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    岩手県盛岡市大生     生金山(おおがゆ きんざん)      Photo:20138  (1/1)  
主な採掘金属:金
  地  質  :浅熱水性鉱脈鉱床。
主な鉱業権者 :住友合資会社(後の住友金属鉱業)

生金山の歴史は不明な部分が多いがおよそ西暦1500年頃、大萱生氏(源頼朝の奥州攻めの時に手厚く庇護された河村氏の一族)によって金山が発見・採掘されたと言う。その後長く明治に入るまでの間詳細は分からない。

1903年(M36)秋田県人・細川寅吉氏により元山の旧坑が発見されそれを機に一躍、金鉱山としての脚光を浴びる。しばらくは細川氏等により経営が続いたがうまくいかず次々と鉱山主が交代する。そうした中1916年(T5)住友合資会社(後の住友金属鉱業)に経営が移り以後、大資本を投入し近代化・機械化の結果、採鉱量も飛躍的に増える。

坑内トロッコを複線にしたり架空索道、浮遊選鉱場、青化製錬場などの建設、鉱夫住宅の整備など生活関連設備も充実し最盛期には従業員だけで400名以上の鉱山町が出来上がったと言う。その後は戦争に入り1943年(S18)のいわゆる金山整備令によりヤマは閉山。現在に至る。
因みに周辺には他にも黒森金山、早池峰金山、女牛金山など奥州藤原氏の財政基盤となった金山がたくさんあった。


R396から東へ左折、県道208に入る。まっすぐ行けば遠野に行ける。時間があれば遠野まで行き前回、美味かったラーメンをもう一度食べたいものだが。あっさり味だがコクがあって実に懐かしい味だった。交差点には観光リンゴ園の案内と「生金山跡こっち」の看板もある。

左:県道208号線を走っていると先程のゲリラ豪雨の跡が道のいたるところに残っている。ここも道路が冠水。しばらく停車して様子を
   みる。
中:パトカーと消防車が来てそのまま突っ切っていくのでこちらもそろそろと走る。
右:
やっと金山跡らしき看板を発見。


左:ネット情報で見たような景色があり、よくよく見ると「黒森山・・・大生金山跡 万寿坑」の看板が確認できる。確か床屋さんらしき店舗
   の角だったような気が。
右:
看板の角を曲がるとすぐに正面に村の消防署がありその壁には「 黒森山、製錬所跡、万寿抗跡」と言う案内標識がありそのとお
   り行く。が随所で冠水しておりなかなか進めない。どうも今回の鉱山めぐりはついてないようだ。最初の計画通りにはいけないかもし
   れない。そんな気がする。  

左:間道を走っているとそれらしき案内板が。でも読めない。「○○所跡地」としか分からない。
右:
上の小写真の左の上り坂境目に小さな案内板が見えるがそれを拡大したのが下の写真。”砂山と金山の精錬所跡地”とある。一旦
   は入って行ったのだが狭小道路の上、冠水でとても走れなかった。

金山とは関係ないんですが地図上の瀧源寺を目当てに走っているといきなりこんな光景が目に入った。どうやら寺が火事に会ったようだ。その火が国の天然記念物に指定されているシダレ桂に写真のように影響を及ぼしたようだ。シダレ桂は再生するんだろうか。

      (1/1)     HOME    >完<