「ごらんよ あれがつまり 遊び女ってやつさ
声をかけてみなよ すぐについて来るぜ
掃除が必要なのさ この街はいつでも
人並みに生きてゆく 働き者たちのためにあるのだから」
街を歩けば 人がみんな振り返る
そんな望みを夢見たこと なかったかしら子供の頃
街中にある街灯に あたしのポスター
小さな子でさえあたしのこと 知っていて呼びかけるの
「 バ イ タ 」
「ごらんよ 子供たちを ああなっちゃ終わりさ
奔放な暮らしの 末路を見るがいい
近づくんじゃないよ 病気かも知れない
耳を貸すんじゃないよ 呪いをかけられるよ」
緑なす春の夜に あたしは
ひとりぼっち 彷徨ってた
愛だけを 望む度
愛を持たない人だけがなぜ呼び止めるの?
「ごらんよ あれがつまり ごろつきってやつさ
話はホラばかり 血筋は野良犬並み
掃除が必要なのさ この街はいつでも
人並みに生きてゆく 働き者達のためにあるのだから」
街中にある どんな店に入っても
誰かがきっと席を空けて 招いてくれるおとぎ話
夢は叶って 誰もが席を立つ まるで
汚れた風を吸わぬために 逃げ出すかのように急いで
緑なす春の夜に あなたは
傷ついて彷徨ってた
誰からも 聞こえない
胸の奥のため息が あたしには聞こえた
緑なす春の夜に ふたりは
凍えきって巡り会った
与え合う何ものも残ってはいないけど
もう二度と傷つかないね
耳 を 疑 う ほ ど に 人 は 喜 ん で い た
「 まとめて片づく 早く旅立つがいい 」
緑なす春の夜に ふたりは
凍えきって巡り会った
与え合う何ものも残ってはいないけど
もう 二度と 傷つかないね