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  静岡県浜松市佐久間町佐久間  久根鉱山  Photo:2010.11  (1/1)  
久根(銅)鉱山は18世紀中期、江戸時代中頃に”片和瀬鉱山”という名前で開坑されたのが最初である(片和瀬はこの地方の地名)。その後、明治に入り幾人かの山師達が競うように同鉱山を開発したがいずれも失敗。そうした中で1892年(M25)和歌山の原氏等が有望鉱床を発見。原久根鉱山と名づけ採掘するが精錬方法が旧式だったため有害物質を撒き散らしひどい公害で県から操業停止命令が下る。そんな銅鉱山を1899年(M32)、足尾銅山の開発に成功した古河市兵衛が買収しとたんに近代化・機械化でたちまち産出鉱量が飛躍的に増大。以後数々の戦争や政変など経て大量の銅を生産したが1970年(S45)閉山、約70年間の銅鉱山の町はここで終焉を迎える。以後観光化の予定もなく写真のような状態で坑水処理だけはされているようだ。

国道473号線から久根鉱山を見る。真正面の川べりの廃墟のような物が右の写真の鉱山跡。川は天竜川。


鉱山跡まで行こうと思ったのですがご覧の通り無理でした。Uターンならぬ”Vターン”です。  

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