第93回 管理人からメリークリスマス (04.12.24)

 先週の土曜日、叔母や従弟妹が来て、一緒に年賀状を作った。私はクリスマスケーキを焼き、叔母が夕食を作ってくれた。そこへ母も帰ってきて、一足早く、クリスマスパーティらしきものをした。メニューはカレーだったのだが。
 今年のケーキは、ブッシュ・ド・ノエルのような、そうでもないようなものにした。クリームはチーズクリームにして、中に果物(いちご、バナナ、キウイ)を入れた。むしろ初夏な感じだ。飾り用に、チョコレートの葉っぱを作ってみた。
<チョコレートの葉っぱの作り方>
1.ヒイラギやアイビーの葉をキレイに洗って乾かす
2.製菓用チョコレートか、板チョコのビターを、50℃くらいの湯せんでとかす
3.とかしたチョコレートを葉に塗る
4.固まったら、そっと葉をはがす。できあがり

 金や銀や、ガラス等、おおっぴらに色々と、恥ずかしげもなく、キレイなものを飾れるので、クリスマスは大好きだ。毎年、銀行には、取引先の老舗のお菓子屋さんが、クリスマスケーキの注文を取りに来るが、今日は、そのケーキがたくさん届いていた。私は注文しなかったのだが、それを見ていると、またケーキが食べたくなった。
 私の父も、昔銀行員だったので、よく、クリスマスケーキを買わされて帰ってきたものだ。小さい頃は、それで満足していたが、高校生くらいになると、もっとお洒落なケーキが買いたくなり、父に、そんなダサイケーキを買ってくるのはやめてと言ったが、聞いてもらえなかった。今になって、父の立場がよくわかる。小さい頃、母は、クリスマスには、サンタの絵のついた、大きな大きなチョコレートをくれていた。あのおいしさは今でも忘れられない。母は、小学校の教師をしていたが、私も、五年ほど前、小学校に勤めたことがあって、クリスマスに、学校生協の人が、お菓子の注文を取りに来たが、そのチラシに、例のサンタのチョコレートが載っていた。「お母さん、生協で買いよったんや」と思い、「まだ売りよるんか」と思うと懐かしかった。

 ♪チャラララ〜
 カマカズです・・・。
 クリスマスイブ・イブの日、目が覚めたら、夕方の三時半やったとです・・・。
 洗濯を終えたら、もう暗くなっとったとです・・・。

 カマカズです・・・。
 クリスマスイブの夜は、大忙しやったとです・・・。
 MステにB,zは出るし、ゴチバトル最終決戦もあるし、白い巨塔も見たいし、タモリ倶楽部、ロンブークリスマスSP、明石家サンタ・・・って、全部テレビです・・・。

 カマカズです・・・。
 クリスマスの夜は、前の前の職場の男性達と、飲み会です・・・。
 男性達といっても、一番若い人でも五十五歳くらいです・・・。
 お誘いを受けたとき、「クリスマスの土曜に、何の予定もない女だと思われたくないから、断ろうか」って、まだ、そんな、おぢちゃん達相手に、意味不明な見栄を張ろうとしてたとです・・・。
 でも、家に居ても、風呂のカビ取りしかやることないので、結局行くことにしたとです・・・。

 カマカズです・・・カマカズです・・・カマカズです・・・。

 それでは皆様、楽しいクリスマスをおすごしください。

第92回 ふるさとふるさと我が愛媛 (04.12.15)

 前回気弱なことを書いて、いろいろな方にご心配をおかけしてしまったが、おかげさまで復活しました。ありがとうございました。
 今、どこも痛くない幸せをしみじみ感じている。7日に、Uスタイル観戦で上京したが、重い荷物を持って長時間歩くので、肋間神経痛が悪化すると思っていたら、逆に軽快した。私の疫病神が、冨宅さんについて行ったのではと心配している。冨宅さんが足を痛めるよりは、私がもう三週間くらい、肋間神経痛に悩んだ方が良かったのだが。

 上京したとき、「ヨン様写真展」をまだやっていて、タダだったら、話のタネに行ってみようと思っていたのだが、有料らしい(しかもけっこう高い)ので、やめた。ヨン様は、写真集で、見事なマッチョバディを披露していたが、「一部CGだ」というのは本当なのだろうか。どの辺がCGなのだろう。まさか、首から下が別人なのか。筋肉に陰影をつけているのだろうか。メキシコかどこかに、そんなプロレスラーがいなかったか。筋肉の筋を黒くなぞっている、赤鬼みたいな、グロンダとか、デロンギとかいう名前の(ちゃんと調べてから書け)。
 よけいなお世話だが、あの顔に、あの体は似合わない気がする。それとも、「脱いだらすごかった」というので、おばさま達は興奮するのだろうか。「童顔なのに巨乳」みたいな感じで。
 しかし、韓国春川市で、客寄せのためにヨン様像を作ったら、それがB級芸人のモノマネヨン様みたいな顔で、「似てない」と抗議が殺到、「市は廃棄も検討している」とか、この師走の忙しい中、さまざまなネタを提供してくれるので嬉しい。

 先々週の金曜だったか、「珍プレー好プレー」を見ていると、新庄特集で、郷野選手が始球式をしたのが映って嬉しかった。打たれていたが。
 その「珍プレー」では、過去の近鉄特集もあって、懐かしい、佐野ピーを久しぶりに見た。佐野ピーは、愛媛の松山商業出身なので、日本のプロ野球を引退して、メキシコ野球リーグに行ってから、愛媛新聞に、不定期に、「メキシコ便り」を寄稿していた。が、それも見なくなったので、どうしているのか心配している。あの芸風は西武の和田に受けつがれている(頭だけだろう)。

 島田紳助がテレビに出なくなって、どうなることか心配していたが、今のところ、何とか回せているようだ。ヘキサゴンを、ロンドンブーツが司会したり、「まさかのミステリー」を、ダウンタウンが司会したりして、新鮮でおもしろいが、一日も早く、紳助に帰って来てほしい。「珍プレー」の司会の一人は、巨人の上原だった。そんなにベシャリの立つ方でもないし、そんなに今年話題の人というわけでもないし、いろんな意味で意外だったが、それなりに収まっていた。

 最近、パチンコ屋のみならず、いろんなテレビで「北斗の拳」を見るが、ブームなのだろうか。以前「歌の大辞テン」で、「北斗の拳」の主題歌が出たとき、ガクトが、「YOUはSHOCK」の部分を、「YOU ARE SHOCK」だと思っていた、と言っていた。私も、そのガックンの言葉を聞くまで、「YOU ARE SHOCK」だと思いこんでいたので、ビックリした。
 私の職場でも、プチ「北斗の拳」ブームがおきている。同じ部の女の子にねだって、文庫版を借してもらったのだが、私が読んだあと、他の部の女の子にまわり、皆けっこう夢中で読んでいる。はじめて読むという子もいる。私は、「北斗の拳」のストーリーは、一般常識だと思っていて、知らない人がいると認識していなかった。隣の隣の部の女の子が、「四巻まで読みました」と言うので、「じゃあ、もうすぐレイが死ぬね〜」と、筋をバラしてしまい、悲しませてしまった。最近のベストセラーの「キッパリ!」とかいう本の表紙に、「片手をグーにして突き上げ、背筋を伸ばし、目は斜め上を見る、たったこれだけで元気が出る」というポーズのイラストが描いてあるが、あれは、ラオウが死ぬときのポーズにヒントを得たに違いない。我が生涯に一片の悔い無し!!

 リメイクものドラマで、「白い巨塔」「人間の証明」と見てきたが、先週終わった「黒革の手帖」も見ていた。おもしろかった。主人公の元子の、銀行の制服が可愛かったのでうらやましかった。ちなみに写真は、うちの銀行の手帖。まさしく黒革の手帖だ(革じゃないけど)。ページの天地に塗られた金色、背に刺さったミニ鉛筆等、「いまどきこんな手帖があるのか」と驚く素晴らしさだ。もらったものの、予想以上に小さくて使いにくいので、来年は、これもタダでもらった、「えひめ県民手帳」を使うことにした。これも、「愛媛の歌」など載っていて、素晴らしい。♪ふる〜さと〜 ふるさ〜と〜 我が愛媛〜 豊かな自然があふれてる 熱い血潮が流れてる〜♪

 昨日、「ぴったんこカンカン」で、友近と安住アナが、松山に来て、友近の思い出の地をめぐるデートをしていた。しかし、いつも生活していたり、ローカル番組で映ったりしても、何とも思わないのだが、ああしてゴールデンで映ったのを見ると、松山の街並みが、あまりにしょぼくて驚いた。「いよてつ高島屋」の屋上の観覧車「くるりん」に、友近と安住アナが乗っていたが、あの観覧車だって、呉ポートピアランドからの払い下げだ。今日、職場で、帰りぎわ、かたづけをしていると、窓から、夕暮れの空にシルエットになった「くるりん」が見えた。それが、しょぼいなりにとてもきれいで、「太陽にほえろ」のボスのように、ブラインドのすきまを広げながら見ていた。

 職場の人に、「人間の証明」の原作を借りて読んだ。「野生の証明」とごっちゃになって困る、と以前に書いたが、本を読むまで、同じ作家の一連の「証明シリーズ」だということは知らなかった。ビックリした。あと、「青春の証明」とかもあるらしい。「野生の証明」は、「人間の証明」がヒットしたから作られた、パクリ映画だと思っていた自分が恥ずかしい。あの「麦わら帽子の詩」も、ちゃんと最後まで載っていた。
母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?/ええ、夏碓氷から霧積へ行くみちで、/渓谷へ落としたあの麦稈帽子ですよ/母さん、あれは好きな帽子でしたよ。/僕はあのとき、ずいぶんくやしかつた、/だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。/母さん、あのとき向ふから若い薬売りが来ましたつけね。/紺の脚絆に手甲をした。/そして拾はうとしてずいぶん骨折つてくれましたつけね。/だけどたうたうだめだつた。/なにしろ深い谷で、それに草が背丈ぐらゐ伸びていたんですもの。/母さん、ほんとにあの帽子どうなつたでせう?/そのとき傍で咲いてゐた車百合の花は、/もうとうに枯れちやつたでせうね、/そして、秋には、灰色の霧があの丘をこめ、/あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかも知れませんよ。/母さん、そしてきつと今頃は/今夜あたりは、あの谷間に、静かに雪が降りつもつてゐるでせう。/昔、つやつや光つた、あの伊太利麦の帽子と、/その裏に僕が書いたY.Sといふ頭文字を埋めるやうに、静かに、寂しく
 という、美しい詩だ。Y.Sというのは、作者の西条八十自身のことだろうか。それとも、島田・ヤドカリレフェリーの略だろうか(台無しだ)。

第91回 弱音を吐いてもよかですか (04.12.5)

 雑誌に、星占いが載っていればチェックするが、結果はすぐ忘れている。そんな方は多いと思うが、私もそうだ。しかし、今年の十月から年末にかけては、どの雑誌を見ても、私(やぎ座)の運勢は最悪だと書かれていた。何を見てもそう書いてあるので、忘れられないでちょっと気になっていたが、その通りになった。
 十月末に風邪をひき、それが、十一月二十日ころまで抜けなかった。
 風邪がようやく抜けたころ、パソコンが壊れた。
 パソコンが復旧してすぐ、肋間神経痛になった。

 病院に行ったわけではないので、「肋間神経痛」というのは素人判断だ。ただ、弟が肋間神経痛になったときの症状が、今の私と同じなので、そうじゃないかと思っている。弟は、二十五歳くらいのとき、これにかかった(そう書いて、「神経痛といっても、ババアだからかかったわけじゃないよ」と言外に表現したい、この女心)。お金がないのと、時間がないのと、弟も「病院では湿布ぐらいしかもらえんかった」と言うので、病院に行くのはやめた。
 脇腹、と言っても腋に近く、腕のつけ根からこぶし一個半くらい下の、肋骨のところが痛くてたまらない。ずっと痛むなら、仕事を休みもするが、痛いのは一瞬で、あとは何ともない。一瞬の、息が止まるような、電気が走るような、ひきつれる痛みだ。朝起きたときが一番ひどく、一分に一回くらいクるが、だんだん間遠になり、お昼頃には、十分に一回くらいになる。一番楽なのは夜だ。
 それが一週間続いている。こんな経験ははじめてだが、痛いところがあると、何にも集中できない。そして、なんだかわからないがイライラしてくる。心がすさんでくる。冨宅さんが、田村選手とタッグを組むUスタイルは、もうあさってなのだが、あさってまでこんな痛みが続いていて、しかも、後楽園ホールで冨宅さんがヤジられでもしたら、私は、「バンビ時計バンド」のカバーつきパイプ椅子をふりかざして暴れるかもしれない。

 痛みに苦しむ娘を見かねたのか、それとも、痛みのためにすねだして、八つ当たりされては迷惑だと思ったのか、母が、私を、病院ではなく、三越に連れて行った。私の誕生日は、まだ一か月も先なのだが、誕生日プレゼントとして、ケティで、毛皮の襟のついた、スエードのジャケットを買ってくれた。そのあと、アフタヌーンティーでケーキを食べた。子どもにおもちゃを買いあたえ、お子さまランチを食べさせるのと同じだ。痛みが続くので、私の機嫌はなおらないが、こう機嫌をとられると、不愉快な顔をしてはいられない。私は、多分にバカなので、どんなに見えすいていても、機嫌をとられるのが大好きだ。
 毛皮の襟といえば、何年も前、私は、母のコートの、毛皮の襟だけもらって、自分のコートにつけたいと思い、母の箪笥をさがしたが、見つからなかった。その捜索に、途中から母も参加してきて、「ああ、あった!こんなとこに」と言うので、毛皮の襟が見つかったのかと思ったら、桐の小箱に入った、私のへその緒だった。

 そんな中、昨日と今日は、以前勤めていた県の施設で、「男女共同参画フェスティバル」というものがあって、イベントや講演があるので、そのボランティアスタッフとして呼ばれて参加した。私が、ボランティアなどに興味を示すたちでないことは、近しい方はご存じだと思うが、行けば旅費がもらえる。定期を持っているので、旅費は、坊主丸もうけだ。そして、「い〜よポイント」という、今はやりの地域通貨みたいな、ポイントがもらえる。ボランティアをするともらえるこのポイントは、県の施設の割引に使えるので、友達と友達の子どもと、県立動物園に行ったときに使ったりした。
 ボランティアスタッフには、いろいろな役割があるが、役割分担表が届くと、昨日の役は、駐車場係だった。冷たく激しい雨の降る中、案内のために長時間駐車場に立っていると、ますます神経痛が悪化した。
 今日の役は受付だったので、暖かいところに居られてホッとした。一時間ほど総合受付にいて、途中から、講演の受付に行った。今年の講師は、「ハリー・ポッター」シリーズの翻訳・出版を手がけた、松岡佑子さんだ。亡くなったご主人が、愛媛の方だそうで、受付をしていると、ご主人の親類の方々も来られたりしていた。それはいいが、その受付でバッタリ、昔つきあっていた人と会ってしまった。講演を聴きに来ていたのだ。私は、気づかないふりをしたが、向こうは気づいたかどうかわからない。非常にイヤな気分だ。恐ろしい偶然だ。こんなことがあるんだな。
 今日は、ボランティアスタッフの人が、一人、体調をくずして休み、そのために、私は、当初その予定ではなかったのに、講演の受付に行ったのだ。それがなければ、その人と会ってはいないのだ。運が悪いとはこういうことだ。

 もう、いろいろなことがイヤになったので、ひきこもりになることにする。とはいえ、明日は仕事があるし、あさっては上京なので、今から明日の朝まで、誰にも会わないでひきこもることにする(それはただの睡眠だろう)。弱音吐いてごめんなさい。もうすぐ元気になります。

第90回 テリーとドリーはいつも仲良し (04.11.27)

 最近毎晩、職場の女の子にもらった、松っちゃんのアルバム「THE HIT PARADE」を聴いている。ずいぶん前に出たものだが、今まで聴いたことがなかった。松っちゃんの歌っているのは「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」だが、「あんた、あの娘の何なのさ」という部分を聴いたら笑ってしまうのでは、と危惧していたら、やっぱり笑ってしまった。松っちゃんは「SPINNING TOE−HOLD」も弾いている。生きてるって何なの 生きてるって何〜♪

 19日に、パソコンがおかしくなって、翌日、デオデオに持って行ったが、「壊れた」ということが判明しただけで、そのまま持って帰った。リカバリ用のCDを持って行ってなかったためだが、デオデオで修復してもらったら八千円かかると言われた。いろいろ説明してくれたのだが、さっぱり理解できなかったので、自分でリカバリできるのかどうかもわからなかったのだが、とりあえず家で、試しにリカバリ用のCDを入れてみたら、何とかできた。お金をかけずに修復できたが、中のデータは全部飛んでしまった。この件で、私は重要なことを学んだ。それは、「データのバックアップをとる」ということだ。去年の三月に壊れたときも、同じことを書いたような気がするが、気のせいだ。ようやく更新ができるようになって、嬉しい。これから頑張って更新していくので、皆様、また読んでください。よろしくお願いします。

 前回書いた「弟」だが、高視聴率だったようで、何よりだ。あれだけいい役者をそろえて、PR番組もガンガンやって、視聴率がとれなかったら、裕ちゃんが浮かばれないだろう。最終回は、母と、泣きながら見た。現実に裕ちゃんとかかわった人達が多く出演していて、特に、慎太郎を演じる渡哲也が、渡哲也を演じる坂口憲二を「渡君」と呼んでいたりして、何だか頭が混乱する。寺尾アキラが宇野重吉を演じていたりする、ある意味楽屋オチ的なところ、欽ちゃん・木梨憲武・えなりかずき・中村玉緒といったスター達が、意味不明にワンポイントだけ出演するところなども、現実とドラマの交錯する、裕ちゃんへのオマージュだと理解している。オマージュって何なのかよく知らないのだが。

 先週の土曜、祖母の弟が亡くなった。祖母は、三年前に亡くなっているが、その、祖母の弟は、亡くなる二日前、寝ながら、しきりに、「ねえさん、ねえさん」と言っていたそうだ。祖母が呼びに来たのだろう。私は、ばあちゃん子だったので、私が死ぬときにも、ぜひ祖母に迎えに来てほしい。
 その、祖母の弟には、息子が四人いて、名前は、上から「芳樹・茂樹・英樹」だが、末っ子は「耕二」だ。「なんでやねん」というツッコミどころっぽいが、もちろん、ツッこまれるためにつけた名前ではなく、「もうそろそろ、ここらで、子どもをつくるのは打ち止めにしよう」という表明の命名なのだ。
 父と弟が、以前仕事でお世話になった、Tさんという方には、息子がたくさん(はっきりおぼえていないが、五人くらい)いた。そういう家系はときどきあるが、Tさんの一族は、男の子が生まれることが多かった。その一族には家訓があって、男の子は、漢字一文字で、「し」で終わる名前をつけることに決まっていた。親戚中それなので、Tさんのときには、ネタが尽きてきたのか、Tさんの名は、「愛」と書いて、「いとし」と読む。さすがに、親戚中に、「こいし」という人はいないようだったが、それだけ男の子が多ければ、「やすし」と「きよし」はいたのではないかと思う。いたからどうなのかと言われると困るが。

第89回 アラファト私が夢の国 (04.11.17)

 昨日、出勤して更衣室で制服に着替え、自分の机に行って、パソコンを起動したりいろいろして、ふと、スカートのファスナーが全開なのに気づいた。
 
 先週の週末、また、母の実家に行った。珍しく、弟が、日曜に休みが取れたので、土曜の夜遅く、高松からバイクで、弟もやってきた。祖母の全快祝いのためだ。深夜、いとこ四人でボーリングに行った。従弟が、今、ボーリングにこっていて、マイシューズやマイボール、手首につける黒いやつも持っている。この従弟は、何事も形から入るタイプで、何かをはじめるときには、道具を全てそろえてからはじめる。ビリヤードのキューも持っている。私の予想では、来月くらい、ダーツを買うのではないかと思う。
 弟の、一直線にパワーでなぎ倒すボーリングに対し、従弟はさすがにうまくて、ボールにキレイにフックがかかる。私は、いつものように、1ゲーム目は70くらいしか出なかったのだが、従弟のアドバイスに従ってやるうち、3ゲーム目は110と、飛躍的に伸びた。嬉しかったが、3ゲームやり終えたら3時だったので、フラフラになった。
 ボーリング中、右手の親指の爪に、小さなひびが入ってしまった。まだ、身にくっついている部分に、横から小さく入っただけだったので、放っておいた。ところが、帰ってお風呂に入っていたとき、物が当たって、ひびから先の爪が、反りかえり、はがれかけた。あわてて押さえると、ありえないぐらい痛かったが、何とか爪は死なないで、またくっついたようだ。でも内出血して、爪の三分の一ぐらいが赤黒くなってしまった。日常にも危険がいっぱいだ。

 翌日は、お墓参りに行ったり、古墳を見に行ったりした。母の実家のある朝倉村は、日本でも指折りの、古墳多発地帯だ。大きなものはないが、小さいものがたくさんある。田んぼの中に、小さな、塚みたいな山があって、そこに松が植えてあったりすると、それは大概古墳だ。母が小さい頃入って遊んだという、「七間塚(しちけんづか)古墳」に行ってみた。確かに、子どもなら余裕で入れるくらい、入口が大きく開いていて、石室の中まで見える。私も途中まで入ってみたが、怖いのでやめた。だってお墓じゃん。
 サンキライや、バラの実など、赤い実がたくさんあって、「なりもの」好きな私は嬉しかった。私が小さい頃よく遊んだ、母の実家の田んぼの横の物置が、台風でぺしゃんこにつぶれていた(左写真)。ラッキーなことに、川の方に崩れていて、道にかかっていないので、このまま放置しておくそうだ。そのうち何とかなるだろう。

 紀宮さまのご婚約が決まったことが報道された。全国の独身女性の希望の星だった紀宮さま。結婚されてしまうのは寂しいが、久しぶりの明るいニュースだ。新潟中越地震の被災者の方々のことを考えて、発表を遅らせていたということだが、NHKで、被災者のおばあさんにインタビューすると、「皇后さまも、お寂しくなるで、のう」と、逆に心配していたのが、何気ない言葉ながら、涙ぐむほどあたたかかった。先月、愛媛で「生涯学習フェスタ・まなびピア」というイベントがあったとき、秋篠宮ご夫妻が来県されたが、開会式で、知事も市長も、誰一人そのことには触れなかったのに、秋篠宮さまだけが、台風の被害についてお見舞いを言っていた、と母が言っていた。皇室の方というのは、母親が子どもを心配するように、国民のことを心配されているのだなと思った。

 お相手の、黒田さんという方について、お友達がコメントするのを、NHKで見たが、「次は、黒田さんとは外車仲間の、コジマサトシさんです」とアナウンサーが言うので、私と弟は、「クロちゃんおめでとうーーー!!いっちゃうぞバカヤローーー!!」と、あの小島が出てくるのかと期待したが、当然ながら、同姓同名の別人だった。

 ヤフーのトップページのニュースの項目で、「知人が語るクロちゃんの横顔」というのがあって、私はタイトルだけ見て、クロベエのことかと思い、元チェッカーズがまたモメだしたのかと思っていたが、黒田さんのことだった。職場の女の子は、やはりタイトルだけ見て、「クロちゃん」とは、「タマちゃん」みたいな、新手の動物アイドルかと思っていたらしい。また別の、職場の女の子は、安田大サーカスのクロちゃんかと思っていたらしい。安田大サーカスのクロちゃんは、まだ、横顔を語られるほどの大物ではなかろう。

 ニュース項目で思い出したが、数日前、「松本明子、故議長に接近していた」というものがあった。「昔、電波少年で、アラファト議長になんかやったんかな」と思っただけで、中は読まなかった。と、今日、職場の女の子が教えてくれたが、その、やったことというのが、アラファト議長のところへ行って、「アラファト私が夢の国〜♪」と、「てんとう虫のサンバ」を歌ってくる、というものだったらしい。そんなことをやらかしたら、パレスチナ側からもイスラエル側からも命を狙われそうだ。
 関係ないが、今でも結婚式で、「てんとう虫のサンバ」を歌う奴がいるかどうかわからないが、昔から、不思議な歌だと思っていた。小さい頃は、虫の結婚式の歌だと思っていた。ちょうちょのお姫さまと、トンボの王子さまの結婚式、みたいな、絵本の世界だ。ところがそうではなくて、人間の結婚式らしい。なんで虫が来ているんだ。引き出物持って帰れるのか。しかも、「赤・青・黄色の衣装をつけた てんとう虫が しゃしゃり出て」と、「しゃしゃり出て」と言われているところ、あまり歓迎されていないらしい。きっと、新郎か新婦かどちらかの家が、そのてんとう虫に義理があって、呼ばなくてはすまなかったのだろう。新郎に、新婦へのキスを強要するあたり、きっと新郎側の客だ。

 今日は「弟」を見た。やたら番宣やPR番組が多く、上京したときも、ホテルでパンを食べながらPR番組を見ていたので、ものすごく期待が高まってしまい、そのためにがっかりするのではないかと心配だ。五夜連続なので、ちょっと、今日のところはまだ何とも言えない。今日は「ピンポン」もあった。ちょっと見たかったので、職場で「どうしよ、どっち見よ〜」と言っていると、女の子が、「ピンポンはビデオに撮れば」と言った。それが私には、「欽ドンはビデオに撮れば」と聞こえた。確かに、今やっていたら、ちょっと録画したいが。

第88回 暮れの元気なお買い物 (04.11.9)

 今朝、ボーッとしていて、松山市駅の自動改札に、スイカを通しそうになった。

 ここ数年、年末に、パンクラスのビッグマッチがあったり、イベントがあったりして、上京することが続いた。それで、暮れの買い物を、東京でする、という、分不相応な習慣がついている。今回、パンクラスNKホール大会のために上京したので、暮れにはまだ少し早いが、すませて帰ろうと思った。

6日
 昼、羽田空港。京急の駅に降りる近くに、パン屋さんがあって、いつも、おいしそうやなあと思って見ていたのだが、今回買ってみた。スチュワーデスの人が、ひんぱんに入って買って行くので、おいしいに違いないと思った。ハムとクリームチーズをはさんだベーグルサンド、トマトとチキンをはさんだナンのサンド、焼きたてのレーズンロールを買った。今日の昼ご飯と、夜食と、明日の朝ご飯のつもりで買ったのだが、ホテルにチェックインしてすぐ、全部食べてしまった。おいしかったが、食べすぎて気分が悪くなった。

 夕方、池袋。東急ハンズに行く。すんなり着けて感動する。カワイイ鳥の、来年のカレンダーを買う。広島や、神戸の三宮、大阪の江坂など、あちこちのハンズで文具を買って、文具チケットをもらい、持って行くのは忘れ続けて、家にたまっていた。それを今回、まとめて使った。すると、ハンズの文具チケットをくれるのは、今年の3月で終了していて、使えるのは、来年の3月までだという。危ないところだった。友達と待ち合わせをしていたので、JR池袋駅に帰ろうとしたら、行くときにはあった駅が、なぜかなくて、まいごになる。
 夜、池袋ロフトで、クリスマスの飾りを買う(写真左奥、金属の星と、スキーをしているトナカイ)。我が家のツリーを、金属やブロンズ色で、シックな感じに変えたいと思って、飾りを買いためているが、お金がなくてなかなか揃わないので、いつになることか。飾りが揃うのと、私が家からいなくなる(お嫁に行く)のと、どちらが早いだろうか。前者はお金でどうにかなるが、後者はどうにもならないからな。

7日
 昼、丸ビル。友達とお昼を食べたあと、CONRANで、クリスマスの飾り(写真手前、猫のガーランド)を買う。写真ではわかりにくいが、猫が、プレゼントを頭に載せていたり、天使の羽をつけていたりして、鬼のようにカワイイ。3500円もした。さすがはCONRANだ。CONRANって何か知らないけど。これを買ったために、鈴木みのるフィギュアを買うのは、断腸の思いであきらめる。その無念の思いを、何人かの方に打ち明けたところ、「本気で(フィギュア)買うつもりだったんですか」とあきれられた。
 それから、丸の内のフランフランへ行く。クリスマスの飾り(写真右奥、ラインストーンのついたガラスボール)を買う。パッケージもカワイイ。「紙袋、一つにおまとめしましょうか」と言われ、さっき買ったガーランドの入った紙袋と、友人にあげるために持っていた昔のパンクラスカレンダーを入れてもらうと、ありえないほど大きな荷物になった。ガーランドとガラスボールを買っただけなのに。NKホールではパンフレットしか買えなかった。

8日
 昼、銀座。飛行機の時間が3時50分だったので、2時には銀座を出たかったが、友達と、広尾プラザでお昼を食べてから行ったので、銀座に着いたのは1時半くらいだった。鳩居堂に行きたかったのだが、広尾から日比谷線に乗って、銀座駅のA2番出口から出ると、鳩居堂の真ん前だった。「風は私に追い風だ!!」と感じる。年賀状を買う。私が、鳩居堂のはがきを集めはじめて、ずいぶん長くなるが、前回の酉年の年賀状も持っていることを考えると、自分の年を感じる。
 ミキモトのクリスマスツリーがまだできていなくて残念だった。
 それから、伊東屋へ行く。クリスマスカードを買う。伊東屋も、文具チケットのようなもの(「メルシー券」という意味不明な名前)をくれるが、私の母が伊東屋が好きで、東京に出張するたびに何かしら買ってもらってきたチケットが、家に大量にたまっていて、今回、それも持って行く。

 これで、年末の買い物は終了。来年の手帳は、銀行のを頼んだので買わない。有楽町から品川に帰ってきて、駅の本屋で目についた本を、つい買ってしまう。本ぐらい地元で買えと言われると一言もない。旅先で、財布のひもがゆるくなっている証拠だ。カードを使わない私は、旅行のときは、「一日いくらまで」と決めて、お金を持って行くのだが、それが残ったからといって、使い切って帰らないといけないわけじゃないのに。ちなみに本のタイトルは「電車男」。
 羽田空港で、おみやげに、「東京ばな奈」を買う。となりで、今人気のお菓子「ごまたまご」を売っていた。呼び込みのお兄さんが、「上から読んでもごまたまご、下から読んでもごまたまご!」と言っていた。「ほんとにそうや、今まで気づかんかったわ!!」と、思わず、そのお兄さんの襟首をつかみたくなるほど感動した。

 今回、荷物が重くて死にそうだった。家に帰ってはかってみたら、6kgもあった。お風呂に入ると、バッグをかけていた肩が擦れて、アザになっていた。握力が8kgしかない、手術が失敗した直後のウルティモ・ドラゴンくらいな私にはつらかった。空港内だけでも、バッグから解放されたいと思い、預けようとすると、バッグの口があけっぴろげでファスナーなどついていないため、手荷物係の方が、「中身が出るといけないので、機内に持って入ってください」と言う。何だと〜。今まで、飛行機に乗るとき、同じバッグを何度も預けたが、ちゃんと預かってくれて、「中身が出ないように、ビニールをかけさせていただきますね」と言ってくれたのに。そう言おうかと思ったが、別にええかと思ったのであきらめる。
 本など買うから重くなるのだろう。それと今回、ホテルにあったホットペッパー(新宿・池袋編)の、あまりの分厚さに驚愕して、思わず持ち帰ってしまったので、よけい重くなった。今日、職場に持って行って、女の子達と、「ありえんわ〜」と、驚きをわかちあった。写真参照。上に乗っているペラペラのが、愛媛県松山市内全域をカバーするホットペッパー。クーポン数にして1/5くらい。ちなみに、表紙のマンガも違う。でも、分厚すぎると、読むのが大変だし、バッグにも入れにくいのにね(と、負け惜しみ)。

第87回 小さい○○見つけた (04.10.31)

<小さい秋見つけた>
 22日の夜から、24日まで、母の実家に泊まりに行っていた。山の家では秋が深まっていて、夜すごく寒かった。昼はお墓参りに行った。台風のせいで、お寺の裏の池が濁っていた。くぬぎのどんぐりを発見した。落ちはじめたばっかりで、まだイガイガの帽子がついている。この帽子はすぐに汚くなるので、こんなに新鮮なのは貴重だ。

<小さい貯金見つけた>
 十年ぐらい前から、小銭貯金を続けている。週末に、お財布の中にある小銭を、貯金箱(おかしの空き缶)に入れてしまうのだ。これが意外にたまる。たまったのは預金して、もしものときに使うことにしている。今回、母の実家に行ったのは、祖母が白内障の手術をして、入院しているので、お見舞いのためだが、その手術代の足しにすることもできた。今の白内障の手術が、あんなに短時間で終わるものだとは知らなかった。祖母は、目がよく見えるようになって、すごく喜んでいた。以前はいつも、私と、従妹のユキを見間違えていたが、今回はそんなこともなかった。ただ、鏡もよく見えるようになって、自分が「こんなにシワだらけやとは思わんかった」と、ショックを受けていた。

<小さい喜び見つけた>
 愛媛にはセゾンがないので、山宮選手の出演しているセゾンカードのCMも見ることができなかったが、西武ライオンズが日本シリーズに出たおかげで、日本シリーズ中のみ見ることができた。よそ様の掲示板にも書かせていただいたが、パンクラスに行きはじめたばかりの頃、どうやってチケットを取っていいのかわからなかったので、週プロを見て、チケットセゾンで予約した。「愛媛にはセゾンがない」ということを知ったのはそのあとだった。よく調べれば、受け取る方法もあったのかもしれないが、当時は何一つわからず、結局、旅行に行く友達に、岡山で受け取ってもらい、持って帰ってもらった。友達は、彼氏と旅行中だったが、「これは、カマちゃんの大事なもんやから、なくしたらいけん」と、ホテルでは、チケットを金庫にしまっていたらしい。彼氏は、「そこまでせんでもええやろ」と言っていたらしいが。
 小川選手の「ごんぶと」のCMを見たときも嬉しかった。
 先々週の金曜の「ナイトスクープ」に、川田選手が出ていた。「プロレスマニアで、幼い娘とプロレスごっこをしても、絶対に3カウント取らせない夫から、ぜひ3カウント取りたい」という、妻からの依頼だった。いろいろな手段を講じたが、その夫が、寝ぼけても、どんな状況でも取らせないので、最後の手段として、川田選手が登場し、夫を弱らせてから、妻に取らせようとしていた。結局取れなかったのだが。川田選手は、「こんな大人げない奴、はじめて見た」とあきれていた。
 先週の木曜の「ダウンタウンDX」に、高山選手と桜庭選手が出ていた。高山選手が元気そうで安心した。
 金曜の「まさかのミステリー」を見ていると、島田紳助が映ったとき、「この番組は○月○日に収録したものです」とテロップが出た。そんなものを見るのは久しぶりだったので、嬉しかった。

<小さい驚き見つけた>
 毎日、お弁当を作って持って行っているが、朝作る時間はないので、前の晩に作って冷蔵庫に入れておく。ある日の昼、お弁当を開けたら、自分が前夜につめたものと、おかずが全く変わっていた。それは、私が起きる前に、母が、冷蔵庫のお弁当箱を出そうとして、ひっくりかえしてしまい、急いで、おかずをつめかえてくれたのだったが、知らなかったので、十秒くらいぼうぜんとしてしまった。
 弟が帰省していたとき、夜遅く帰ってきて、母がすでに寝ていたので、「お母さん 一万円両替できませんか」と書いたメモとともに、一万円札をリビングのテーブルに置いていた。私がそれを見ていると、父が帰ってきて、「お父さんができらい」と、五千円札を一枚と、千円札を五枚、そのメモの下に置いた。それで、私も父も寝たが、私が翌朝起きると、母はすでに出かけていて、テーブルの上の五千円札と千円札は、母の手で、また、一万円札一枚に両替されていた。それを見た弟はぼうぜんとしていた。
 少し前のことだが、土曜日、家を留守にして、帰って来ると、郵便受けから、海水がぽたぽたしたたり落ちていた。開けると、まだ生きているサザエとアワビがぎっしりつまっていた。ビニール袋に入っているのだが、サザエの先端部で袋が破れて、海水があふれ出していたのだ。母の知り合いの、興居島(ごごしま)の方が、「土曜なら誰かおるやろ」と思って持ってきてくれたら、留守だったので、郵便受けにつめこんでおいてくれたのだが、郵便受けから海のにおいがしたときにはぼうぜんとしてしまった。

<小さい殺意見つけた>
 珍しく忙しかった日、コピーを頼まれて、近くのコピー機がふさがっていたので、遠くのコピー機に行った。1枚でよかったのだが、誰か前にコピーした人が、リセットしていなかったので、10枚も出てきた。怒りながら席に戻り、またコピーを頼まれたので、今度は近くのコピー機でコピーしようとしたら、また誰か、前にコピーした人が、10枚セットしたままだった。かすかな殺意が芽生えた。

<小さい発熱見つけた>
 昨日、職場の女の子達と、岡山県津山市まで、B,zの稲葉の実家を見に行った。あまりに楽しくて、日記ではもったいないので、じき「旅日記番外・津山編」を書くつもりだが、興奮しすぎたためか、熱が出てきた。今37度くらいだ。それなのでこの辺で、アディオスアミーゴ。

第86回 できればムカつかずに生きたい (04.10.21)

 頭の中で、何かがぷつっと切れるのを感じる瞬間がある。

 今月のはじめ、友達の結婚式のために、ご祝儀袋を買おうと、高島屋の文具売り場に行った。ついでに、秋物の、便箋やはがきやシールをチェックすると、秋物というわけではないが、鬼のようにカワイイシールが山のようにあった。最近は、薄い透けるような紙を何枚も貼り重ねて花をつくったり、ビーズや羽を使ったりして、もはやシールと呼べるものかどうかわからないような、立体的な「クラフトシール」がたくさん出ている。見ていると、どれもこれも欲しかったが、もう一人の自分(マインドB)が、「こんなもんばっかり、買うてどうするん、使わんやないの、お金もないのに、ちょっとでも節約せんと」と、必死に引きとめる。なので、我慢して棚に戻していたのだが、蓮の花のシールを見つけた途端、何かがぷつっと切れてしまい、マインドBもどっかに飛んでしまった。気がつくと、我慢して棚に戻したものまで、もう一度あさりなおして、手にいっぱい持ってレジにならんでいた。

 11月7日の、パンクラスNKホール大会のカードが発表になったときも、別な意味で、頭の中で何かがぷつっと切れてしまった。
 仮にも「旗揚げの聖地」「さようなら、ありがとうNKホール」と銘打たれた大会だ。冨宅さんは無理だろうが、旗揚げメンバーが誰か出ればいいなあと思っていたら、それが柳澤選手だった。
 ある意味、今年一番のサプライズではある。まさかそう来るとは。

 私は今まで、どんなことになっても、ずっとパンクラスが好きだったが、それは、パンクラスが、筋を通してくれる団体だと思っていたからだ。
 鈴木さんが、佐藤選手とのトラブルで処分を受けることになっても、それが筋なんだと思えばしかたない。でも、今度のコレは何なのか。
 
 内輪の事情は誰にもわからないが、それでも、耳に入ってくることはあり、柳澤選手がパンクラスを辞めるとき、ここには書けないが、本当に不愉快な記憶しかない。あんな辞め方をした選手が出場するのに、鈴木さんや冨宅さんが出ないのかと思うと、その筋の通らなさに腹が立つ。
 それと同時に、いろいろなことが、もう、本当に昔のことになってしまった気がする。柳澤選手をパンクラスで見たことのあるファンの方が、今では少ないかもしれない。多くの方にとっては、新日から逆上陸という印象しかないのだろう。私も年をとるはずだ。

 読む方にとっても不快なことを、支離滅裂なまま書いてしまって、申し訳ないと思う。こんなことはこれっきりにします。特に、柳澤選手のファンの方には謝りたい。本当に申し訳ありません。
 妙なことを言うようだが、別に柳澤選手のことが嫌いなわけではない。何度か接したときの印象でも、いい人だなと思ったことしかなかった。まがりなりにも旗揚げメンバーの一人だし、そんなに怒る方がおかしいのかもしれない。

 だからといって、私が我慢してNKに行かなければならないというものでもないと思う。それなので、三通りの解決策を考えてみた。
 
1.上京するのはとりやめ、ホテルと飛行機のパックをキャンセルする(キャンセル料がかかる)
2.上京はするが、NKには行かないで他で遊ぶ
3.上京して、NKにも行く

 この場合、最も金銭的損失の少ないのは「1」なのだが、それなのに、最も「損した」感があるのはなぜだろう。
 「3」の場合、元リングスの高阪選手も出場することだし、テーマは「恩讐の彼方に」という感じ。行けば何らかの形で気持ちにケリがつけられるかもしれない。全然楽しくなければ、それはそれで。

第85回 イノキ引越し計画 (04.10.18)

 先週のうたばんに、小川直也が出演して、「ハッスル音頭」を歌っていた。私は今まで、さかんに、ハッスル、ハッスルと言ってきたが、実は一度も、動く高田総裁を見たことがなかったので、はじめて見て、かなりビビって、たじろいでしまった。

 全国で、平成の大合併が進んでいるが、私の住む松山市も、来年の一月、となりの北条市(ほうじょうし)を吸収合併する。北条市の地名は、今までほとんど知らなかったのだが、今度、住所変更の資料を作っていて、北条市に、「猪木(いのき)」という地名があるのに気がついた。「小川」「高山」「高田」もある。弟とその話をしていて、二人とも、どうしても猪木の住民になりたくなり、住民票だけでも何とか移せないか相談したのだが、実際に引っ越さない限り、猪木から年賀状を送るとか、猪木から小川に引っ越して、「引っ越しました」はがきを知人に配るとか、そういう楽しいことができない。なので、住民票を移すのはあきらめた。

 私の部屋にテレビデオを買って、そろそろ10か月。今度はDVDプレイヤーを買おうと計画した。それを弟に言うと、リビングのDVDレコーダーは、私しか操作できないのだから、それを使えばいいと言う。両親はDVDなんか見ないので異論はない。その言葉にあまえて、リビングのDVDレコーダーを、私の部屋のテレビにつけることにした。
 私のCDラジカセを母にあげてしまったので、部屋でCDが聴けなくなっていたのだが、これで聴ける。嬉しいが、大きな問題がある。誰も接続してくれる人がいないのだ。弟は、上記の会話の直後、また、高松に行ってしまった。
 電化製品の接続なんか、生まれて一度もしたことはないが、説明書をちゃんと読んで、「わかんなぁーい」と言う前に、自分の頭で考えれば、何でもできるはず、というのが私の持論だ。なので、やってみることにし、まず、リビングのテレビとビデオデッキから、DVDレコーダーをはずした。今度は、テレビとビデオデッキをつなぎなおすのだが、うまくつなげたと思うのに、テレビが映らない。日本シリーズの初戦の日なのに、室内アンテナ状態なので、NHKしか映らない。あきらめるのはイヤだが、どう考えてもわからず、半ギレ状態でNHKを見ながら、配線をいじっていた。

 そのときNHKでやっていたのは、小さい頃から砂漠探検に憧れていた、日本の素人の熟年男女のグループが、想像を絶する過酷な自然を克服して、タクラマカン砂漠を横断する姿を描いたドキュメントだった。それが終わると、イチローのドキュメントがはじまった。日本シリーズが見れなくても、おもしろい番組で救われた。
 タクラマカン砂漠では、グループが、ラクダを借りて荷物を運ばせるのだが、確保できたラクダの数が少なくて、ラクダが背負える荷物は120kgまでなのに、一頭あたり150kgにもなってしまう。ラクダは無表情でヨロヨロしていた。オアシスのある街に着くと、一頭のラクダが産気づき、赤ちゃんが生まれる。ということは、そのラクダは臨月で、150kgもの荷物を背負いながら、木陰で赤ちゃんを生み、翌朝からは、その赤ちゃんも、大人ラクダと一緒にチョコチョコ歩くのだ。それが一頭だけではなくて、旅の間に、赤ちゃんが何頭も生まれ、のんきに遊びながら、列についてきていた。ラクダのお母さんというのは、何と我慢強い、立派なものなのか。ビデオデッキがつなげないぐらいで半ギレになっている私は、それに比べて、何てちっちゃいんだろう。ラクダに教えられ、本気で反省した。
 ビデオデッキを接続してくれた従弟が、家に帰ったころをみはからって電話し、アドバイスを求めると、問題はすぐ解決した。テレビへの入力の線を、つないだつもりでつないでなかったのが原因だった。その教訓を得て、私の部屋のテレビにDVDレコーダーをつなぐのは、すぐできた。非常に嬉しかったが、こういうことができるようになると、女も終わりだという気もする。

 しかし負け惜しみではないが、呼べばすぐ配線ぐらいしてくれる彼氏が近くにいたとしても、DVDレコーダーの接続とかはやってもらいたくない。いくら部屋はキレイに掃除していても、テレビの裏や下は絶対ホコリだらけだからだ。汚いの見られたくないしぃ〜、意味不明な虫とか出てきたら恥ずかしいんだモン(←キモッ)!

 これでめでたく、部屋でCDも聴けるようになったが、理由はわからないが、DVDレコーダーでは、B,zの「SURVIVE」だけは聴けない。「スイマーよ!」とか入っていて、好きなアルバムなので、残念だ。ほんとはしてはいけないことだけども、某知り合いが、パソコンでCDをコピーしようとしたら、この「SURVIVE」だけはできなかったそうだ。どんなガードがかかっているのか。確かにいいアルバムだが、そこまでこれをガードするのなら、「Pleasure」とかガードした方がいいと思うのだが。

<B,z〜イナバボイス〜聴き違い特集>
1.「ウルトラソウル」 : 職場の女の子は、「ウルトラソウルッ!」の部分を、「ぶっ飛ばそう!!」と叫んでいると思っていた。
2.「BANZAI」 : 私は、「とどろけ歓喜の歌よ」の部分を、「驚け肝機能だよ」だと思っていた。どんな歌だ。健康診断で、週に一度は休肝日を設けろとでも言われたのか。
3.「WAKE UP RIGHT NOW」 : 私は、「僕らいつでも最新」の部分を、「僕はいつでもセクシー」だと思っていた。どんな男だ。自分で言うな。

第84回 人形は顔がイノキ (04.10.9)

 火曜に、「さんま御殿」スペシャルがあった。デルフィン選手・早坂好恵夫妻が出ていたので、どんな話をするのか楽しみにしていたが、あまり映らなくて残念だった。他のゲストも全てかすむほど、ジャガー横田夫妻に持って行かれていた。猛妻と気弱な夫、という、非常ないじりやすさで、特に旦那さん(色白メガネ)のキャラの立ちっぷりには、さんまちゃんも大喜びだった。

 火曜は、仕事の帰りに、街(大街道“おおかいどう”・市内中心部)に行った。職場から歩いてすぐだ。今まで、秋祭りのときに街に行ったことはなかったのだが、みこしの大行列にまきこまれた。目的の店に、なかなかたどりつけなかった。このあたり(唐人町から道後まで)のみこしは荒いので怖かった。うかつに前を横切ったら殺されそうだった。かき手は、異常なほど、金髪確率・坊主確率が高い。全身刺青みたいなだんだらの衣装に、派手な法被を羽織っている。今まで、普通のみこししか見たことがなかったので、新鮮で興奮した。うちの近所、三津地区のみこしも荒いが、引っ越したばかりなのでまだ見たことがない。三津地区は、他の地区のかき手は入れないらしいが、唐人町や道後のみこしは、市内中から、祭り好きな男達が集まっている。弟の友達も、大街道とは何の関係もないが、中にまじっていたらしい。

 火曜の夜、そのみこし達は道後まで行き、そこで鉢合わせをして、木曜の祭り本番早朝に、また道後駅前で鉢合わせをしたのち、各所をまわる。私のいる銀行にも、夕方頃来るというので、ソワソワしながら楽しみにしていた。いよいよ来て、四階の窓から見た。ちょっと寄るくらいかと思っていたら、本格的で、頭取も会長も祭りの衣装に着替え、秘書課の綺麗な人も振袖を着て、裏の駐車場で鏡割り。その後、頭取と会長をみこしに乗せて、かき比べをしていた。若者が乗っている他のみこしは盛大にかいているのに、頭取と会長を乗せたみこしだけ、動きがひかえめなのがおかしかった。あとで聞くと、やはり、みこしのリーダーが、「ご高齢なので、あんまり揺らさないように、特に、絶対に横揺れはしないように」と注意していたらしい。

 みこしは六台あるが、順番に、なんか応援合戦みたいなのをしていた。リーダーのしつけがいきとどいているのか、他のみこしがやりはじめるときには、エールをおくり、盛り上げながら神妙に聞いている。茶髪や金髪の若者も、帰るときには、ちゃんと駐車場を掃除して帰るそうだ。すがすがしい光景だ。普段の生活態度は、けしてすがすがしいとは思えないような人達ばかりなのだが。
 毎年、駐車場で鉢合わせをするそうなのに、今年はなくて、残念でたまらなかった。なぜなのかわからない。私のいる部のとなりの部の部長さんが、火曜の夜の鉢合わせを見に行って、まきこまれ、足を骨折する重傷を負って入院してしまったのだが、そのせいだろうか?

 木曜に、パンクラスNKホール大会のチケット案内のはがきが届き、金曜に、台風の中、郵便局にチケット代の払い込みに行った。最後まで迷ったが、VIP席はあきらめ、SS席にした。金曜は給料日だったので、台風の中、旅行会社に行き、NKのときの、飛行機とホテルのパックも申し込んだ。
 NKは7日だが、6日に上京して8日に帰ることにした。以前は「追加料金」というのは、一部のホテルで、土曜や祝前日に取っているくらいだったが、項目が増えて、飛行機の、松山発朝八時とか、東京発の最終便などは、それぞれ1500円の追加料金がいるようになっている。激怒したが、大人なので顔には出さなかった。基本料金が、もともと安く設定されていて、追加料金を足したくらいが普通の値段なのかもしれないが、だとしたら、客の心理を読んでないとしか言いようがない。基本料金が少し高めでも、昼の便を使えば割り引いてくれる、という方が、同じことでもおトク感があるのだが。結局、追加料金のいる便は避けて、8日も早めに羽田を発つことにした。今まで泊まったことのあるホテルがどこも満室で、どこでもいいからとにかく山手線の駅の近くじゃないと、また迷子になる、と主張していたら、目白に泊まることになった。目白なんか行ったことない。いや、目黒だったかも。度忘れした。ここ数ヶ月、節約の日々を送っていたので、ここぞとばかりに遊びたい、鳩居堂にも行きたい。もう年賀状は出ているかな。

 NKでは、新発売の「鈴木みのるフィギュア」を買おうか買うまいか、迷っている。白コスチュームバージョンが、会場限定で出ているが、私は、何がイヤといって、白のショートタイツほどイヤなものはないのだ。なので、多分買わない。しかし、このフィギュアは、写真で見た限り、本当にいい出来だ。人形は顔が命だが、髪型、体型、姿勢、どれも芸術的だ。ファールカップをつけていないことさえ見てとれる股間も素晴らしい。

 今日は、前に勤めていた県の機関で、女性学の講座があるので、にぎやかしに行ってきた。帰りに、そのセンターの図書室により、雑誌とか読んでいたが、おもしろそうな本があって借りたくなり、職員の人が誰もいなかったので、内線電話で呼んだ。ちょっと恥ずかしい本だったので、女の子が来てくれればいいなあと思っていたのだが、来たのは以前の上司(男性)だった。
 借りた本は、女性の羞恥心、特に下着を見られる羞恥心についての本だ。「日本女性が下着をはくようになったのは、デパート火災のせい」(上階からロープをつたって避難しようとした女性が、和服の裾の乱れを恥ずかしがって手でおさえ、落下して死亡したことからの教訓)だというのは、以前「トリビア」でもあった有名なネタだが、この著者はそれはウソだという。死亡した女性のうち、裾がめくれるのをおさえてロープから落ちてしまった女性は一人もいない。
 昔の女性にとって、○○○が見えてしまうことは、今の女性にとって下着が見えてしまうくらいの恥ずかしさだったようだ。恥ずかしいけれども、場合によっては見えても仕方ない。上記のデパート火災のあと、現在のコロンビアレコードで行なわれた避難訓練で、和服の女性も、脱出シューターを使って降りたが、和服がめくれ上がって、何もはいてない下半身がまる出しになってたという。避難訓練があるとわかってても、何もはいて来てないのだ。
 やがて下着をはくようになると、「下着でかくしてるから平気だ」みたいな感覚で、下着そのものは、見せても平気なものだった。それが、どうして、今は、下着を見られると恥ずかしいと思うのか。そんなことを解説した本だ。大変おもしろい。機会があれば、ぜひ読んでみてください。出版社は朝日新聞社、タイトルは「パンツが見える。」です。
 下着のCMモデルが、外国人女性ばかりなのも、ちょっとした「非日常感」をかもし出して、恥ずかしさをまぬがれるためだと思うが、どうだろうな。

第83回 北斗のソナタ (04.10.2)

 ぺ様の血は何色だーーー!!!

 ちょっと前、新聞に、「通販生活」の広告が入っていたが、そこに写っているカタログの表紙が、大勢のサラリーマンがヨン様の格好をしているものだった。カタログの商品の一つに、「ヨン様セット」というものがあるらしい。先日のノアの、東西対抗興行で、「負けた方のチームのリーダーが、ヨン様の格好をしてファンとデートする」という罰ゲームがあって、秋山選手が自腹でヨン様セットを買い、結果として小橋選手がヨン様になったらしいが、秋山選手は「通販生活」のカタログを見て買ったのだろうか。

 そんなことはどうでもいいが、台風が行くごとにすずしくなる。今回の台風もすごくて、飛行機、船はもちろん、高速道路、JR、土砂崩れのために国道も全て不通になり、松山は、二日ほど完全な陸の孤島だった。
 金木犀の香りがただよっている。もうすぐ秋祭りだ。今年もみこし音頭の季節がやってきた。去年の今頃も書いたが、この珍妙な音頭を、ぜひ全国の皆様にお聞かせしたく、このサイトで流せないかいろいろ考えたが、どうやったらいいのかわからないし、著作権の問題もあるのであきらめた。

 月曜に、友達に赤ちゃんが生まれ、木曜に見に行った。すごくカワイイ女の赤ちゃんだった。おめでとう!!見ていると、私も赤ちゃんが欲しくなるが、猫にひっかかれても泣くほど痛みに弱いので無理だ。友達の赤ちゃんのとなりに寝ていた赤ちゃんは、難産で、三日間生まれず、婦長さんがおなかの上に乗ってお尻で押し出したそうだ。やはり、若い看護婦じゃなくて、婦長さんのお尻じゃないとダメなのだろう。私がそんなことになったら、きっと死ぬ。絶対死ぬ。

 休日でも早寝早起きをしようと決心してから、一か月くらいたつが、一日も実行できていない。今日は、イチローの、大リーグ年間最多安打のかかる試合を、ぜひ生で見たくて一度は起きたのに、二度寝してしまい、目がさめると、もう記録は達成されていた。イチローについて、私ごときが何も語ることはないが、この記録は、私が生きているうちに破られることはないだろう。もっと早く生まれて、長嶋茂雄と同時代に生きたかったなあと思ったこともあったが、今は、あんな不世出の天才と同時代に生きられて本当に嬉しい。ついでに、我が家がBSが映るようになっていて本当によかった。加入はしてないけど(エッ?)。
 職場の女の子が、八年ぐらい前、松山球場でイチローを見たことがあると言っていて、それで思い出したのだが、私もその試合には行った。広島対オリックスのオープン戦だったと思う。その松山球場は、取り壊されて今はない。あんな古くてボロイ、スコアボードは手書きの黒板の球場に、イチローが来てくれたと思うと申し訳ない。

 いろいろ揉めていたオリックス・バファローズの監督が仰木さんに決まったが、なんか、ものすごくうまい落としどころだ。もしオリックスが、阪急のままだったら、近鉄と合併なんかできなかっただろうが、バファローズという伝統ある名前が残ってくれてよかった。この名前は、愛媛出身の千葉茂選手に由来している。「猛牛」というニックネームで活躍していた千葉選手を巨人から招いた際、それにちなんで球団名を変えたのだ。一人の選手のニックネームが球団名にまでなったのは、他に例がない。大リーグにもない。
 千葉さんは他に、「カツカレー」の考案者としても知られている。千葉さんが最初に、カツをカレーの上に置いて食べはじめ、周囲から「気持ち悪い」と言われていた食堂では、今でも「千葉カレー」と呼んでいるらしい。
 二年前のオールスターゲームを愛媛に誘致したときも、千葉さんは各方面にお願いに行ったりしておられたが、その年に亡くなった。そんなこんなで、近鉄がなくなるのは残念なのだが、近鉄の試合は一度も見たことがないので、偉そうなことは何も言えない。テレビの街頭インタビューで、マイクを向けられると「残念です、合併はしないでほしい」と言う人間のうち何人が、近鉄の試合を生で見たことがあるのか。全員見ていたら、合併なんかしないですむはずなのだが。

 昨夜、テレビか、新聞広告か忘れたが、ものすごくおいしそうなモンブランを見て、私と母はどうしてもモンブランが食べたくなり、母は、「仕事の帰りに買ってくる」と言っていたが、売り切れだったそうで、マンゴーケーキを買ってきた。それもおいしかったが、やっぱりモンブランが食べたかった。
 最近のモンブランは、上に乗った粒の栗もおいしいし、栗クリームも自然な色でおいしい。私は小さい頃、モンブランが好きではなかった。私の小さい頃のモンブランは、栗クリームは黄色のニョロニョロで、ママースパゲティみたいだったし、てっぺんに乗った粒の栗は、テッカテカのまっ黄色で、「おまえ、絶対プラスチックやろ」という感じだった。
 小さい頃好きだったお菓子を、スーパーで見つけ、「まだ売りよるんやー!」と嬉しくなって買うと、あまりおいしくなくて失望することもある。誰も知らないと思うが、「あわしま堂」の「マーブル」がそうだった。味覚が変わったのだろう。

 今日は、私の好きな「オールスター感謝祭」があったので、例によって五時間以上見続けたのだが、今回はあまりおもしろくなかった。島田紳助も言っていたが、特に、マラソンと駅伝の、ハンデのつけ方がおかしい。花形コーナーが台無しだ。アニマル浜口が気合いを入れに来ていたのはよかったが。
 昼は、「有名人のお宅のお悩み解決」みたいな番組があって、埼玉のベルサイユこと、佐々木健介・北斗晶邸が出た。豪華な家具を置いたキレイな部屋ばかりで、どこに悩みがあるのかと思ったが、悩みは、「健介のトレーニングルームが物置状態」というのと、「健介の部屋に子どものおもちゃがいっぱいでかたづけてくれない」というのだった。健介・・。

 愛媛の医学雑誌か何かの、「最近の消息コーナー」みたいなページに、B,zのことを書いているお医者さんがいて、先日、とあるルートで見せてもらった。B,zのことを書いているだけなら、別に珍しくもないが、そのお医者さんの後輩が、稲葉と高校の同級生で、今も友達なので、そのお医者さんと後輩が、学会で上京した際、稲葉と会って一緒に飲んだ、というようなことが書いてあった。私や、職場の女の子達は、うらやましさのあまりキーキーいった。
 それは別にいいが、その消息文の出だしが、「B,zといっても、ご存じない方の方が多いと思いますが」。・・そりゃないだろう。しかし、そのお医者さんの認識、ひいては周囲の環境からしたら、そうなのだ。B,zといったら誰でも知ってる、と思うのは、狭い認識なのだ。全国民、幼児からお年寄りまでアンケートをとったら、B,zよりも笑福亭仁鶴の方が知名度が上だろう。ましてやプロレスラーとなったら、もっと厳しい環境だ。それでも、私の周囲の人達は、気を使って話題にしてくれるので、嬉しい限りだ。
 最近、このサイトの存在を、職場の女の子達にカミングアウトしたので、下手なことが書けなくなった。すぐに見てくれたのだが、どうも話がかみあわないので、おかしいと思ったら、女の子達は、「アディクション」は冨宅さんの公式サイトで、この「みかんの国から」だけが私のサイトだと思っていたらしい。なんだか非常に、微妙におかしかった。ないよ、こんな変な公式サイト。


トップページへ戻る

「みか国」トップへ戻る