【解説】

アニメーション『生きていきかた』は、映画『金糸雀(かなりや)は唄を忘れた』の監督・赤羽による「劇中にアニメーションとか入れたらおもしろいんじゃね?」というテキトーな思いつきを、旧知のそうまあきら監督に無理言ってつくらせた、じゃない、つくって頂いた一見2D風だけど実は3DCGだったりするアニメーションです。
制作は、赤羽が2、3時間でテキトーに書いたシナリオをそうま監督に送り「あとは好き勝手にやってください」という、最近霞ヶ関で流行の「地方丸投げ方式」(そうま監督のお住まいは茨城)にて行い、声優さんもボランティアで協力して頂いた上に録音マンまで紹介して頂くなど、完全に他人の力に頼り切った作品制作を進めてまいりました。同時に、情報技術の発達を主にその背景とする近年の「作り手」と「観客」との関係性の変化を踏まえてるんだかどうだか知りませんが、以下の点を制作における基本方針に据えました。
・HDはデータが重くて扱いづらくてイヤだからSDでつくってください
・完成品のデータは、僕がDVDStudioに慣れてないからとりあえず無圧縮で送ってください
っていうか単に自分の都合並べてるだけじゃんかよ、というのがアニメをつくってもらい終えての偽らざる感慨です。しかし、「CGアニメーションをつくる」という行為がもはや珍しいものでも何でもなくなった現代において、そうま監督の作風ってほんとに他の追随を許してないと思うよ。(←ここだけ真面目)
アニメ『生きていきかた』は、そんな僕の、仏教で言う他力本願の結晶なのです。(←ここも実は真面目)
<スタッフ>
演出:そうまあきら/脚本:赤羽健太郎/録音:ミナセシュウ/音楽:シカバンド
/アニメーション制作:
ニブンノイチケイカク
<声の出演>
ジーコ:陽詠/プラモ:涼詠/カラス:中野穣待
【あらすじ】

ジーコとプラモは、大学生の頃にその場の思いつきで描いたノートの落書きから生まれました。それがまあ、最先端デジタル技術でこんな立派にしてもらっちゃって……くぅー(涙目)。

自主制作アニメ『不思議の国とアリス』で知られるそうま監督は、今回のアニメ制作について「アリスの後遺症でいよいよシャレにならないくらい金が底をついているため、「生きていきかた」を考えるには絶好の環境だった」と語る。

「プラモは綾波レイで」「ジーコはとにかく、バカなんです」という赤羽監督の演出に、声優たちは「この人、オタクなんじゃないのか」あるいは「バカはあなたのほうでしょ」と思ったという(嘘)。

カラスを演じる謎の声優、中野穣待とは一体何者なのか?!それにしても安直なネーミングだな。

(『金糸雀〜』とは別の意味で)生死の公界でさまよう者たちの、滑稽で滑稽で滑稽で滑稽な労働の顛末。「公界」は「くがい」って読むんだよ。