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   岐阜県揖斐郡 揖斐川町春日美束  春日鉱山   (1/1)  
今回、春日鉱山には中山抗が手前の道路が工事中で行けなかったので美束抗と白河抗の二箇所だけになった。
春日鉱山と言うのは岐阜県と滋賀県の県境、伊吹山の北北東約10キロぐらいの所にあるドロマイト(苦灰石)鉱山である。ドロマイトと言うのはサンゴ等が堆積して出来た石灰岩中のカルシウムが海水中のマグネシウムに入れ替わって出来た鉱物である。用途は巾が広い。産業面ではセメント材料、道路補強財、ガラス原料、塗料、製鉄、耐火材にも、また高純度に精製してサプリメントにも使う。なにせマグネシウムとカルシウムは(他の元素もそうだが)人体にとって必須微量元素だしマグネシウムなどは最近では携帯電話やスマホの躯体にも多量に使用されている。ついでに言うと線香花火のキラキラ光る部分もMgである。他にもたくさんある。Caの用途説明は今更いらないでしょうね。(笑)
<美束抗>
県道32号線と同257号線の分岐点から2キロぐらい北上すると写真の場所に着く。ここが春日鉱山美束抗だ。


美束抗の正面写真。”清水工業株式会社・春日鉱山”とある。ここではドロマイト(苦灰石・超簡単に言うとカルシウムとマグネシウムの複合鉱物)を採掘していた。


ちょっと工場の中に入らせてもらいました。今もまだ操業時代の生々しさが色濃く残っていてなかなかしびれる物がある。


ちょっと上を見上げるとベルトコンベアが端から端へ架かっている。この上にも坑口か選鉱所でもあったのだろうか。


L写真:右の坑口から出てくる排水処理装置。
R写真:もう少し奥に行くと坑口が口を開けていた。坑道の名前は不明。扁額らしきものもない。  


L写真:坑道内部。比較的簡素な枠組みだ。奥のほうは分からないが。
R写真:トロッコレールとポイント切り替えが見える。真ん中の竜頭は結構大きいものだ。ドロマイトの生産量もかなりのものだった
     だろう。  


L写真:竜頭付近の天井の様子。よくは分からないが色からするとこれもドロマイトっぽいが。でもドロマイトならこれも採掘してるでしょう
     ね。
写真:坑口からホッパー方向に敷かれたB/Lの軌道。軌道は結構残されている。
R写真:今は懐かしい電熱器。古いですね〜。真ん中に渦巻状に蚊取り線香のようにニクロム線が巻かれて通電。学生の頃にはこれ一台で暖をとったり即席ラーメンを作ったりしたものだ。  


上の写真の場所から県道をもうちょっと北へ行くと丁度、山をひとつ越えて工場の西側に当たるがこんな場所があった。ここも春日鉱山の一部だろう。貯鉱場らしき平地やそれらしき露頭?や簡単な建屋が廃墟状態で残存している。



<白河抗>
美束坑から1キロぐらい行くと左手、川の向こう側に赤い屋根の建屋が見える。そこが春日鉱山白河坑。  


まだ掘り出したドロマイトが貯鉱場に結構残っている。


L・M写真:春日鉱山のロゴの入ったB/L(バッテリー・トロッコ)。バッテリーはGS製で起動電圧96V。
R写真:その後ろには5〜6台グランビーが並んでいる。今にも走りそうな感じで。  


L写真:外側から坑口を見る。建屋の間ちょっと右側に坑口がわかるだろうか。トロッコ軌道がそっち方向にカーブしている。
写真:今度は坑口側から見たところ。正面にグランビーが5〜6台並んでいる。トロッコ軌道が交差しているのが分かるだろうか。
R写真:さすが坑道に送るエアタンクはでかい!最下段の写真のコンプレッサーから送られてきた空気がこのタンクに貯められここから
     坑道に供給される。  


この”1号坑口”の方は比較的新しそうだ。左のでかいエアパイプもこの坑道に入っている。


上の写真とは別の坑口。すぐ隣にあった。内部は右写真にように鉄柵で塞がりその手前には土砂が胸の高さまで埋められている。


L写真:坑内空気供給用のコンプレッサ−。小さそうに見えるがかなり大きい。おそらく6気筒ではなかろうか。60度づつ傾斜の3気筒
     が2列のように見える。航空機用星型エンジンの上半分を切り取ったような形。日立製。タイプは「WS2」となっていた。
写真:地面にピストンが一個無造作に転がっていた。コンプレッサーのものだろうか?近くにはシリンダーヘッドもあったが。
R写真:鉱石運搬車とバケットローダーらしき車両。鉱石運搬車はグランビーのようだ。
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