで、だいたい知っている」とかいうのは、全国的に当たり前だと思っていたが、そうでもないのだろうか。ちなみに、甲子園での県別の勝率は、夏は愛媛県が一位(107勝53敗)で、春夏通算では高知県だったのだが、今年の春のセンバツで、愛媛県が一勝でもしたら高知県を抜くと言われていた。西条が勝ったので、おそらく通算でも一位になったことだろう。去年のみかんの生産高で和歌山県に抜かれてしまったので、こんなことぐらいしか自慢がなくなった。

 独立リーグのPRのために、愛媛のチームの監督、元広島の西田真二さん(川田似)が、今月初めの「松山お城まつり」の「大名武者行列」に参加して、大名の格好をして練り歩いていた。なかなか似合っていた。

 愛媛のチーム、愛媛マンダリンパイレーツのマスコットキャラクターは、例によってみかんだが、Jリーグ入りを目指す愛媛FCのマスコットもみかんで、愛媛出身の漫画家の人がデザインしたらしい。みかんがユニフォームを着ていて、主役らしい熱血男の子みかん、かわいらしい女の子みかん、巨漢のゴールキーパーみかん、と三人いる。しかし、この三人、全員、口の端から、オレンジ色のヨダレ(みかんの汁)が垂れているのだ。女の子みかんなどは、葉っぱがおさげみたいになっていて、白い花もついていて、かわいいのに、やっぱり、口からみかん汁が垂れている。これはいったいどうなのか。見てると、何だか口の奥がすっぱくなってくるのだが。

 「マンダリンパイレーツ」という名前だが、マンダリンはもちろんみかん、パイレーツというのは、昔、瀬戸内海を支配していた「村上水軍」から来ている。最近大河ドラマを全く見ないのでわからないが、源平合戦でも、「水軍を味方につけた方が勝つ」と言われていたらしいので、もしかしたら、「義経」にも出てくるかもしれない。この水軍がいたために、愛媛県の東の方には、「村上」という姓の人が非常に多い。村上ショージもこの辺の出身、水軍の末裔だ。全く関係ないが、うちの銀行に届いていた郵便物の中に、「村上商事」からのものがあった。ドゥーーン!!


第107回 こちらB,z部松本課 (05.4.19)

 中国の反日デモが大変なことになっているが、従兄が仕事で上海に行っているので心配だ。
 中国人のように、恥知らずでずうずうしくなれたら、どんなに生きていくのが楽だろうと、心からうらやましくて仕方がない。それなので、その手始めに、弟と相談して、プーチ(うちの猫)のフンを、ゆうパックの、小さい方の箱に、ぎっしりつめて、中国大使館に送りつけようという計画を立てたのだが、それだけ集めるにはニか月以上かかりそうなのであきらめた。


 大阪から帰ってしばらくして、B,zFCから会報が届いた。それに、二人のインタビューが載っていて、またしても『愛のバクダン』というタイトルについて触れられていたが、稲葉自身も「バカっぽいでしょ(笑)」と自己申告し、インタビュアーの人も、「(このタイトルは)『ギリギリchop』以来の衝撃です」と言っていた。が、松っちゃんは、「昔、『太陽のKomachi Angel』というタイトルを見て以来、何にも驚かなくなった」「あれはもう、はかりしれない衝撃でした」と語っていた。私は、『太陽のKomachi Angel』よりもずっと後でファンになったので、すでに、当たり前のものとしてそこにあったのだが、確かに、いきなり見たらヤバイかもしれない。『愛バク』どころのさわぎではない。

 5月5日の、愛媛県民文化会館のライブが、だんだん近づいてきて、お金のない私は、ライブまでに最新アルバムを買えそうにないので、同じ部の女の子に借りて聴いた。一昨年八月のライブのことは、この日記にも書いたが、その頃、私は周囲にB,zファンが一人もおらず、それどころか無職だったので、家で一人で、B,z強化月間をもうけて、なぜかブックオフにB,zのビデオを売り払いに行くなど、間違った方法で気分を高めていた。今回のライブは、B,zFC加入率100%を誇る、うちの部の女子は全員行くのだが、B,zがテレビに出たといっては騒ぎ、ライブのチケットが届いたといっては大騒ぎしているので、ライブの翌日は、職場がどんなことになっているのか、今から恐ろしい。うちにもチケットが届いたが、11列目だった!!前回が25列目くらいだったと思うので、ずっと前の方だ!嬉しい〜〜〜!!
 ちなみにうちの部は、となりの部の女の子から、「B,z部」という別名を頂戴したが、「B,z部稲葉課」が三人、「B,z部松本課」は私一人だ(なので、「松本課課長」という別名を拝領した)。

 私は今まで、いろいろな職場、主に公的な機関を渡り歩いてきたが、こんなに若い女子の多い職場ははじめてだ。過去には、若い人でも五十代前半なんて職場も経験したので、今はとても楽しい。銀行の女子というのは、「女子力(じょしりょく)」が強いような気がする。いい影響を受けなければと思う。


 職場の食堂でプロレスの話をしていると、一人の女の子が、「高校、大学と一緒だった人が、プロレスラーになったみたい」と言うので、よく聞いてみると「森君」だというので、アンソニー・W・森のことだと判明!アンソニーが愛媛出身だということは再三書いてきたが、ついに、かかわりのある人を発見した!!
 私がワアワアいうので、その女の子は、卒業アルバムを持ってきて見せてくれた。高校生の頃のアンソニーは、やっぱり髪がサラサラで、すごくカワイかった。
<証言>
1.高校時代は卓球部だったが、大学時代にジムで見かけたら、すごくガタイがよくなっていた
2.けっこうモテていた
3.高校時代は「モリモリ」と呼ばれていた
 私が、今のアンソニーのことを説明すればするほど、その女の子は笑うのだが、まあ、私も、ずっと会っていない知り合いが、いつの間にかプロレスラーになって、「アンソニー」なんて呼ばれていたら笑うだろうな。

 先週の13日、アイテムえひめで、全日本プロレスがあった。チャンピオンカーニバルの最中だから、行ったらおもしろいだろうなと思ったが、大阪に行ったばかりなので、数千円というお金さえなくて行けなかった。翌朝、うちの銀行の真向かいにあるホテルに、全日の選手が泊まっているという情報をキャッチした私は、窓からのぞいてみた。すると、ホテルの前に全日のバスが止まっていて、選手が、三々五々、出てきてはケータイをかけたり、前のコンビニに買い物に行ったり、荷物をつみこんだりしていた。目が悪いので、どれが誰かというのは判別しにくかったが、太陽ケアと、TAKAみちのくだけはわかった。全日の選手の移動のしかたというのは、全く知らないのだが、バスが小さかったので、もしかしたら、外人選手専用のバスだったのかもしれない。
 「バスを見かけた」「街でデカイ外人を見た」等のタレコミが、いろいろな部の人から、私のところに寄せられた。中でも有力な目撃情報が、
<証言>
1.13日の昼、一番町のローソンで、ものすごく大きな外人を見た
2.太っていた
3.細い三つ編みがいっぱいの髪型だった
 これは、ジャマールだと断定していいと思う。
 ちなみに、アイテムえひめのメインは、太陽ケアと小島のシングル(チャンピオンカーニバル公式戦)で、いい試合だったらしい。行けばよかったなあ。


 私が、職場の読書クラブから、「怪」という本を払い下げてもらった話は、以前に書いたが、同じ部の女の子が、「それなら私も欲しい本がある」という。川原亜矢子の「シンプル・ビューティ」という本で、一度借りて読んだらおもしろかったそうだ。川原亜矢子の美の秘訣みたいなものがいろいろ書いてあるらしいが、「どんな服でも、一度着たらクリーニングに出す」らしい。アク○ンで、ドライマークの服とか、ランジェリーとか洗ってるんじゃないのか。大人はウソつきだ。

第106回 OSAKAスタイルリターンズ2 (05.4.12)

 昨日の朝、大阪から帰ってきた。そのまま仕事に行って、さらに飲み会に行ったので、少々疲れた。

 今年はお花見ができなかったという人も多いかもしれない。三月末まで、冬みたいに寒かったせいか、皆桜が待ちどおしかったようで、ニュースでも、開花宣言がいつになるのかさかんに言われていたが、いざ咲いたと思ったら、急に暖かくなって、あっという間に満開だ。何だかまだ、だまされているような気がする。いつもの年なら、友達とお花見の計画を立てたり、一人で、公園や松山城のお堀端をうろついたりしているのだが、今年は何だか調子が出ない。桜が咲いているのを見ても、まだこれから咲くような気がする。

 そんな気はするが、そんなわけはないので、とにかく桜は見ておかなければいけない。そうすると、もう、こないだの週末しかなく、パンクラス大阪大会に行くついでに、京都と大阪で桜を見ることにした。京都には何の用事もないのだが、9日の土曜日、高速バスで京都に行った。バスの中はにぎわっていたが、私一人、休憩のサービスエリアでも降りないで、爆睡していた。京都駅の八条口で降ろされたときには、髪が、どうやればこんなになるのかと思うくらい、ありえないほどグシャグシャになっていた。
 京都駅に降りて、よくよく考えてみると、私は、「京都で桜を見る」というシチュエーションが嬉しくて来たのだが、目的地も何も考えていない。時間があれば、まだいいが、夕方からデルアリで大阪プロレスを見ることにしていたし、その前に友達に会いたかったので、逆算すると、京都には一時間くらいしか居られないことになる。それでも、二月にそばを通ったときに桜の木がたくさんあって、これが全部咲いたらどんなにキレイだろうと思った円山公園に行こうかと思ったが、バス乗り場が長蛇の列だったのであきらめた。京都をナメていたことを反省した。歩いて行けるところに行こうと思い、駅の地図を見て、フラフラと、東本願寺に行った。東本願寺には、二本しか桜の木がなかったが、お寺の前の桜並木がキレイだった。

 快速で、京都から大阪へ向かったが、この旅の間、一番桜が見れたのは、この電車の窓からだったような気がする。次から次に桜が現れて通りすぎる。

 10日の日曜日、パンクラスの試合の前に、どこかで桜を見ようと思い、大阪城公園に行った。大阪城公園は、冨宅さんの試合を見にIMPホールに来たときにうろついたので、勝手はわかっている。地下鉄の駅の、階段の下まで、桜の花びらが吹きこまれていた。
 お花見客がたくさんいた。フラフラ歩きまわったが、風が強くて困った。ときおりものすごい突風が吹いて、砂ぼこりが舞う。焼肉をしている人の肉も、屋台のタコ焼きも砂まみれになったと思う。どうでもいいが、桜に焼肉やバーベキューは似合わないと思うので、できたらひかえてほしいが無理だろう。あまりに風がひどいので、梅田に帰ることにしたが、帰りぎわ、ヨーヨーつりの屋台が、風に吹き飛ばされているのを見た。大変だが、まだ、ヨーヨーつりでよかった。金魚すくいだったらもっと大変なことになる。

 昔、大阪の友達の家に泊まりに行って、その友達の家が造幣局の近くだったので、通り抜けに行ったが、あまりに人が多くてイヤになって途中で帰ってきた話はどこかに書いた。そのときも、いろいろな屋台が出ていたが、その中に「お○ますくい」があった。オタ○、つまり成長するとカ○ルになるアレをすくうのだが、そんな屋台は、そのときはじめて見た。大阪の友達に聞いても、「そんなの知らない」と言われたので、大阪なら一般的というわけでもないのだろう。なぜ伏字にしているのかというと、私は、字を見ても耐えられないくらい、アレが気持ち悪くて怖いのだ。その屋台を見たときの衝撃は今でも忘れられない。泣きそうになった。
 ニュースで、「それでは、春らしい映像をお届けしましょう」とかいって、いきなりアレを映したりするのは、私にとっては放送による人権侵害なので、やめてほしい。

 帰りは大阪南港からフェリーに乗った。四人部屋の予定だったのだが、一人部屋があいているそうで、そこに変えてもらえ、嬉しかった。風が強かったせいか、海が時化ていて、フェリーがひどく揺れた。私は、神戸港が近づくと、甲板に出て神戸の夜景を見るのを楽しみにしているのだが、今回もそうしようと思って出口に行くと、時化のために甲板には出てはいけないと貼り紙がしてあった。その貼り紙でも、船内アナウンスでも、「時化のためにフェリーが動揺しております」という。「動揺」というのは、揺れ動くという意味だから、いいのだろうが、なんか変だ。フェリーの気が動転しているかのようだ。大昔のドラマ「スチュワーデス物語」のようだ(「飛行機は一生懸命飛んでいます」by堀ちえみ)。
 変といえば、フェリーの廊下の壁に、海図が貼ってあるのだが、それを見ていると、そんなに大きくない岬とか、浅瀬とかには、地元の漁師さんや船乗りの人達が呼び習わした名前が、そのまま正式な地名になったのだろうな、というような名前が多い。漢字の名前がついていなくて、カタカナだったりする。気になるのは、愛媛と別府の間あたりにある瀬で、「ダマシタノ瀬」というのがあるのだ。何だそれは。私の推測では、浅瀬があるようにはとても見えないところなのに、実は、浅瀬があって、乗り上げてしまった船の人が、「ダマシタノ〜!」と叫んだことが語源だと思う。


 全く関係ないが、前回の日記の後日談だが、道後公園で行われたパク・ヨンハコンサートの観客は七千人、一番乗りは、前日の昼に横浜からやってきた女性二人組だったそうな。七千人とは、人口比で考えると、東京なら、七万人くらい集まっていることになる。私が、「明日はどんなことになるのかな」なんてのんきに日記を書いている頃には、すでに、道後公園に行列ができていたのだ。ヨンハ恐るべし。

第105回 カマカズらしさ (05.4.4)

 月遅れで雛祭りをするこの地方とはいえ、今日はもう、さすがにおひなさまをしまわなければいけないのだが、我が家はまだそのままだ。婚期が遅れそうだ(もう、ここまで遅れればどうなってもいいだろう)。
 このサイトの更新も遅れているのだが、最近暖かくなってきたので、私が活発に動きはじめたことが原因だ。主に家の中で動きまわっている。部屋の模様がえ、服の整理、文房具や紙モノの整理など、いつまでやっても飽きない。寝ずにやりたいぐらいだが、仕事のある日はそうもいかない。休みの日はついつい朝までやってしまう。

 松山とソウルを結ぶ直行便ができて、今年で10周年なのだが、その記念イベントのために、今日、パク・ヨンハが松山にやってきた。明日は、道後公園で、ミニコンサートやトークショーをやるらしい。パク・ヨンハを呼ぶとは、松山にしては精一杯頑張ったという気がする。今日のローカルニュースを見ると、ヨンハを一目見ようと、松山空港におばちゃん達がいっぱい集まっていたが、ヨンハは、混乱を避けて、別の出口から出たらしい。見たところ、そんなに混乱するほど集まってはいなかったようなのだが、成田に比べて警備も手薄だろうから警戒したのだろう。明日は、道後公園がどんな大変なことになるのか、ワクワクする。


 先々週の土曜、HERO,Sがあって、私も、特に他に見るものがなかったので、船木さんの解説見たさに見てみた。前田日明が見たかったのだが、映らなかった(ヨソ見してた時間も多かったので、映ってたらすみません)。井上○香が、年末のK−1のときよりも出世して、「メインキャスター」という肩書きになっていたが、仕事をしたのは、放送席を紹介したときと、宇野薫のKO負けで「キャア〜」と叫んだときくらいだった。「キャスター」という立場からか、いつもより胸の谷間もひかえめだったので、存在意義もひかえめだ。ああいうの(井上○香とか、藤原紀○とか)は、どの層が必要としているのだろう。無論男性ファン向けだろうが、私の友達や身内の男性の、誰に聞いても、「ウザイからいらない」との声ばかりなのだが。

 HERO,Sでは、須藤元気が頑張っていたが、「ウォータリングガム」のCMに出ている男性は、須藤元気に似ているが、本人なのだろうか。あのガムは、発売当初、私も買ってみて、「おお、ホントにお口が潤う〜〜!」と喜んでいたのだが、開封すると、すぐ全部噛んでしまわないと、残りがベチャベチャになってしまう。なので買わなくなった。

 後日、週プロで大会の模様を見ると、日明兄さんはオールバックで、見た目、完全に本職の人だった。本職の人と言えば、シーズンオフの間、ほとんど野球のニュースを見てなくて、開幕戦で久しぶりに清原を見たら、番長を通り越して完全に本職の人になっていた。赤ん坊が見たらひきつけを起こしそうなくらい怖かったが、バッティングは、顔ほど怖くなかった。開幕三連戦で、広島が巨人に三連勝して嬉しかった。


 先週の金曜、B,zがMステのスペシャルに出たので、DVDに録画した。松っちゃんが、「歌えるわけないのに、カラオケでB,zの歌を歌ってと言われる」「そんなときは、一発芸で、大好きな矢沢さんの歌を歌う」などと言っていた。松っちゃんに向かってそんなことを頼む人がいることも驚きだが、松っちゃんが永ちゃんのファンだったというのも驚きだ。そう聞いては、思わず、私も永ちゃんを尊敬してしまう。しかし、松っちゃんの歌う永ちゃんの歌だったら、本気で聴きたい人も多かろうから、別に「一発芸」でも何でもないのでは。それとも、「E・YAZAWA」のタオルでも肩にかけて歌うのだろうか。

 うたばんのとくばんで、稲葉がソロで出演したときサインしたマラカスが、「お宝鑑定」で、20万円という値段をつけられていた。それを、職場の女の子に言うと、その子は、このまえB,zがうたばんに出演したときの扱い(前回の日記参照)があまりにムカついたので、もう二度とうたばんは見ないことにしていたらしく、私がうたばんの話題を持ち出したために、おさまりかけた怒りにまた火をつけてしまった。
 確かに、あのときのうたばんは、私もどうかと思い、それは別に、私がB,zのファンだから言うのではなく、ネタとしてどうなのかと思うのだ。ひっかかる方(服部)もわかっていて、壷を割って、皆に責められて、逆ギレして、「はいドッキリでした」「何だよ〜」って、どこがおもしろいんだ。昔から、うたばんの笑いは、マニアックというか、業界チックなのだが、つまらないときは本当につまらない。
 ☆うちの部の女子四人の、そのうたばんに対する感想☆
 すごいムカついた。中居君も嫌いになった。うたばんは二度と見ない・・・一人
 服部がムカつく・・・一人
 ムカつくが、うたばんの方向性として、わざとそうしてる気がするので、ムカついたら向こうの思うツボだと思い、おさえる・・・一人(私)
 特に感想はない・・・一人


 今、職場の読書クラブで、「坂の上の雲」を借りて読んでいる。昔、小学生か中学生の頃、母の本棚にあるのを読んだことがあるが、当時はまったくおもしろいと思わなかった。「大人は何でこんな本がおもしろいんやろ」と思ったりしたが、大人になった今、おもしろいとは思うのだが、何でおもしろいのかはわからない。不思議だ。

 今さら説明しなくてもいいと思うが、この小説は、松山出身の、秋山好古・真之兄弟や、正岡子規が主人公になっている。好古は、日露戦争当時陸軍で、ロシアのコサック騎兵を破り、真之は、海軍で、バルチック艦隊を破ったのだが、二人とも、市内に銅像が立っている。真之の銅像は、私の家の近くの、海を見下ろす山にあって、見に行くと、像のまわりの柵に、大砲の砲弾の形をした飾りがついていた。それが、巨大な座薬に見えて仕方がなかった。

 好古の人物像は、母の本棚の「坂の上の雲」を読んだ幼い頃から、強烈におぼえていたのだが、それが、まだ若い騎兵将校時代の描写で、西洋人のように鼻が高く、目の大きな美形で、髪がサラサラしていて自然のウェーブがかかり、真紅の軍服にブーツ、というものだったので、私は、「きっと、この人はシャアみたいな人だ」と思い込んだまま大きくなった。大人になってから好古の写真を見たが、その写真は年取ってからのもので、ツルッパゲだったのでショックだった。

 読書クラブといえば、上半期の入会案内が、先日まわってきたが、それによると、古い蔵書なら、希望すれば払い下げてくれる本もあるという。私は、なぜそこの本棚に入っているのか謎な、誰も借りてなさそうな、水木しげるの「怪」(昨年末のUスタイルの観戦記参照)が欲しくて欲しくてたまらず、思いあまって盗もうかとまで思っていたので、大急ぎで、読書クラブの係の人に聞くと、「この本ならいいですよ〜」とのこと。たった100円で買い取れることになった。本当に本当に嬉しかった。この職場に来て良かったと思った。大喜びで、その本を職場の女の子に見せると、「カマさんらしい〜」と言われた。

 ちょっと前、「へんないきもの」という本が欲しくてたまらなかったが、本屋さんで大方立ち読みしてしまったので、買わないことにした。実在する変な生物がたくさん載っている本だ。「コウガイビル」という、ヒルの仲間がいるが、私は、小さい頃から、それを「公害蛭」だと思っていた。なんか汚いところに住んでそうな気がしたからだ。それが、その本を読んだことにより、「笄蛭」(昔の女性の髪飾り「こうがい」に形が似ていることから)という字を書くことがわかった。夢中でそんな本を立ち読みする私を見て、職場の女の子が、「カマさんらしい〜」と言った。

 職場に、賞状を入れる額縁が何枚もあって、箱に入っているのだが、箱に、「金ケシ」と書いてある。つやけしの金色ということだろうが、職場の女の子が、「きんけし」を見ると、「筋肉マン消しゴムを思い出して、おかしくてたまらない」と、わざわざ私に言いに来た。「カマさんなら、このおかしさをわかってくれると思って」と言う。いったい、私は、職場でどんな奴だと思われているのだろうか。

第104回 この十日間 (05.3.23)

 3月14日 何とか風邪から復活した。夜、「内P」を見ていたら、「品川庄司」の品川の私生活を、隠しカメラでのぞき見るという企画(無論ウソ企画)に、菊田選手が出ていた。グラバカジムで体を鍛え、「何があっても、庄司はオレが守ってやろうと思って」と言う品川に、菊田選手が、「いや〜、品川さんは男だね」と、やや棒読みで言っていた。ロケバスで見守るウッチャンが、「すいません、菊田さん(こんなことやらせて)」とつぶやいていたのが印象的だった。

 3月15日 職場の読書クラブで借りた、松本清張作「神々の乱心」(全二巻)を、読まずに返す。すごく厚い本だが、頑張って読もうと思って借りたのに、ふと帯を見ると、気になる文字が。「未完の大作」。途中で作者が亡くなってしまったためらしいが、推理小説で未完ってどうなのか。フラストレーションが溜まりそうで、読まなかった。

 3月16日 無性に松っちゃんのCDかDVDが欲しくてたまらなくなり、ブックオフで、「House of Strings」を買う。まだ買ってなかったのかと言われそうだが、このところ、ずっと貧乏だったので、中古でも、CDを買うのは久しぶりだ。松っちゃんのギターと、オーケストラとのコラボなのだが、私のザル耳では、どの音がギターの音なのかよくわからなかった。TMGのDVDにすればよかったなあ。
 「歌の大辞テン」にB,zが出演したのを見た。「歌の大辞テンをご覧の皆様、徳光さん、エミリちゃん、こんばんは。B,zです」ぐらいしかトークはないだろう、と予想して、録画はしなかった。稲葉が、「『愛のバクダン』というタイトルは、こういうものが空から降ってくればいいなあと思ってつけました」と、よくわかったようなわからないようなことを言っていた。「タイトルがナニだ」と、私も以前の日記に書いたが、そう言ってるファンが多いことを稲葉も承知しているのか、「このタイトルには、好き嫌いあると思いますが」と言った。すると、松っちゃんが、「いやあ、きっと皆好きだよ」稲「・・そうかなあ」などと言い、また、変な生ぬるい空気が流れていた。松っちゃんにそう言われては、私も、「このタイトルはイイ」としか言えなくなった。

 3月17日 B,zが「うたばん」に出演したので、DVDに録画する。以前、稲葉がソロで出演したときにインタビューした、服部アナがまた出てきて、失礼千万な言動をくりかえしていたが、お宝鑑定コーナーに移ると、B,zのお宝の「景徳鎮の壷」を、服部アナがあやまって割ってしまう。それはドッキリ(ひっかかる方も承知しているウソドッキリ)なのだが、「壷」がテレビに映った時点で、もう、オチ(服部アナ逆ギレ)まで全て読めてしまったので、正直、見続けるのがちょっとツラかった。そのあと本当の鑑定コーナーがあって、稲葉が「ウルトラソウル」を作詞するときにいろいろメモした紙切れが250万円、松っちゃんの持っているレスポールの古いギターが2000万円という値がついて、そのときの松っちゃんの「おおお」というビックリ顔が可愛かった。収穫はそれぐらいだ。中継での出演だったのだが、こんなことならむしろスタジオに行った方がよかったのでは。

 3月18日 今年の花粉は去年の三十倍、と言われていて、潜在的花粉症(五、六年前に一度かかって以来、目立った症状が出ていない)の私も、ヤバイなあと思っていたのだが、明らかに風邪とは違う感じのハナ水が出始めた。せっかくいらなくなったと思った「鼻セレブ」に、またお世話になっている。

 3月19日 髪を切りに行く。春なので、ちょっと明るい色にして、少し短くした。それから、母の実家に泊まりに行く。従妹のファッション誌を借りて情報を収集する。こういう雑誌は普段買わないので、こんなときでないと読むことがない。こういう雑誌には、どこにも、その雑誌の中だけのカリスマモデルみたいなのがいて、私のような部外者にはおかしい。テレビに出るほどのアレじゃないし、おまえなんか知らねえよみたいなのが、「これにこれを合わせるのが○○流」だとか、「○○ちゃんの即買いアイテムはこれ」だとか、「読者の皆の憧れの○○」的な感じになっている。そして、おもしろくもないエッセイを連載していたりする。日常を切り取ったデジカメ写真が多い。
 しかし、こういう写真エッセイは、読むのはつまらないが、書くのはすごく楽しそうだなと気がついた。それなので、私も、このサイトに写真のコーナーを、これから作りたいと思います。

 3月20日 引き続き母の実家。木々の芽吹く青臭い匂いがする。つくしを取りに行きたかったが、寒さと花粉のためにあきらめた。従妹と一緒に、草もち・草だんご・みたらしだんご・さくらもちを作る。その草もちを持って、お墓参りに行った。お墓が汚れるので、おそなえものは置いて帰らないことにしているのだが、この日は、つい忘れて、草もちをお皿に載せたまま、お墓に置いてきてしまった。翌日見に行ったら、お皿はあったが、草もちは無くなっていた。カラスの仕業だ。
 お彼岸といえばおはぎだが、私はおはぎが好きでないので、作らなかった。家の祖母がおはぎが大好きだったので、祖母が生きているときは作っていたのだが。なぜ好きでないかというと、もち米のつぶつぶが残っているのが、ご飯に餡をかけて食べている気がしてイヤなのだ。では、祖母はそんな気がしていなかったかというと、そんなことはなくて、「これはお米やから」と言って、晩ご飯のとき、ご飯のかわりにおはぎを食べていた。そこら辺がどうもわからない。ちなみに祖母は、おはぎのことを「かいさまもち」と言っていた。「かいさま」とは、古い方言で「さかさま」のこと。普通の餡もちは、もちの中に餡が入っているが、おはぎは、もちの外に餡がついていることから。

 3月21日 家に帰ってきた。家族で、サンマルク(ベーカリーレストラン)に行く。パンのおかわりが自由で、焼きたてのいろいろな種類のプチパンをかごにいっぱい載せて、「いかがですか」と持ってきてくれる。パン好きの私にとって、天国のような場所だが、今回、パンを六つしか食べられなくて残念だった。フルコースを食べながらパンを食べるのだから、六つで十分だと言われそうだが、最高十一個という記録を持っている私としては、不満足な結果だ。
 私は、昼過ぎまで、この日が日曜だと錯覚していた。「いいとも」を久しぶりに見たが、それが終わって「ごきげんよう」が始まるまで、「増刊号」だと思いこんでいた。波田陽区が出ていたが、月曜のレギュラーになったのだろうか。着物を着てなく、ギターも持ってなくて、黒のベストで、赤バンダナを首に巻き、昔の小林旭みたいな格好だった。私は、それを見て、「けっこうカワイイやん」と言ったのだが、その場にいた誰もがノーリアクションだった。

 3月22日 この少し前、「内P」のことが書いてあるかなと思って、はじめて、菊田選手のブログを見てみた。すると、「内P」についてはよくわからなかったが、なんか「筋肉番付」か「SASUKE」か、そのパクリか、そんな感じの番組に出演すると書いてあった。それがこの日だったので、見ようと思ったが、「メロンパンの生地が3分でできる裏ワザ」というのがどうしても気になって、7時から「伊東家の食卓」を見てしまい、それからチャンネルを変えたが、菊田選手は出てこなかった。多分、私が「伊東家」を見ている間に出てしまったのだろう。結果は知らないが、菊田選手は、体形的に、ああいったゲームには向いていない気がする。菊田選手のブログは、文章が、「何も狙ってない感」があって良い。

第103回 愛の飛龍頭 (05.3.13)

 今日は、寒かったが、県の華道展に出品していたお花のかたづけに行かなければいけなかった。火曜に、熱にフラフラしながらお花を選んで、生けたのは木曜だが、ほとんど全部先生にやってもらった。それがよかったのだろう、南海放送のローカルニュースで華道展の話題が出たとき、トップに映ったのが私のお花だったそうだ。お花の先生はとても喜んでくださったが、他の先生方は、「何であんなのが」と思っておられることだろう。他のお花が皆華やかだったので、かえって目立ったのかもしれない。

 昨日の続き。
 熱で寝ている間、職場の読書クラブで借りた、「椿山課長の七日間」(作:浅田次郎)を読んだ。おもしろかった。朝日新聞で連載されていた小説で、前の職場では新聞のチェックをするのも仕事だったので、そのついでに読んでいて、好きだったのだが、完結まで読まないまま退職してしまったのだ。今回ちゃんと読めて嬉しかった。
 新聞といえば、前の職場でいろんな新聞を読み比べるまで、同じ記事でも新聞によってこれほど扱いが違うとは知らなかった。それまで愛媛新聞しか読んだことがなかったので、目からウロコだった。
 それにしても、記事の傾向はそんなに違うのに、異様なほど似通っているのが四コママンガだ。どんな新聞の四コマでも家族が主体で、その家族構成も、必ず三世代。おじいさん・おばあさん・お父さん・お母さん・男の子と女の子。じいさんが死んでることはときどきある(サンケイ新聞の「サラリ君」等)。主役は子どもかお父さん。おばあさんは必ず、丸いマゲをゆっていて、玉かんざしを挿している。今どきこんなババアいるか、というツッコミさえ存在しないかのようだ。毎日新聞の四コマのばあさんは、さらにご丁寧に、こめかみに、小さい四角い膏薬まで貼っている。

 ときどき考えるのだが、東海林さだおとかサトウサンペイとかのマンガのヘビーユーザーは、どういう世代なのだろう。間違っても、マンガマニアが熱中するようなのじゃないし、サラリーマンのおじさんが読みそうな感じではあるが、そういう人達はそもそもマンガに熱中したりはしないだろう。この疑問は、「釣りバカ日誌」の映画を見に行くのはどんな人達なんだろう、にも通じる。

 話は戻るが、毎日新聞は、四コマが古くさすぎるかわりに、他のマンガ(中の方の面に、週一回くらい載るようなの)がおもしろかった。私が前の職場で読んでいた頃、西原理恵子の「毎日かあさん」が始まった。「毎日かあさん」は、丸いマゲをゆって玉かんざしを挿して、白いかっぽう着というビジュアルなのだが、内容はサイバラ自身のことなので、中身はスゴかった。私はそれが好きで、毎週楽しみに読んでいた。前の職場をやめてからも、続きが気になっていたので、梅田の紀伊国屋で単行本を見つけたときは、嬉しくなって立ち読みしてみた。毎日かあさんは、旦那さんがアル中になって離婚していた。すごいな・・新聞マンガなのに・・。

 愛媛新聞に、「ゴキゲンさん」という四コマが載っている。主役は、「ゴキゲンさん」というサラリーマンのおじさんだ。別に何てことのない普通の田舎新聞の四コマなのだが、変なところがいくつかある。ゴキゲンさんの奥さんは、つり上がったメガネをかけている、メガネキャラなのだが、田舎新聞の四コマでこういうメガネをかけていると、「教育ママ」という記号になるはずだが、それが全く教育ママでも何でもない。あと、ゴキゲンさんは、「サザエさん」の波平さんそっくりなルックスなのに、娘が一人いて、その娘がタラちゃんくらいの年齢なのだ。その娘が、四コマ上に初登場したとき、私は、関係性がなかなか把握できなくて困った。「孫やろ!?」みたいな感じだ。何で、読者を不必要に混乱させるようなことをするのか。あと、もう一つ、一番気になるのが、この「ゴキゲンさん」、一か月に一回か、二か月に一回くらい、ものすごく「絵が違う」ときがあるのだ。明らかに別人が描いている。何でなのか、意味がさっぱりわからない。

 新聞の四コマに出てくるような、「一般的な家族」の方が、今は少数派になっているのだが、新聞が昔より売れなくなっているとしたら、それが原因なのだろう。「『一般的な家族』なんて、もう、おっさんメディアにしか存在しない」ということと、「風呂場に置いてる『家族向けシャンプー』を使ってるのはお父さんだけ」ということとは、似ているなあと書いて、この欄をシメようと思ったのだが、よく考えればそんなに似ていない。すいません。まとまらなくなりました。


 管理人も、今さっきまで忘れていましたが、このサイトも、ひっそりと、今日で二周年を迎えました。読んでくださったり、掲示板に遊びに来てくださったりする皆様、本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

第102回 愛のモチ入りきんちゃく (05.3.12)

 このあいだの月曜日、朝の飛行機で東京から帰ってきて、その日は、取れないと思っていた有休が取れていたので(飛行機のチケットは超割のため変更できなかった)、まずは一休みしようと、ホットカーペットで昼寝をした。それがよくなかったのか、それともその前日、横浜文体に行く前、寒い寒いと言う友達を浜離宮を連れ回したバチが当たったのか、いつも猫が私のマクラの上の方で寝ているせいで私の寝る位置がどんどんずり下がり、どんな寒い日でも、ベッドから足がはみ出しているせいなのか、わからないが、月曜の夜から熱が出て咳が止まらなくなった。先週の月曜も寒気がして熱が出たが、薬でおさまったので安心していたら、ぶりかえしたのだ。春の風邪は、そんなにひどくはないが、しつこい。水曜は仕事を休んで、金曜は午前中休んでしまったが、なかなか治らない。今日も一日中寝ていたが、まだ治らない。職場の女の子で、偶然、私と同じ日に上京した子がいたのだが、その子は、行きの飛行機の中で高熱が出て、火曜まで居るはずだったのに、日曜に帰ってきたそうだ。インフルエンザだったそうだ。まだ彼女よりはマシだと、自分を慰めている。(写真:愛用のティッシュ「鼻セレブ」)

 火曜の、プロジェクトXアンコール放送と、ロンドンハーツと、どちらを見ようか迷っていたが、熱のため寝ていて見られなかった。金曜ナイトドラマの、「特命係長只野仁」は、愛媛朝日放送では、一週遅れの木曜に放送されているが、先週の予告編で、只野仁と乱闘していた金髪の屈強な男性が、どうも高山選手っぽくて、今週は絶対見て確かめようと思っていたのに、寝ていて見られなかった。

 先月大阪に行ったとき、深夜、ヒマだったので、ホテルの前のコンビニで、「只野仁」の原作のマンガを買って読んだが、あまりおもしろくなかった。絵が思ったより汚かったせいもあるかも。
 その大阪のホテルで、ヒマにまかせて深夜番組を見ていたら、はじめて、「京橋ええとこだっせ グランシャトーがおまっせ〜」のCMが見れたので、嬉しかった。それを大阪の友達に言うと、「サンテレビ見てたの?」と言われた。まさかCMで、テレビ局までバレるとは思わなかった。危ない、危ない。「夜美女」を見てたことだけはバレないようにしなければ。


 関係ないが、このあいだ、東京で、友達と話していて、愛媛では、「タモリ倶楽部」は一週遅れで放送されていることがわかった。地方では、そんなことは珍しくないが、不思議なのは、愛媛朝日ばかりでなく、広島ホームテレビも一週遅れで放送しているのだ。放送日は、愛媛朝日は金曜、広島ホームは木曜なので、広島ホームを見れば、一日早く見れるのだが、放送時間が遅いので、いつも愛媛朝日の方を見ている。私は、愛媛の局が、広島の局と同じ週に同じものを放送していれば、東京と同じように放送されていると信じるクセがあるので、「タモリ倶楽部」が一週遅れだということも、今回はじめて知った。


 火曜、仕事の帰り、熱でフラフラしながら、ラフォーレ原宿松山(「ラフォーレ原宿松山って、意味わかんないよね、どこのもんなんだよって」:タモリ語録)の前を通ると、B,zのNEWシングル「愛のバクダン」が平積みされて売られていた。お金がないので買えなかった。
 このシングルは、タイトルがナニだとか、ジャケットがナニだとか、HEY×3で聴いてもあまりグッとこなかったとか、いろいろな理由で、職場の、シングルもほとんど持っている女の子でさえも「買わない」と言っており、「ついに、初登場連続一位記録も途絶えるのか」と我々は心配していたが、どうやら大丈夫だったようだ。あの、初老の男二人組がぶらんこをこいでいるPVもカワイかったし、曲も、何度も聴くうちに、「まあいいのでは」という気になってきた。

 昨日のMステでは、珍しく、松っちゃんだけが喋り、「早寝早起き話」を披露していた。「夜の七時半に寝たこともある」と、初老ぶりをいかんなく発揮していた。とりあえず、DVDに録画した。
 今日のCDTVは、「多分、『CDTVをご覧の皆様、こんばんは。僕達の新しい曲、聴いてください』ぐらいしかトークはないだろう」と思い、録画の必要ナシと判断して、見ていたのだが、ちょっと誤った。もちろんそれぐらいの短いトークだったのだが、稲葉が「今年初のシングルで、待っていてくださった方もいらっしゃると思いますが」と言えば、松っちゃんが「いますかね?」稲「・・多分」と言い、なんか変な生ぬるい空気が流れていた。そして、二人で、「それでは聴いてください、どうぞ」と言ってから、松っちゃんが、稲葉の方に頭を傾け、稲葉もそれに応じて頭を傾けて、二人で側頭部を「こつん」していた。その、初老の男二人組とは思えない鬼のようなカワイさをぜひお伝えしたく、ベッドから抜け出してパソコンに向かっている次第。あれがなければあのまま寝るつもりだった。


 熱で寝ている間、職場の読書クラブで借りた、「椿山課長の七日間」(作:浅田次郎)を読んだ。おもしろかった。朝日新聞で連載されていた小説で、前の職場では新聞のチェックをするのも仕事だったので、そのついでに読んでいて、好きだったのだが、完結まで読まないまま退職してしまったのだ。今回ちゃんと読めて嬉しかった。新聞といえば(・・すいません。力尽きました。続きは明日)。

第101回 最近の自己嫌悪 (05.3.3)

 年が明けてから、ずっと、この日記の日付のところを「04(年)」と書いていたことに、今日気がついた(直しました)。

 このあいだの月曜、B,zがHEY×3に出るので、お茶のお稽古から大急ぎで帰って、DVDに録画した。「B,zの同姓同名さんから質問」というコーナーで、ダウンタウン松本の兄が出てきて、ギターをかき鳴らしながら、松っちゃんに質問をぶつけた後、「同じギタリストとしてこれからも頑張りましょう」などと暴言を吐いていた。かわいそうな松っちゃんは、混乱したのか、言っていることがわけがわからなくなりかけていた。同じようなことを何度も言っていた。「まつもとたかひろ」はともかく、「いなばこうし」という人も何人もいてビックリした。B,zの稲葉でも、本名は「ひろし」なのに・・。 
 職場の女の子が、「松っちゃんはダウンタウンが嫌いなんかなあ」と言っていたが、ノリが悪かったのは緊張してただけだと思う。翌日は、職場でもこの話題でモチキリだったが、「稲葉、老けたなあ」というのが一致した意見だった。悲しいが、もう初老(2月の日記参照)なので仕方ないのかもしれない。火曜に、愛媛県民文化会館のチケット代を払い込んだ。どの辺の席になるか楽しみだ!

 モチキリと言えば、火曜に、そこら辺の若手お笑い芸人をかき集めて歌合戦をやる、最近のブームに便乗と言うのもはばかられるような、ユルすぎて逆に今まで誰もやらなかった番組があり、「こんな番組、誰が見るんやろう」とあきれていたら、最悪なことに母が見たいというので、私まで一緒に最後まで見てしまった。そんな自分が一番イヤだ。

 母は喜んで見ていたし、世の中には喜んで見ている人も多いと思うので、私が文句をつける筋合いでもないのだが、あのSEの笑い声と、しらじらしい審査員だけはどうにかならないものか。そこで腹が立っているところに、安田大サーカスのヒロくんが出てきた。ヒロくんは、なぜか、ほっぺのところが黒ずんでいるのだが、うちの母は、ヒロくんを見るたびに、「なんで、あの人はほっぺたが黒いんやろうね〜」と言う。そして私が、「「世界仰天ニュース」に出てくるデブの加藤大とか、ヤクルトの稲葉選手とか、生まれつきほっぺたの黒い人って、やっぱりおるんやないん」と言う。ヒロくんが出てくるたびに、この会話がくりかえされ、いい加減イヤになっていたところへ、今回もまた言われたので、「何回も言よるやないの」と、プチキレ気味になってしまった。そんな自分が一番イヤだ。しかも、キレた理由が、安田大サーカスというところが、死にたいほどイヤだ。
 そんなにイヤな思いをしながら見たのに、翌日の職場では、この番組の話題でモチキリで、皆に、「あれ見た?」と聞かれた。そんなに、話題にしたいほど、皆、楽しんで見たのか、それとも、よほど私がお笑い好きだと思われているのか、どちらだろう。

 つらつら考えたのだが、この番組の一番最悪なところは、「え〜、この芸人って、こんなに歌がうまかったんや〜、びっくりした」というほど歌のうまい芸人が一人もいなかったところだろう。それも、山田花子のような笑わかす下手さでもなく、本当の素人のレベルだ。決勝まで残ったヒロシと山崎邦正も、そこそこうまいのだが、そんなにはうまくない。山崎邦正が、意外に歌がうまいということはわかったが、そんなこと別に知りたくもない。

 唯一の収穫は、隣の部の女の子と、この番組の話をしていて、アンガールズの話になり、私が、アンガールズの、髪の短い方のモノマネを披露したところ、「スゴイ似てる〜〜」と言われたことだ。この際なので、もっと練習して、極めていこうかと思う。ジャンガジャンガ。

 パペットマペットの、いったいどこら辺がおもしろいのか、誰か真剣に、私に教えてほしい。

 今度の日曜の、パンクラス横浜文体大会のために、あさって上京するのだが、東京は雪のようで心配だ。羽田は大丈夫だろうか。こちらは寒さがゆるんできたので、コートとか全部クリーニングに出してしまったのだが、何を着て行こう。
 最近、体重がシャレにならないことになってきて、増えた分が戻らない。「引越ししてからやせた」と、いろんなところで書いてきたのに、このままでは引越し前の体重に戻ってしまう。文体大会までにやせたくて、「パン抜きダイエット」をやっていたのだが、挫折ばかりしている。ちなみに、私のやっている「パン抜きダイエット」は、パンの大好きな私が、「晩ご飯のあと、デザートがわりにパンを食べたりしない」という、血のにじむほど過酷なものだ。ちなみに今日も、チョコレートパンとりんごパンを食べてしまった・・・。ダメだ・・・。
 ウーロン茶を飲めばやせると聞くが、本当だろうか。おみやげにいただいたウーロン茶がたくさんあったので、それをわかして、ペットボトルにつめて、毎日職場に持って行っていたのだが、そんなものでやせるなら苦労はしない。母の知り合いの先生が、中国みやげに、高級ウーロン茶をくださったが、裏に、中国語・英語・日本語で、いれ方の説明が書いてあった。日本語は、「陶磁器のまゆうまにお湯よかけて温め、適量の茶葉を入れて、沸騰したお湯よさして、半分間を待つてから、れで飲むことができます。しかし、長時間にお湯に煮ることすたは浸すことをしてはません。(原文ママ)」と書いてあった。ひらがなとは難しいものだ。ずっと昔、夏、中国製の花火で遊んでいたら、ヘビ花火の説明書きに、「ぢぬんをぐろぐろ回ります」と書いてあったりしたが。



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