多田銀山 (兵庫県川辺郡猪名川町) 1/2  
               た だ  ぎんざん                 撮影 2006年5月
                          更新:2008.08



 豊臣秀吉の資金源としての役割を果たしたと言われる多田銀山。以前は結構山の中でしたが今はベッドタウンのはずれになってしまっています。「←多田銀山」と書いた標識がバス道路から大きく見えます。標識から現地まで約10分ぐらい。すぐです。秀吉の時代といいますから少なくとも400年以上昔にはすでに採掘されていたということです。当然手掘りということですね。







 ・L写真:「←多田銀山」の標識から10分ぐらい走ったあたりにこの看板です。
 ・R写真:普通に民家があります。特にはなにも史跡としての雰囲気はなし。ま〜こんなものか。


 ・L写真:こんな場所でした。特には何の変哲もないただの山の中です。
 ・R写真:こんな銘板がありましたが建物は(失礼ながら)大したことなかったです。


 ・L写真:近代に入って日本鉱業の経営に移ってからの事務所跡です。日本鉱業とは現在の”新日鉱ホールデイングス”のグループ企業、日鉱金属のこと。ちなみにガススタの「JOMO」は傘下企業です。
 
 ・R写真:これが銀(Ag)鉱脈?なんですね。(なんで何もせずに放ったらかしなんでしょうか?含有量が少なすぎて採算がとれないのでしょうか。)ならば小生が・・・・な〜んて、ムリですね。(金だったら考えてみようかな〜・・・こういうヤツに限って火傷するんだよね。笑) ただ面白いことにこの山の上に登っていくと建設資材置き場のような場所があってその中で重機がウナリを上げてましたね。まるで鉱石を掘っているかのように。中は見られなかったですが。本当だったら面白いですね。


 ・L写真:これが”瓢箪間歩大露頭(ひょうたんまぶ だいろとう)”と言う16世紀後半の秀吉の時代に盛んに掘った銀鉱脈。何故”金”ではなく”銀”なのかというと当時の日本では一部では金も使われていたがまだ主には経済が銀本位制だったから。
 ・R写真:”瓢箪間歩大露頭”と看板にはあるがこの露頭のすぐ地下には”台所間歩”があるのだが・・・。瓢箪間歩の入り口はここよりちょっと北方向に行ったところにある(次ページ参照)。奥の方でこのヤマに繋がっているのだろう。


 ・L写真:この右側も行けばよかった。後で聞くとまだまだ見物があったらしい。なんとなく道が細くなって行けそうにないかな〜と思ったんで引き返してしまった。ザンネン!(二回目行った時には舗装されていた。)
 ・R写真:「←日本鉱業多田鉱山跡、→台所間歩 瓢箪間歩」の標識。たぶん後ろの山も鉱脈なんでしょうね〜。


 台所間歩と瓢箪間歩の鉱山史跡案内板。「間歩(まぶ)」と言うのは坑道の意味。



 ・L写真:この穴が「台所間歩」。文字どうり秀吉の政権維持のための資金源だった。しかしこんな鉱脈を持ってたら株式上場もいらないし商売などは楽だろうな〜。銀行にアタマを下げることもないしね・・・(笑)
 ・R写真:台所間歩のアップ。奥の方は写らなかったけどパッと見ではそんなに奥深そうではなかったが、しかし入り口の大きさは実に小さい。これでは相当腰をかがまないと入れない。もっとも中が広い場合もあるが。


 「水抜通風穴」とその標識。写ってませんが間に川があります。
 やはり鉱山は水との戦いですか。日本は水が豊富でいいのですがこういう場合は裏目にでますね。ここではよくある手動ポンプは使ってなかったのでしょうか。年代的にはどうなんでしょうか。生野銀山では使ってましたが。


 ・L写真:親切な標識です。でも奥へ行くと何故か鉱山エリアの中に工場や倉庫が。結構人の出入りもあった。
 ・R写真:川向こうに青木間歩の入り口が。行ってきま〜す。


 ・L写真:入ります!丁か半かっ。(あんまり面白くない冗談ですね、スンマセン)
 ・R写真:入りました。やはりヒヤッとします。温度計は持ってませんが体感では14〜15度ぐらいか。


 中は100Mぐらいか。人は私だけだった。いまどき鉱山めぐりに来るやつなんてマイナーだもんね。ましてや多田鉱山なんて超マイナーな場所なんだものネ。(関係者の方、ゴメンナサイネ) でもだから私などは好きなんですよ。ところでここの坑道も当然ながら観光用に整備されている。(アタリマエカ)


 同間歩の中です。


 青木間歩の最奥です。


 青木間歩の外にこんなものがありました。露頭から堀進んだのでしょうね。ところで秀吉の時代も囚人を鉱夫に使った歴史はあるんでしょうか。話は変わりますが佐渡金山は囚人を使ったと思ってましたが行った人の確認によると「よく聞かれますがそれはなかったですね」とのこと。ホントウ?


 ・L写真:ここは帰り道、上の「注意」の看板の反対側にあったものです。典型的な狸掘りですね。
 ・R写真:この白いY型の鉱脈は銀鉱脈でしょうか。あまり鉱物の知識がないので。勉強中です。





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