新潟県村上市高根駒ケ岳 鳴海金山 Photo:2013年8月 (1/1) |
●主な採掘金属 : 金。 ●経営母体 : --------------------------- いきなりでなんですがここの鳴海金山はすごい所です。新潟と山形の県境、朝日連峰の西の端と言えば山の好きな御仁ならばだいたい察しがつくのではないだろうか。夏はともかく冬は日本海からの寒気が朝日連峰にぶつかりその降雪量たるや半端じゃない。夏も頻繁にガスが発生する。道は一応通れるがしょっちゅうがけ崩れ。新潟側は鳴海金山が観光地としてあるので一応、夏のほんの限られた期間のみ通ではないが私たちのようなマニアには早く通行可能にして欲しいものである。 そういうわけで鳴海金山に行かれる方は必ず問い合わせしてから行った方が懸命です。最も12月頃から翌年の4月頃まではまず無理でしょうが。それ以外の期間も金山まで行けるには行けますが地元行政がやっているので営業時間の制約が大幅にあり。はっきり言って”どうでもいいんでしょうね”(笑)。 そもそもここの金鉱山は大同年間(平安時代、807年)頃に出羽の国(山形)の人が見つけその後長くその子孫が採掘を継承していたらしい。戦国持代に入って上杉景勝(上杉謙信の養子)がこれを継承し一時は”越後黄金山”と称され時の将軍、豊臣秀吉に相当額の運上金を献上したと言う。その後江戸時代に入ってからも浮き沈みしながら一応、採掘は幕末まで続けられたという。明治以降も採掘されたという説もあるが確認は取れていない。 |
〓ひろ〜いはんいのちず〓 | 〓もくてきちしゅうへんのかくだいちず〓 |
■左:新潟市内から日本海東北自動車道を北上。終点、荒川胎内ICから一般道に入りそのまま直進後朝日まほろばICで下車。最寄の道の 駅「朝日」で食事と休憩。そうこうしているうちにもう夕方に。急がないと!何せ確か16時頃にはcloseだったように思うので。写真は途 中の三面ダム(三面川)あたりの川霧の様子。ずっとこんな感じでした。 ■中:もうちょっと進むと猿田発電所のでかい水管パイプが見えてくる。目的地、ゴールドパーク鳴海は未だだいぶ先だ。 ■右:途中の標識。県境から先はこの日も通行不可だった。ゴールドパーク鳴海まで11キロと書いてあるがくねくね道が曲がりくねっている ので実際にはもっとあったように思う。 |
■左:深山幽谷とはこのことか・・・。すごいところです。日本に未だこんな場所が残っていたんですね。 ■右:これっ、川ですよ。見えないでしょ。、単なるがけ崩れにしか見えないでしょう。下の方にちょろっとだけ水が見えてたけど。写真の中 心より左下のヨコに長い岩、これって何トンぐらいあると思います?だいたい長辺が5〜6Mぐらいでしょうか。DとHは想像で。石の 種類にも寄りますがまあ10数トンは下らないでしょう。ちなみに金、銀、銅、鉛、亜鉛の鉱石はやたら重いですね。 |
やっと着きました。16時を過ぎているのでもう誰もいません。やっぱり間に合わなかった。しようがないのでそのまま中に入りました。やっとのことここまで来てこのまま帰るってのはちょっと・・・。担当者の方すいません。この白い建物はトイレなんですよ。右の写真の通路から入ります。 |
■左:ず〜っと下っていきます。足元は悪いです。ジュクジュクです。ここへ来る人は履物に注意を。泥地もあれば滑る箇所もある。最悪倒 れるだけならいいのですが下手すると崖下に落ちます。そんな道をだいぶん降っていきます。ほぼ下りきったところに標識が。 ■右:時間が無いので大切抗はパス。このとき既に17時を大幅に過ぎていた。この標識の左手、「鳴海黄金抗」に」向かう。今度は登り。 ちょっと行くと目の前に下の写真が見えてくる。 |
鳴海黄金抗です。滅多に人の来ない(来たくても来られない)金鉱山なのに整備はきちっとされています。こういうところはさすが行政管理です。営業時間内に来れたらこの中にも入れたのでしょうが。坑内の様子は写真だけで我慢することに。 |
上記写真坑口左側の案内板。折角作ってもらって悪いんですが何か非常に分かりずらい案内板ですね。2枚とも。 |
上記写真坑口右側の案内板。右側の●が入り口、左側の●が現在地。右上の「ご案内」にはこんなことが書かれています(下記)。 〓鳴海金山の歴史は大同2年(807年)に出羽の国の住人、相之俣弥三郎によって発見されその子孫が相次いで 採掘していたと伝えられています。その後は戦国時代、鉄砲の伝来もあり全国で金の採掘が盛んに行われていた頃、 鳴海金山も最盛期を迎えた。慶長3年の「伏見蔵納目録」によると秀吉への全国からの運上額の3割を、上杉景勝 領の越後黄金山が占めていたと記されています。その越後黄金山の主峰が鳴海金山だったのです。ノミとタガネで 掘り広げられた坑道は縦横無尽に伸び暗黒の大空洞を現代に残しています。〓 う〜ん・・・、これも分かりにくい・・・ |