肩に降る雨の 冷たさも

気づかぬまま 歩き続けてた

肩に降る雨の 冷たさに

まだ生きてた 自分を見つけた

 

あの人なしでは一秒でも 生きてはゆけないと思ってた

あの人がくれた 冷たさは 

薬の白さより なお寒い

 

遠くまたたく 光は遙かに       

私を忘れて 流れてゆく 流れてゆく

 

幾日歩いた線路沿いは  行方を捨てた闇の道    

なのに夜深く 夢の底で 耳に入る雨を 厭うのはなぜ

 

 

肩に降る雨の冷たさは               

         生きろ、と叫ぶ誰かの声 

肩に降る雨の冷たさは               

         生きたい、と迷う自分の声

肩に降る雨の冷たさも               

           気づかぬまま 歩き続けてた

肩に降る雨の冷たさに               

           まだ生きてた 自分を 見つけた