<自然と動物を考える市民会議>

http://www.corcocu.co.jp/CCONA/

 自分が「こうしたい!」と強く願っていると、それが自然とやってくるものだ。
ある日偶然、新聞でこの会の記事を読んだ。
東京に本部を置き、全国ネットで活動している動物愛護団体。
10年前に発足され、主に動物保護法の改正を訴える運動を続けてきた。

 これまでの日本における動物に関する法律は酷いものだった。
たとえ虐待をして殺したとしても「器物損害罪」が適用になるだけ
罰金さえ取られないというお粗末な物だ。先進国が聞いて呆れてしまう・・・
動物愛護に限った事ではないけれど、日本の文化レベルの低さを改めて実感した。
これは直ぐにでも改正するべき深刻な問題である。

 そして地道な活動の結果、2000年の冬遂に法律は改正された。
日本における動物愛護の大きな進歩である。
しかし私個人の考えでは今以上にもっと厳しい法律があって然るべきだと思う。
最も弱い立場の動物に対して危害を加える人間は、
人と同じように厳しく罰せられるべきなのだ。


 小さな動物の命と、人一人の命とどこがどう違うのか。命の重さをどうして差別するのか。
何かのイベントで、景品に血統付きの子犬をプレゼントするという話を未だに聞く。
動物は「物」なのか? ただ寂しさを埋めるための「道具」なのか?
ペットにまでブランド志向に走る人の感覚も、私には理解できない。
表向きだけ整えても、元となる私達の動物に対する「意識」を変えなければ問題は解決しない、
と強く感じる。

法が変わった今でも、現実にそれを施行して改善されるにはまだまだ時間がかかる様だ。
愚かな人間の欲望は留まる事を知らないけれど、それはほんの一握りの人間なのだと信じたい。
こうして動物愛護に関わる人間がいて、ここ日本でも活動をしているという事だけが唯一の救いだ。

自分たちが築いてしまった罪と悪をひとつひとつ改善し、自然と動物と共存する道を模索していく。
今やるべき事はそれしかないのだ、たとえその道のりは長くとも。一歩一歩進んでいけたらと思う。
この地球に生きる事が「素晴らしい」と思わせてくれるような、そんな世界になってくれる事を願って。





〜以下、会のホームページより引用〜

「動物愛護法」が遂に成立。

衆参国会議員全会一致で改正案成立! 市民会議は92年から現行動管法の改正のためのシンポジウム、研究会を重ね、94年から全国的に署名運動を開始、マスコミ、政界へも働きかけて、長年運動を続けてきましたが、97年からは自民党が改正を発議して、市民会議は多くの愛護団体と「動物の法律を考える連絡会」を結成、政党と共に改正案造りをして来 ました。署名も累計で75万を越え、全国に動物の法律を改正する運動は広がりました。先の通常国会ではとうとう提案まで行きませんでしたが、臨時国会の終盤、自民党から議員立法で提案され、衆議院内閣委員会、本会議と全会一致で可決、参議院でも国土環境委員会、本会議にて全会一致で可決、ここに26年目にやっと動管法が「動物の愛護及び管理に関する法律」として改正されました。



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