夏梅鉱山ヒスイの露頭     1/1   
                なつめ こうざん    兵庫県養父市大屋町夏梅   Photo : 2008.08

 夏梅鉱山はあまりメジャーではないが一時、ニッケルを採掘していた鉱山である。兵庫県養父市に位置する当鉱山は大屋川の北側の山の中に坑道や坑口、選鉱所その他があった。当日、偶然にも道を尋ねた商店主(仮にAさんとしよう。)がよくご存知でその方の話ではなんでも当時、自分の家の裏にあった土地の名士の方のお父さんか祖父の代の方がここの夏梅鉱山の鉱山主だったとの話だった。意外な話の展開で急に夏梅鉱山が身近な存在になったものである。そのAさんの話では初めのころはなかなか景気がよくどんどん事業も拡張していったのだがすぐに品位が下がってそれほど長くは続かなかったらしいとのこと。(Aさん談) 別のWeb情報によるとヒ素との分離がなかなかうまくいかなかったらしい。



夏 梅(Ni)鉱 山


 明延(鉱山)から県道6号線を大屋町方面に北上。夏梅で大屋川に架かっている東川橋(バス停”加保口”近く)を渡り100mほど行って右折。左にあゆ公園(魚の王国)を見ながら道なりにしばらく行くと左手に上の写真の場所に来る。写真のコンクリートの部分が夏梅鉱山の数ある坑口のひとつだと思っていたがどうやら鉱石搬出用の通路だったようだ。雑草に隠れてしまってよく分からなかった。


 上の写真のUP。雑草の間から奥の方を撮ろうとしたがこれでせい一杯だった。何かよく分からない写真になってしまった。別のWeb情報によるとこの搬出用通路を通って奥の方に行くとズリ山があってそこには結構いろんな鉱石、紅砒ニッケル鉱や磁硫鉄鉱、ゲルスドルフ鉱などがまだ残っているらしい。もっとも閉山してかなりの年月が経っているのでマニアが大挙していいものはとりつくしているだろう。


 L写真の右側の山全体が鉱山だ。左にちょっと見える重機は鉱山とは関係ない。R写真の石の堤は何だろう?鉱山時代の遺構か?緑化事業の一環かも知れない。よく分からない。


 ・L写真:この川が夏梅鉱山の前を流れている大屋川だ。R写真の”大屋町観光案内図”の左下に赤いチョボが見えると思うが夏梅鉱山は赤チョボの1センチ程右上に位置する。


 ここは”あゆ公園”の中の魚の王国。ちょっと歩いては見たがなにやらよく分からなかった。知りたかったのは上のAさんの話ではこの辺り一帯が全部かつての夏梅鉱山の鉱区だったということだ。


                                  


翡翠の露頭


 夏梅鉱山跡から大屋中学校と高校(この学校の校庭の下にも大屋鉱山があったらしい。)の前の道路の県道714号線を北上。関宮方面(中瀬鉱山方面)に行くとまもなく左手に写真の光景が見える。そのまままっすぐ行くと水芭蕉公園がある。
 見る限り結構傷んでいるというのか誰か心ない者が鉄柵の間から露頭を割って持って帰っているようである。ひどいことをする輩がいるものだ。


 加保坂の硬玉(ヒスイ)原石露頭。


 石の知識は皆目なのでチンプンカンプン・・・・。






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