これは、98年11月に発行された、パンクラスFC会報誌
「HYBRID CLUB」11号の、FC会員がレポートを担当する
「THE FAN!」のコーナーに掲載されたものです。
9月15日、パンクラス旗揚げ5周年記念パーティーが、銀座東武ホテルで行なわれた。社長の挨拶で宴がはじまると、選手は食べ物に群がり、ファンは選手に群がるといった風情。伊藤選手が一目散にカレーに向かって来たのが印象的だった。「お時間はたっぷりございますので・・・」と、「ゆっくり食わせてやってくれ」的アナウンスがなされたが、聞いちゃいねえ。私も、稲垣選手がカレーを、山宮選手がチョコレートムースを、渋谷選手がフライを食べているところを邪魔してしまった。ゴメンナサイ。 ******************** 選手の方々は、B,z稲葉な伊藤選手など一部を除いて、皆素敵なスーツ姿だったが、特に冨宅さんは、サングラスにボルドー色のスーツにピンクのシャツ、ネクタイは赤地に黄色の柄という、六月の鈴木戦を彷彿とさせるアグレッシブなスタイルで、私は感動の涙をこらえることができなかった。 別な意味でアグレッシブだったのが、蝶ネクタイの山田選手。蛇のうろこ柄ネクタイの鈴木選手と、一人nWo(黒い軍団)こと柳澤選手は、前夜の試合で顔が腫れており、痛々しかった。橋選手は、黒いシャツの胸を大きくはだけ、まさに「この世界にパンチをブチ込め!」という感じ。 対照的に守りに入っていたのが、ハイブリッド三銃士(死語)の方々。渋谷選手のネクタイは、P,sLABの道場開き式典のときと同じだったし、近藤選手は、あまりにも普通な格好で、かえって異様だった。(別に私はネクタイフェチじゃないよ。) ******************** 鈴木選手自らの発案で、旗揚げ当時から在籍している選手七人が、表彰を受けた。何かのはずみで、私は、冨宅さんのプレゼンターをつとめることになっていた。金屏風の前に並んでいると、左隣に冨宅さんがいて、すごく緊張してしまい、右隣に船木選手がいたことも知らなかった。記念のワインを渡し、感謝状をいただいて、何とか役目を終えた。 冨宅さんに、感謝状にサインをしてもらい、嬉しくてニヤニヤしながら、近藤選手に報告すると、「ボクもサインしましょうか」と優しく言って下さったので、「いりません」と答えると、「帰れ、消えろ!」と言われた(笑)。 ******************** が、帰るわけにもいかず、会場をうろつき、順番待ち状態だった船木選手と、ようやく一緒に写真を撮らせていただく。船木選手の髪が茶色くなっていたのが気になったので、理由をたずねると、「謙吾の脱色剤があまったからつけてみた」そうだ。・・・こんなところも船木選手の魅力の一つなんだろう。 シュルト選手に、一緒に写真を撮らせてもらいに行くと、「ちっちゃい!」と笑われた。確かに私は大きくはないけど、「君が大きすぎるんだ、白い馬場!」と言いたかったが、言葉がわからなくて言えなかった。 宴は進み、橋選手は、単なる町のヨッパライと化していた。あの稲垣選手までもが、床の上で前転していたという目撃情報ありで、とってもスリリング。 ******************** ひな壇では、船木選手のパンツが売買されていた。プレゼント抽選会も行なわれ、「歴代チャンピオンとワインで乾杯できる権」なるものも。当選者は男性が多かったが、ルッテン選手の相手は、きれいな女性だったので、ルッテン選手大喜び!キスなどしていたが、相手の女性は明らかに嫌がっていた。 最後は、船木選手の挨拶でシメ。 「3周年パーティーのときより、ファンの方も増えた気がするし、選手も増えた気がします」。 選手が増えているのは気のせいじゃないと思うが、そんなことはこの際どうでもいい。 「8周年のパーティーはありませんが・・・」と、思い切り言われてしまったけど、そう言わないで!末広がりで縁起がいいじゃないっスか。また、もっと増えた選手の方々と、何年後かにこんな席で会いたい。 パンクラスの来た道に光あれ、行く道に幸あれ。・・・と強引にシメ。大変失礼いたしました。 |
当時の空気を再現するため、そのまま転載いたしました。
パンクラスFCご担当様、その節はお世話になりました。
転載許可してくださって、ありがとうございます。