久しぶりのデルアリだ。ちょうど一年前、アイドル飛駈を見に来て以来だ。デルアリ自体は変わっていないが、今月末、大阪プロレスから、八人の選手がいなくなる。引退するQUALLT選手、ユタカ選手の試合を見るのは、私は、今日が最後になるだろう。えべっさんの試合も、もう見られないかもしれない。そう思うととても寂しかった。 試合前、売店で、久しぶりに「月刊大阪プロレス」を買う。前回、アイテムえひめ大会の観戦記で、「対戦カードのスタンプが押されているのを見たことがない」と書いたが、今回、はじめてスタンプを押してくれた。が、そのスタンプがまた手書きで、今回はデル社長の字ではなかったのだが、非常に字がナニで(以下省略)。 一番後ろは広告のページだが、そこに、個人の広告があって、その人の顔写真と、「三○○雄は大阪プロレスを応援します!」という文字と、携帯番号とメルアドだけが書いてある。いったい、この人は何をする人で、何を目的にここに広告を出しているのか、謎だ。 ******************* 第一試合は、えべっさん・ツバサ選手・デンセンマンの、3WAYマッチだった。デンセンマンは ![]() 怪我で一時期休んでいたツバサ選手は、久しぶりに見るが、あいかわらずかっこよく、えべっさんも、「ええな〜、おれも、耳、そんなに(ギザギザに)しょうかな〜」と言っていた。それは、セキセイインコにかじられたみたいになるのでやめてほしい。そんなツバサ選手だが、デンセンマンに触られたときの、感電のしかたが「ぎこちない」と、えべっさんに叱られていた。 ******************* 第二試合は、タイガースマスク選手と、ディスコマシーン選手の試合。ディスコ選手ははじめて見る。ミラーボールを持ってきて、リングでダンスを踊るのだが、タイガース選手は、観客に向かって、「皆さんも、イヤでしょうけどノッてください」と頼んでいた。親切なのか捨て鉢なのかよくわからない言葉だ。 タイガース選手が、なんだかよくわからないが「自主制作映画を作る」と言い出したことは知っていたが、この日も、「映画のために、本場からアメリカ人を呼びました」と言っていた。それがディスコ選手で、自分は主役だと思い込んでいたディスコ選手との間で行き違いがあり、この試合で勝った方が主役をやることになったり、めでたくタイガース選手が勝ちをおさめたりしたのだが、通訳の方がディスコ選手の言葉を訳してくれる際、「おいおい、待ってくれよ、僕が主役じゃないのかい」などと、深夜の通販番組みたい(「おいおい、スティーブ、こんなにオマケをつけてその値段でいいのかい」)だったことはいいとしても、全て原稿を読んでいた。負けた後のセリフも決まっていたということは、プロレスって、最初から勝ち負けが決まっているのか!と思い、深く傷ついた(嘘)。 タイガース選手が、終始、アメリカ人、アメリカ人と言い、アメリカ人というだけで有難い感じなのが昭和っぽかったのと、「Thisムービー」と言おうとして、「This映画」と言ってしまい、観客から失笑がわくと、「ええやないかあ〜」と素で照れていたのが、可愛かった。 ******************* 第三試合は、デルフィン選手・くいしんぼう仮面・ラ・内田選手組対、MA−G−MA選手・ブラックバファロー選手・ユタカ選手の、岸和田愚連隊組。新人のラ・内田選手を見るのははじめてだ ![]() 内田選手は、愚連隊の集中攻撃を受けるが、頑張って、ユタカ選手から勝利をもぎとる。初勝利だ。客席から、温かい拍手がわいた。 ![]() ******************* ![]() ![]() そんな応援の甲斐あってか、王者組が勝ち、ベルトを返上した。試合後、マイクを握ったビリー選手は、「ほんとは、もっと、二人でやっていきたかったですけど」と言うと、声をつまらせて泣きだした。ペッキーちゃんも泣いていた。私も胸がじんとした。ペロ選手は、「ここまでやってこれたのは、ここにいるファンの方々と、このペッキーのおかげです」と言い、ビリー選手と二人でペッキーちゃんをかかえ上げてねぎらっていた。 ******************* メインは、スーパー・ドルフィン選手対QUALLT選手の試合。昔からかかわりのある二人で、 ![]() ドルフィン選手は、勝つには勝ったが、激怒してマイクを握ると、「お客さんが見たかったのはこんな試合ですか。QUALLT、いや、瀬○優!!あなたと真っ向勝負がしたいんだ」と叫んでいた。○野って・・・。「言っちゃったよ」という感じで、ドキドキした。 大阪プロレスを辞めていく選手の方々も、引退して第二の人生を歩みだす方々も、大阪プロレスに残る選手の方々も、本当に頑張ってほしい。応援しています。 QUALLT選手の必殺技「ペティグリー」を、最近まで、ペロ選手の必殺技だと思っていた(「ペティグリーチャム」から)ことを、最後にここで謝りたい。私は、ブラックバファロー選手の後ろ髪を、マスクの一部だと思い込んでいた等、いろいろ前科があるので、ゆるして下さい。 ******************* 翌日、パンクラスの前に、どこかでゆっくり桜を見ようと思っていたが、寝坊したため、梅田に出たらもう一時だった。これでは遠くには行けない。桜ノ宮か森ノ宮ぐらいにしようと思ったので、その前にお茶でも飲もうと、阪神デパートのサロン・ド・テ・モロゾフに、プリンを食べに行った。デパートに入る前、阪神梅田駅で、今岡選手の「らくやんカード」を買う。「スルッとKANSAI」のカードを買うときは、いつも地下鉄で「レインボーカード」を買っているので、「らくやんカード」を買うのははじめてだ。「ほんとに地下鉄でも使えるんやろか」と、実際に使ってみるまで、かなりドキドキした。ちなみにこの前日、地下鉄の駅の売店で「レインボーカードください」と言おうとして、おばちゃんに「パスネットください」と言ってしまい、「何?何やて?レインボーカードでええの?」と問いつめられ、恥ずかしかった。 ![]() ******************* 私は、梅田でよくまいごになるが、この二日間はいつも以上に迷っていた。JR大阪駅が工事をしていて、様子が変わっていたためだ。ステラホール側(ヨドバシカメラのある方)の出入口から、大丸側の出入口に行くことは、すんなりできるのに、その逆が、なぜかどうしても、一筋縄ではいかない。森ノ宮に行って梅田に帰ってきたら、四時をすぎていて、早くステラホールに行かないと試合に間に合わないのに、ヨドバシカメラ側の出口に行くことができず、あせって冷や汗をかいた。四時半ギリギリに会場に着くと、ゲートが押していて、まだ本戦ははじまっておらず、ホッとし ![]() この日は、冨宅さんが、スーツ姿で、スカイAの解説をつとめておられ、その渋い美声で、会場の観客をとりこにしていた(と、私は思った)。私は当然、試合より解説席ばかり気になっていたのだが、そんな私の集中力さえリングに引き戻すほど、この日は爽快な試合が多かった。稲垣組のメンバーがそろって出場し、さながら対抗戦のようだったが、武重選手の初勝利を見ることができた。昨日は、内田選手の初勝利を見ることができたし、初勝利という一生に一度しかないものを二日続けて見られるなんて運がいい。 ******************* 大石選手は、先場所の朝青龍のまわしのような黄金色のスパッツと、鈴木選手ほどエスカレ ![]() ![]() |