自主リーディング、自主報告。
「自主リーディング」とは、遊園地再生事業団を主宰する劇作家・宮沢章夫さんの「テキスト・リーディング・ワークショップ」を原点として、そのおもしろさに魅せられた人々により自主的に始められた戯曲の朗読会である。

第10回 落語リーディング
参加者(敬称略):高森郁哉/相馬称/北田弥恵子/竹村優子/上村聡/井上敦子/渕野修平/南波典子/吉沼晴信/吉沼彩子/赤羽健太郎
日時:2005年11月23日(祝)
場所:旭丘地域集会所(江古田)
テキスト(たぶん):
 『志ん生滑稽ばなし』所収「鮑のし」古今亭志ん生 著/2005年 ちくま文庫
 『志ん朝の落語2』所収「井戸の茶碗」「文七元結」古今亭 志ん朝 著/2003年 ちくま文庫
配役:
「鮑のし」
 マクラ/地:相馬
 亭主:赤羽、吉沼(晴)、井上、相馬
 かみさん:北田
 山田:渕野
 魚屋:竹村
 家主:高森
 吉兵衛:上村
「井戸の茶碗」
 マクラ/地:相馬
 清兵衛:赤羽、吉沼(彩)
 娘:北田
 千代田卜斎:渕野
 高木作左衛門:竹村
 良助:北田
 別の屑屋1:井上
 別の屑屋2:上村
 訳知り顔の男:相馬
 家主:高森
 殿様:南波
 目利き:吉沼(晴)
「文七元結」
 地:相馬
 長兵衛:高森、相馬、上村
 かみさん:井上
 佐野槌の番頭(藤助):渕野
 佐野槌の女将:南波
 お久:吉沼(彩)
 文七:北田
 近江屋の旦那:吉沼(晴)
 近江屋の番頭:竹村
 酒屋:赤羽
 鳶頭:高森
参照記事:
 web-conte.com Yellow 2005年11月28日
 北。 2005年11月23日

■今回の発案者および幹事は井上さんだったが、テキストの選定・配役等、内容に関するコーディネートは相馬さんがほぼすべて行った。
■参加人数は11人で、自主リーディング史上最多記録を更新。初参加者は『トーキョー/不在/ハムレット』で「詩人」を演じた南波典子さん、相馬さんの大学時代の友人である吉沼晴信さんとその奥様の彩子さんの3人。
■開始前に、落語に造詣が深い相馬さんからテキストについての解説があった。素人にはわからない落語の専門用語等について、等。
■一般の演劇とはまた異なる落語独特の語り口に戸惑った参加者も多かったようだが、そんな中でも上村さん、渕野さん、南波さんの現役俳優陣3人や、落語に慣れているであろう相馬さんはさすがに卓越した語りを聴かせてくれた。南波さんの「殿様」「佐野槌の女将」ははまり役。
■リーディング終了後、相馬さんが持参したプレーヤーで志ん生、志ん朝の寄席を収録したCDを皆で聴く。更にそのCDを、相馬さんが参加者全員にプレゼント。結局、今回は相馬さんの独壇場であった。
■ちなみにテキストの項に「たぶん」と書いたのは、相馬さん以外の参加者はコピーしか貰っていないので、出典がはっきりとはわからないからです。念のため。

第9回 其の二 岡田利規『労苦の終わり』
参加者(敬称略):高森郁哉/ 相馬称/荒川泰久/井上敦子/渕野修平/赤羽健太郎
日時:2005年10月30日(日)
場所:旭丘地域集会所(江古田)
テキスト:『三月の5日間』所収「労苦の終わり」岡田利規 著/2005年 白水社
配役:レポート本文を参照

■幹事は赤羽。参加者の都合が合わず、予定日ごとに人数が分散してしまったため、同月中に2回リーディングを開催するという強引さ。今回はその二回目。
■『トーキョー/不在/ハムレット』でお馴染みの俳優、渕野修平さんが初参加。
■今回も、配役を行わず台詞ごとに順番に読んでいくという方法を採ったが、『労苦の終わり』読了後「あえて役を割り振って読んでみてはどうか」という提案が渕野さんより出たため、『三月の5日間』から数場をピックアップし、役を決めて三人ずつ交代で朗読した。
■リーディング終了後、「チェルフィッチュって落語に似ている」という井上さんの指摘が端緒となり、「次回は落語を読んでみてはどうか」という話が急速に盛り上がる。

第9回 其の一 岡田利規『三月の5日間』
参加者(敬称略):高森郁哉/北田弥恵子/井上敦子/赤羽健太郎
日時:2005年10月16日(日)
場所:旭丘地域集会所(江古田)
テキスト:『三月の5日間』所収「三月の5日間」岡田利規 著/2005年 白水社
配役:レポート本文を参照
参照記事:
 ヨミヒトシラズ 2005年10月16日の日記
 北。 2005年10月16日

■幹事は赤羽。参加者の都合が合わず、予定日ごとに人数が分散してしまったため、同月中に2回リーディングを開催するという強引さ。今回はその一回目。
■話の途中で人物のパーソナリティが入れ替わるなどの戯曲の複雑な構造を考慮して、今回は配役を行わず、台詞ごとに順番に読んでいくという方法を採った。
■一時間半ほどでリーディング終了。時間が余ってしまったので、同じ戯曲集に収録されている短めの戯曲『マリファナの害について』を高森さん、井上さん、赤羽の3人で読む。北田さんは「耳だけで聴いてみたい」と敢えて聴衆に回る。戯曲そのものは一人芝居なので、一ページごとに交代で朗読。
■恒例のビデオ撮影は、今回はなし。
■余談だが、リーディング終了後にデニーズで歓談していたところ、軽い地震に見舞われ驚いた。

第8回 野田秀樹『Right Eye』

参加者(敬称略):高森郁哉/相馬称/渡邊紀栄/北田弥恵子/竹村優子/上村聡/井上敦子/赤羽健太郎
日時:2005年5月15日(日)
場所:高森さん宅(江古田)
テキスト:『20世紀最後の戯曲集』所収「Right Eye」野田秀樹 著/2000年 新潮社
配役:
 野田/兵士N/隣の男:上村
 F/吹越/中国人医者/隣の男:相馬
 女医自由:北田
 少年M/不眠症の女/リホピョン/パパラッチM/ト書き:渡邉
 N/インストラクター/女性プロデューサー/患者F/イシャ/看護婦/ト書き:竹村
 ルームランナーの女/看護婦/パパラッチN/患者M/ト書き:井上
 デスク/村人N:高森
 インターン/パパラッチF/患者N:赤羽
参照記事:
 ヨミヒトシラズ 2005年5月15日の日記
 北。 2005年5月15日

■幹事は高森さん。会場も高森さんの自宅。
■竹村さんの友人の井上さんが新たに加入。
■恒例となっていたビデオ撮影を利用し、カメラのフレームを舞台に見立てて「出はけ」等の簡単な動きをつけ、小道具等も使用しての「演出」が凝らされた。高森さんはこのために、簡単な字コンテを作成しカット割りや動きを考えるなど、「演出家」として熱心に動かれた。撮影は主に赤羽が担当。
■配役は上記でわかるとおり一人何役もこなす複雑なものとなったが、実際の舞台でも3人の俳優(野田秀樹、吹越満、牧瀬理穂)が何役も演じるという形で行われたようだ。相馬さんの「中国人医者」が出色。
■リーディング終了後は例によって撮影した映像を皆で鑑賞したが、撮影担当(赤羽)の失敗がやたら目について落ち込んだ、というのは極めて個人的な話。

第7回 お花見リーディング

参加者(敬称略):高森郁哉/相馬称/丸瀬健太郎/渡邊紀栄/北田弥恵子/赤羽健太郎
日時:2005年4月10日(日)
場所:隅田公園
テキスト:下記参照
配役:
第一部 映画『リアリズムの宿』決定稿
@S1〜S15
 ト書き:北田/坪井:相馬/木下:丸瀬/タクシーの運転手:高森/
 宿の女主人:渡邊/宿の男主人:赤羽
AS16〜S40
 ト書き:丸瀬/坪井:赤羽/木下:高森/敦子:渡邊/食堂の店員・ウェイター:相馬
BS41〜S46
 ト書き:渡邊/坪井:赤羽/木下:相馬/中年男:高森/ヤンキー男:丸瀬/
 ヤンキー女・女の子・女:北田
CS47〜S62(ラストシーン)
 ト書き:高森&相馬/坪井:赤羽/木下:丸瀬/女主人:北田/息子:渡邊
第二部 フリータイム
@北田:『外郎売(ういろううり)
A相馬:古井由吉著『聖耳』(講談社)より「知らぬ唄」
B高森:アブー・ヌワース著/塙治夫編訳『アラブ飲酒詩選』(岩波文庫)より
 「朝酒」「酒を注げ、それから歌え」「震える指」「不思議なもの」
C渡邊:夏目漱石著『夢十夜』(岩波文庫)より「第三夜」
D丸瀬:内田百間著『内田百間 ちくま日本文学全集』(筑摩書房)より「虎列刺」「蜻蛉玉」
E赤羽:清水昶『少年』/『現代詩文庫94 伊藤比呂美詩集』より「ハラキリ」
参照記事:
 ヨミヒトシラズ 2005年4月10日の日記
 北。 2005年4月10日

■今回は隅田公園で花見をしながら屋外でリーディングしてしまおうという初の試み。幹事は北田さんで、お花見には付きものの「場所取り」と「買出し」を赤羽と共同で担当した。
■北田さんが選んだテキストは、御自身とも親交のある山下敦弘監督の映画『リアリズムの宿』劇場パンフレットに掲載されていた決定稿(脚本:山下敦弘/向井康介)。ト書きが多かったり、端役が多数登場したりというのは映画の脚本ならではで、それゆえ脚本を4つのブロックに区切り、それぞれ北田さんが配役を指定するという形でリーディングは進められた。
■第二部は、各自でお気に入りの作品を持ち寄り、皆の前で朗読するという趣向が試みられた。それぞれ各人の個性を反映した、実に「らしい」セレクト。特に高森さんの『アラブ飲酒詩選』には笑わせて頂いた。
■ビデオ撮影はもはや恒例。
■無論リーディングばかりしていたわけではなく、合間にはお菓子や飲み物を囲みながら、普通の「お花見」もしっかり満喫した。

第6回 三島由紀夫『近代能楽集』より「弱法師」「葵上」

参加者(敬称略):高森郁哉/丸瀬健太郎/北田弥恵子/赤羽健太郎
日時:2005年3月6日(日)
場所:旭丘地域集会所(江古田)
テキスト:『近代能楽集』三島由紀夫 著/1968年 新潮文庫
配役:
「弱法師」
 俊徳:赤羽
 川島:丸瀬
 川島夫人:高森
 高安:高森
 高安夫人:丸瀬
 桜間級子:北田
 ト書き:丸瀬
「葵上」
 六条康子:高森
 若林光:赤羽
 葵:北田
 看護婦(戯曲ママ):北田
 ト書き:丸瀬

■前回に引き続きビデオカメラでリーディングの様子を撮影。参加者全員をフレーム内に収めるために、4人横並びで席につくことに。いわゆる(?)『家族ゲーム』座り。
■今回は幹事の丸瀬君から事前に「棒読みではなく、強弱をつけるなどして、できるだけ感情を意識して演技をしてほしい」といった「演技指導」があった。配役は丸瀬君によりその場で行われた。
■最初に「弱法師」、続いて「葵上」という順番でリーディング。浮世離れした台詞回しが多く、演者としては感情移入するのが難しかったという印象が強い。
■会場にテレビが置かれていたので、ビデオで撮影した映像をリーディング終了後に皆で鑑賞した。


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