岡山県備前市   犬島製錬所    (1/1)  
 かつて犬島精錬所は国策としての銅の増産が叫ばれていた当時(1909年・M42)、に建設された瀬戸内海に浮かぶ精錬所(島)だった。察するに日本が富国強兵を叫びながらも全国各地の鉱山・精錬所周辺での煙害、鉱毒排水問題に頭を悩ました結果、人里はなれた小島に工場を移したと言うか新設した、ということではないだろうか。最近でこそ精錬といっても煙モクモクといった光景は皆無だがその昔はまさに24時間煙もくもく状態だった。その被害たるや禿山など環境破壊のみならず人々が口にする農作物や飲料水などあらゆる物に多大な影響を及ぼしていた。そんな犬島精錬所も操業はそれほど長く続かず1919年(T8)には閉鎖となる。その後長く廃墟状態が続くが最近、岡山の某企業が買取りアートなんとかというのをやっているらしい。


L写真:岡山県瀬戸内市宝伝(牛窓の西側)の漁港から出る連絡船案内。
R写真:島は目の前なのに立派な船だ。客は私ひとり。なんとなく気を使う。そうそうプラス荷物が少々あった。


L写真:犬島に着いた。すぐ目の前に”INUJIMA ART PROJECT”と言うのがあった。これがチケットセンターなんだろう。
写真:鉄板を溶接した簡単な案内。チケットセンター:あっち、精錬所:こっち。
R写真:今は精錬所はその遺構を岡山の一企業がアートに使っているようだ。詳しくはよく分からない。この日は定休日。せっかく行ったのに入れなかった。


L写真:ゲートからちょっと脇に廻って見るとこんな具合だ。中には入れないのでこれ以上は無理。馬鹿でかい煙突がいくつもある。
写真:歩いていると足元にカラミ煉瓦があった。ここは精錬所ではなく付近の農家。農園と道路の境界に使っている。
R写真:西側の裏側(だと思うが)から接近。でもこの程度ではよく分からない。


L写真:小高い丘の上にはほとんど全壊状態の煉瓦つくりの煙突が。このふもとに建屋があるのだろう。
写真:四角いれんが煙突のUP。  
R写真:これは丸い煙突の土台だろうか。そうとしか見えないが。その上を鳥が一羽飛んでいるがまさに廃墟の構図。


L写真:犬島の民家集落。道が全部こんな狭い。車はせいぜい軽自動車しか無理だろう。そういえば皆目車を見ていない。船長に聞くと何台かはあるらしいが。つい
      でに車検や修理について聞くと全部対岸の岡山まで持って行かないとなにも出来ないらしい。わざわざそのためにフェリーをチャーターするとか。ガソリンはど
      うするんだろう・・・
写真:村の中にも多少は精錬所の遺構がかいま見える。
R写真:対岸は連絡船の宝伝のあたり。


これが何かさっぱり分からない。村の真ん中に(ちょっと不釣合いな<失礼>)記念碑かモニュメントみたいなものが。大きなガラスで覆っている。左の写真は掲示物UP。「ONE DOLLAR」とある。1ドル紙幣がどうしたんだろう?  
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