Poetry  04/02/23 UP!







<土曜の朝 8:00AM> Feb, 23, 2004



布団の中 テレビの音が耳に入る

自衛隊派遣がなんたらかんたら…
関心がないわけじゃないけど 頭に入ってこない

生まれてからずっと 戦争のない時を知らない 子供達
祖国を追われた人々 常にテロと隣りあわせにいる人々 
飽食天国に住む私たちには 想像もつかないことばが 続く
「今日とおなじ日は もう二度とこないかもしれない」
重い
眩い光りが射しこむ休日 そのギャップに身体が追いつかない

サンフランシスコで同性愛カップルの結婚を認める
女性コメンテイターの言葉だけは す〜っと染みこんできた
「憎しみあってるわけじゃない 争いあってるわけじゃない
愛し合ってるんだから こんなにすばらしいことはない」
あるか?希望







<らしくあるために> July.11.2003

落ちる 落ちる 落ちる
堕ちていく今日という日 夜は何も語ってはくれない
ゆっくりと残酷に そして次第に深まり
行き場のない心をもてあますには 長い夜
消えゆく魂を想いながら 自分を慰めるいい訳を探す
日々 身に起こる全てが 自分を試されているような気がして ひどく滅入る
こんなに打ちのめされても 私はまだ 生きている
生かされている 息をしてるだけの ただの虫
果てしない野望 欲望 羨望
やがてはくる 最後のときを心待ちにしながら










<未熟なメディア> Feb.26.2003 


繋がっている 喜び 感動 涙 愛し合い 励まし合い

罵り合い 弱さを曝け出し 傷をなめ合って それでも求めてしまう 心

猜疑心 困惑 迷い シーソーゲーム 反応のない恐怖

WWW 未熟なまま巨大化し デジタルの脅威は わたし達に襲いかかる

何て素晴しい道具 何て厄介な道具 こんなモン無くたって 生きていける

ゴミ箱行き決定 削除 おしまい

いつかまた 逢う日まで さようなら











<屈辱のメロンパン> Dec.12.2002
 

特別大好きじゃないけど メロンパン 今日はヤケに美味しい
大きな口を開けてかぶり付く こんな夜中に無性に
食いつかずにはいられない 危険なメロンパン
明日の事なんかどうでもいい ただ悲しくて悔しくて
情けない自分は どこにしまっておこうか
犬にでもくれてしまおうか

あの顔を見ると 吐き気がする 二度と見たくない
決して思い通りにはならない 魂にのり移る怪物
陰影は 到るところにはびこる 脳裏に 身体に 内臓に
消えてはまた現われる どこまでも追ってくる
だったら逃げようか 全てをすてて
ここから消えうせよう 永遠に




<夢想> Dec.3.2002

学生の頃よく 空を飛びたい
ジャンプしてどこかに消えてしまいたい・・・なんて考えた
何かに煮詰まって 壁にぶち当たって 自分の存在さえ分らなくなって
果てには自殺なんて考えるのかな 子供の頃に戻りたい?
子供の心を持って大きくなれたら どんなにいいだろう
そう滅多には起きないけど 今でも飛びたくなる
飛ぶ勇気もないくせに

夢と現実の狭間で 狂う 天使と悪魔が共存する
私は 瞬間瞬間を 生きている女








July.1.2002



何かを追い求めている自分を 道連れに
匂い立つ甘い香りと この街の重苦しい空気の中で
人々の熱気に誘われるまま どこまでも歩き続けた

哀しくなるほど 青さを失い
どこまでも弱い人間で どうしようもない位 女で
それに気付くのには さほどの時間は必要なかった
それでも人には夜が来て 朝が来て
繰り返し 繰り返し 押し寄せる荒波にもまれて
私達はまた明日へと 進んでゆく
いつものように 精一杯の虚勢を張り その歪んだプライドを保ちながら
きっと輝かしいはずの 明日へ








April.11.2002

世界には 気の遠くなるくらい 星の数程の地雷が
この大地に埋まっているという
この悪魔の兵器を造ったのは私達人間だ
世界には到底理解できない「現実」がある
私は時に人間である事が恐ろしくなる

宗教の違いで殺しあう人々を見た
未だに内戦の続く国がある
相変わらず核実験を止めない国がある
今日もまた 自爆テロのニュースがテレビから流れる

人一人殺したら「殺人」で 戦争で何百人殺したら「英雄」
戦場では次々と人が殺され それをレポートする記者がいて
それを写すカメラマンがいて 国境なき医師団はそれを治療する

地獄を見てきた人の目は 鋭く、強い
「国境なき医師団」として現地で働いた 日本人女性医師はいう
全員を助ける事は出来ないので
生きる見込みが無い患者は その場で見捨てるのだと
人間の命を救う為に 医者になった人間が
瀕死の人間を目の前にして 究極の選択を強いられる
人員と金と医薬品には 限界があるのだ


こんな悲惨な現状があっていいものだろうか
想像を絶する現実が ここにもある
戦いを始めるのも人間 銃を撃つのも人間
地雷を埋めるのも人間 その被害に遭うのも人間
そしてそれを助けるのも人間

この「矛盾」は一体なんだろう??
いくら考えても答えは出ない












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