生後間もない子猫を保護しました。




今日10月30日早朝、ある場所で、子猫の叫び声が響いていました。

通りかかった私は、どこで鳴いているのか辺りを見渡すと、

目を疑うくらい、あまりにも小さな子猫がいるのに気が付きました。

よちよちと、やっと歩けるくらいの、生後間もない子猫は、

通る人達の足にすがりつくように、必死について回っていました。

小さな命が、まだ霜の降りる時間に、大きな声で助けを求めているのに、

誰も、何もしてくれない。

生まれたての人の赤ん坊が、無防備な状態で放置されているのと、全く同じでした。

目の前にある、弱い命に対して、完全には助けることができなくても、

せめて、毛布一枚をかけてあげたり、建物の軒下においてあげたり、

なんでもいいから、自分にできることをひとつでもいいから、手を差し伸べて欲しかったと、

夜になった今でも強く思います。

その子を、着ていたジャンパーに包んで、自転車のカゴに入れて帰りました。



手のひらにおさまるくらいの大きさしかない、本当に小さな子です。

帰ってすぐ、ミルクをあげました。

まだ自分では飲めないはずなのに、小皿に入れたミルクに

しがみつくように吸い始めました。幸いにも、よく飲んでくれました。




とにかく温度が大事だと思い、

ケージに毛布とカイロをつめて専用の場所をつくりました。

病院にもつれていきましたが、今のところ健康なようです。

病院から帰ってきてからは、少し落ち着いたようで、

顔をこちらに向けながらスヤスヤと眠っていました。

 


このような子と遭遇するたび、いつも思うことは、

いったい他の兄弟たちはどうしているのか、

そして、どうして不幸な命にする前に、不妊・去勢手術をしてくれないのか、ということです。

今回の子のように、明らかに人に慣れている場合、

心無い人間が、命を捨てたということは現実であり、

これは許せることではありません。犯罪です。



そして、もし助けを必要とする命を目にしたとき、

かならず、自分にできることがあると思います。

どんなに小さなことでも、その子にとっては、命に関わることです。

どうか、一度立ち止まって、その子の必死な目をみつめてあげてください。

みんなで力を合わせれば、消えてしまう命を救うことが、きっとできるはずです。

この子を通して、一緒に考えて頂けたら・・・と思います。