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伊豆天城鉱山 1/1
静岡県賀茂郡西伊豆町大沢里宮ヶ原      Photo : 2009年



 伊豆天城鉱山は中外鉱業(清越鉱山、持越鉱山、湯ヶ島金山、米子鉱山<長野県須坂市>なども持山)の経営で比較的最近まで採掘していたというが具体的な年月は不明である。尚、本鉱山については発見年や採掘量、鉱山としての規模などなどあまり資料が公表されていない模様。そのため詳細は不明。


                                 


 ・L写真:大滝ランドの入り口。もちろん今は閉鎖だ。よく分からないがここも鉱山の跡地利用ではないのか?
 ・R写真:R136号から伊東西伊豆線(県道59号)を北へ上がり仁科鉱山に行く”出会”を過ぎ2.3キロ行くと大滝ランドの標識がある。そこを入ると右の場所に来る。


 誰もいない大滝ランドの敷地(だと思うが)に入って奥へ奥へ行ったが鉱山跡らしきものは何もない。実は正確な場所が分からなくて行けばなんとかなるだろう、式に来たのである。L写真の奥の方がそうだろうと勝手に思い込みズンズン行ったが違うな〜。引き返し川の向こう側に渡るがどうも雰囲気が違う。そこで一旦車まで戻り仕切り直し。地図を見直し”う〜ん、この方角だとひょっとして多少ずれるかな?”と思いなおしその辺をウロウロ・・・・と。うん!” こっちじゃないか?と思いその道を行くことに。


 ・L写真:その道を行くとこんな道が続く。行ってみて分かったことだが車でもいける道だったが途中で引き返せないと困るので分岐点に駐車しておいた。
 ・R写真:途中、鉱山に関係あるかどうか分からないがこんな物が。


 この山の地下深くに伊豆天城鉱山という名の金山がある。いやあったのだ。


 ・L写真:到着です。やっと着きました。1〜2キロでしょうか。ほぼ平坦な道でした。写真の川は三階川だと思います。水量は結構ありますね。正面の小屋みたいなものはバッテリートロッコの格納庫。
 ・R写真:川の手前右側にたくさんの試錘サンプル(ボーリングコア)が並べてあった。しかし殆どが風雨にさらされて倒れている。


 ・L写真:鉱床の名前だろうか”滝上坑内”という文字が読める。上の数字は何だろう?「〜70M40(cm?)〜73M・・・?」のように読めるが・・・。深度でしょうね。
 ・R写真:こんな具合です。


 右上の小さなコンクリート橋(これでも橋なんですよ)の向こう側にBL格納庫が見える。元のコンクリート橋は台風か何かの洪水で写真のように”遺構”と化している。


 ・L写真:水は見た目にはとってもきれいだがじ〜っと見ていても小魚一匹見えない。他の場所も見たがやはりいない。渓流などでは”こんな所にも魚がいるの!”と生物の生命力に驚く場面がよくあるがここはそれの逆バージョンのようである。やはり綺麗なように見えるが酸性化しているのだろうか。
 ・R写真:橋の下。この部分だけ水が流れている。また洪水が起こったらどうやらこのコンクリート橋は沈下橋になるのだろう。


 こんな感じだ。バッテリートロッコ(BL)のおかげでかろうじて倒壊が・・・・。修理用の溶接機も置いてある。


 見つけました。”伊豆天城鉱山”とロゴを打ったBLを発見です。これでここが間違いなく金山だった伊豆天城鉱山であることが判明(事前に調べてわかってたけどネ<笑>)。格納されていたとはいえロゴはそんなに剥げれていないしBLの塗装もさほどでもないしこれならちょっと整備すれば現役復帰も可能じゃないだろうか。ロゴの上の端っこに”700kg”と小さく書いてある部分にバッテリーが正味700kg載っている。バッテリー以外の本体が1400kgだから総重量2100kgというわけだ。BLとしてはそんなに大きいほうではない。



 BL格納庫の隣の部屋。
ゴミだらけだがどうやら石収集家が奥のズリ山からいっぱい持ってきた感じだ。ここで”どれがいいかな〜”と手選鉱?していたのだろう。その跡が手前の木の台にくっきりはっきり残っている。


 こんな道をドンドン進みます。かつてはここにも軌道が敷かれていたのだろう。



 ・L写真:捨てられた洗濯機とともに手前には往年のトロッコ軌道がまだまだ錆びることもなくデンと存在感をあらわしている。
 ・R写真:何かよく分からないまま撮っただけ。


 定期的に管理人が来ているようである。何か分からないがブルーシートをかぶしたものまであった。石垣もそこらじゅうにみえていた。


 ・L写真:借受人 伊豆鉱山(株)と読める。期間は平成4年4月1日から平成7年3月31日までとある。
 ・R写真:仁科国有林401林班とある。


 帰り道、県道59号線を北上中、仁科峠付近で。
天城山の深層水「”健”取水場」とある。





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