2009年5月29日午後7時30分、ロボは静かに息を引きとりました。


あまり歩くことができなくなっていたロボに、

いつも目の届く台所に新しい居場所をつくってあげた矢先の出来事でした。

急に呼吸が荒くなり、ほんの数秒の間、ロボの体にものすごい力が入りました。

驚いて「ロボ!ロボ!」と叫ぶ声も届かず、すっと体の力が抜け、ロボの呼吸が止まりました。

ロボはみんなに看取られて、時を選ぶようにして亡くなりました。

涙があふれて止まりませんでしたが、

長い間の介護生活の中で、ロボの苦しんだ顔を見たのは、最後の数秒だけだっだ事に気づきました。

そして、精一杯生きたロボに頑張ったね、本当に有難う。という言葉でお別れをすることができました。



5月の上旬から病院に通うようになり、お薬と療法食でロボは頑張っていました。

明るい兆しが見える日には、とても嬉しかったです。

そして、歩く距離が短くなっていたロボに、

ホームセンターで見つけた低い荷車を改造して、

歩けなくても散歩に連れて行けるカートを作ってあげようと思っていました。



ロボは人の気持ちをとても気遣う子です。

だから落ち込んだり、悲しんだりすることはきっと望んでいないはずです。

亡くなった後、たくさん涙を流した後は、ロボが心配しないようにしっかりとした気持ちでいます。


うまく言葉にできない想いをたくさん抱えています。

今までロボに支えられていた事に気づき、悲しみで力が抜けてしまいそうなわたしに、

「僕がいなくても、ちゃんとみんなの事を頼むよ」とロボの優しい最後の顔が言っているようでした。



ロボ君元気ですか?とお優しいお声をかけてくださった皆様のことを、

ロボはちゃんと感じていたと思います。

だからここまで頑張ってくることができました。

本当に本当に有難うございました。



2009年5月29日

保護時の様子はこちらです。