慢性鼻炎日記
"戦時下"の日本にて
さて、年度末です。
昨日は横浜のBankART Studio NYKへ、off nibrollの『public=un+public Vol.2 in ASIA』を観に行った。横浜は遠いしけっこう忙しいしお金もないし、という三重苦で観に行こうかどうか迷ったんだけど、やっぱり観に行ってよかった。何度も書いてきたことだし何度でも書くが、僕は矢内原さんのダンスが好きだ。
今日はシナリオ読み合せ会に久々に参加。みんなNHKのドラマ『ハゲタカ』がおもしろかったと言っていた。観ればよかったな。読み合せ終了後にみんなで井の頭公園を「素通り」。結局花見はせずに居酒屋で歓談。それはそれで愉し。
そしてとりあえず、「慢性鼻炎日記」の更新はこれにて一時休止です。再開は一ヵ月後……いや、二ヵ月後、かな。まだわかんないけど、そう遠くない未来に、今とはちょっと違う形でまたお目にかかれれば、と思っています。が、今は少々疲れてしまったので休ませてください。
ではほんの暫くの間、さようなら、ありがとう。皆様にとって幸多き春でありますよう。
……小津安二郎は言った。
何でもないことは流行に従う。
重大なことは道徳に従う。
芸術のことは自分に従う。
巨匠相手に口幅ったいけれども、僕も真似してこう言ってみる。
自分のことは良心に従う。
僕は僕の、良心に従って行動する。良心に従った以上、行動したことについて決して後悔はしない。結果として誰かを傷付けたり、自分が傷付いたりすることはあるだろう。そんな時はおおいに「反省」し、考える必要がある。しかし、決して「後悔」はしない。自分の良心に従った以上は。
それが僕の行動原理だ。
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セクシーボイスアンドロボ
ドラマ化されんのかよ。今日知ったよ。「だるまさんがころんだ。」は絶対やって欲しいんですけどね。無理か?予算的に。
ひさびさのヨコハマ。ひさびさのBankART Studio NYK。オールツーステップスクール#05→アデュー#00移行公演『
アデュー』を観に行った。
会場では久しく会っていなかった方、そういえばこの前も別の公演でお会いした方、いろいろな方にお会いした。別に待ち合わせたわけでもなのに、顔を合わせれば「やあやあ」と挨拶し合える人たちがこうして一箇所に集まってくるということが、ささやかだけれど、僕にはとても大事なことに思えるのであって。
女性ばかり6人の舞台。当日パンフには「小さな物語です」とある。が、描かれていたのは、小さくて大きな物語。社会と個。社会と社会。個と個。行ったり来たりの繰り返し。くっついたり離れたりの繰り返し……。それでいて破綻することもなく、奇蹟のようなバランスで世界は成り立っている。いままさに「関係」の中でバランスを崩しそうになっている僕には、少々身に詰まされる場面もあったりして。
それにしても出演者の皆さん、歌うまいなー。選曲もどことなく「らしくて」よかった(アニソンとか)。
終演後、お会いした
笠木さんが「赤羽さんの予約が素早くて励みになった」と言ってくださり恐縮。そんな小さなことでもお力になれたのなら本当に嬉しい。ささやかながら、ほんの少しだけ日々の苦しみを忘れられた時間。僕の人生もまた、奇蹟のようなバランスで辛うじて成り立っているんだな。
頭と身体がたいへんに疲れていたので、家に帰ると珍しくパソコンも立ち上げず、そのまま布団に直行して泥のように眠った。何か夢を見た気もするがおぼえていない。孤独な夢だったということ以外おぼえていない。
起きるともう日付が変わっていた。片付けなければならないたくさんの仕事を意識しつつ、全身の力が萎えて何もする気が起きない。ふと、一年前のいまごろ、自分は何を考えていたのだろうと思い付いたので過去の日記を読んでみた。そうしたら、こんなことが書いてあった。
ひょっとしたら僕は、誰の目にも触れず、何の役にも立たないことをせっせと書き綴って、何かを表現した気になっているだけなのではないか。いままで「日記読んでますよ」と声を掛けてくださったり、リンクしてくださった方も何人もいるのに、いまだに僕はそんなことを考えてしまう時があります。
しかし、だからこそ逆に、誰かに声を掛けて頂けるような経験は、僕にとってかけがえのないものになります。僕が見込みのない創作活動を、それでも続けられていけるのも、そして日々、なんとか死なずに生きていられるのも、そういった経験が宝になっているからです(大袈裟に聞こえるでしょうか。でも、たかが「生きる」など、多くの人には何でもないことかもしれませんが、僕のような人間にとっては、それだけで大変なエネルギーを必要とする作業なのです)。
もしあなたがいまこの他愛ない文章を読んでくださっていて、僕という人間のことをほんの僅かでも知って下さったなら、あなたがどこの誰であっても、僕はとても嬉しいです。
ありがとう。
そうか、よくわかった。どこの誰であっても、僕は嬉しいんだ。「ありがとう」って言いたかったんだ。僕は間違っていない。僕と違う考え方を持つ他の誰かも、無論間違っていない。誰も間違っていない。信じるものなんて違っていい。それでも「ありがとう」って言い合える世界が見たいんだ。
そう考えたら、さっきと比べてほんの少しだけ力が蘇ってきた、気がした。
特撮「怪奇大作戦」が来月復活 NHK衛星ハイビジョン
西島秀俊=牧史郎ということなら期待してもいいかも、なんて思ったり。
もう少ししたら、この日記をやめることになると思う。少なくとも、現在の形においては。書きたくても書けないことが圧倒的に増えてしまった。言葉をひとつ、紡ぐたびに寿命が縮まる思いがする。いきぐるしい。そんな中で日記を書くことに何の価値も見出せない。だが、完全にやめるのではなく、別の形を模索する。ここまで来たら、半ば意地である。
「寿命」って言葉を書いて思い出したが、僕の知り合いには比較的高齢の方も多い。自慢じゃないが、いや、はっきりこれは自慢だがお年寄りには好かれるタチなのだ(反面、同世代か下の世代には嫌われやすいようである)。しかし、知り合いにお年寄りが多いということは、僕が普通に日本人の平均寿命くらい生きれば、みんな確実に僕より先に死ぬということである。何度も辛い別れを経験しなけれならない。それは嫌だな。できれば僕が先に死にたい。
吾妻橋ダンスクロッシング『The Very Best of AZUMABASHI』を観に行った。先週と今週、立て続けにダンスを観に行っているのにはそれなりの理由がある。とにかく今は「ダンス」ってものをできるだけ観て刺激を受けておきたい。
で今回、何が刺激的だったかといって、以前からずっと観たかった
KATHYをようやく観れたというだけでなく、例のほら、ストッキングとカツラをかぶせられて客席から拉致されて舞台で踊らされるっていう、噂のアレを初体験しちゃったんよ。まさか自分が吾妻橋の舞台で踊ることになるとは。しかもKATHYと一緒に。
いやぁ、いきなり指差されて、KATHYのお姉様に手を引かれて舞台に上がるのはドキドキしましたですね。公演のラストには、これも初見となるボクデスの「蟹ダンス」も観れて、もう思い残すことはありませんわ。
ふと思ったんだけど、ダンスって観るものじゃなくて、やっぱり自分で「やってみる」もんなんだな。まがりなりにも大勢の観客の前で踊ることをプチ体験させてもらってそう感じた。最近つくづく思うんだけど、普段「物語」というところから何かを発想することが多い脚本書きの僕としては、ダンスの持つ直接性が魅力的で仕方がない。物語は作者の「都合」だが、生身の身体は矛盾や破綻をも孕んだ「関係」だ。僕が本当に描きたいのはそういうものである。
終演後、浅草を少し散策。土曜日ということもあってもちろん観光客が多いんだけど、道行く人々を見ていると、生粋の浅草人なのかそうでないのか、不思議と雰囲気でわかる(気がする)。六区ブロードウェイにも行ってみたが、以前に比べて少し清潔になった印象が。数年前シナリオ・センターの合宿が浅草であり、その時は「いかにもそれらしい」という感じのホームレスの人たちを結構見かけた気がするんだけどなあ。もちろんホームレスらしき姿はちらほら見かけるのだが、何だか変に小ぎれい。
路地にコブシの花が咲いていた。春である。
パナソニックセンター有明スタジオで
ニブロールの新作『no direction。』を観た。
久しぶりに「あぁ」と思った。
「あぁ、そうだ。僕が歩きたいのはこっちだ」
no directionというタイトルの通り、そこに小賢しい形式やスタイルはない。
しかし、形式やスタイルの無化が、僕に確固たる方向性を示してくれた。
「僕は、ほんとうは、何がしたいのだろう」それを再確認させてもらった。
かっこよかった。
終演後のニブロールメンバーと美術評論家・松井みどりさんとのポストトークも実に刺激的だった。キーワードだけとりあえず無造作に並べてみる。
ディスコミュニケーション/昆虫的(動物的?)/リゾーム/プリミティブ/盲目/輪廻転生/縁起/病気の人も健康な人も同じ
更に、帰りの電車の中で思いつくままに書いたメモ。
「身体上での濃密なコミュニケーション、しかしそれは「意志」「主体」に支配されたものではなくあくまで動物的。それは主体を出し抜いて宇宙(原始)にまで突き抜けていく。個性とか意志とかコトバに縛られないニュートラルな世界、無縁」
後で読み返すと何書いてんだかって感じだが、よっぽど興奮してたのねってのはわかりますわな。
なんだか先月の終盤辺りから、予想外にいろんな物事が急激に動き始めて、まだその動きに自分自身ついていけておらず、少々戸惑ってます。あまりにも変化が急すぎると、人間ってどうしたって保守的になる。そのことを思い知らされているここ数日。とにかく時間が欲しい。一日24時間では足りない。
「月間シナリオ教室」の記事を読む。西荻のカエラこと室岡ヨシミコさんのインタビューがおもしろい。読んで以来、「通院ラブ」という言葉が頭を離れぬ。通院ラブ……通院ラブ……女医さんに通院ラブなら経験あるぞ。「あるぞ」なんて偉そうに言っててももちろん片想いなのだが。それはさておき、
室岡さんのブログをまだ読んだことのない方は今すぐ読みましょう。読むんだ。読め。僕は近年、こんなに力ある文章を書けるブロガーに出会ったことはない。
自主映画『
博士の部屋』は、それなりに順調。それなりに大変。でも楽しくなってきた。僕にしては、いい傾向だ。
過去の日記
敗猫だいありー