1位 宮岡篤実氏 「誘惑」 とにもかくにもこれがダントツです。 瞳の写り込みで撮影会、キャッチライトで小型ストロボというのが分かるけど、取り立ててマイナスではない。 「良い表情」「自然な表情」というのを安易に納得してはいけません。 プロであるのなら、それなりのポーズと笑顔はしますが、それはビジネススマイル。 そこを上手く撮るのもステップアップの行程ですが、プロだって仕事中にふと仕事を忘れ普段の顔に戻るときがあります。 そこを無意識に撮れるかどうかがポイントで、有意識ではまず撮れません。 また、数人での撮影会とは言えども、個によって、モデルの覚えも違ったりします。 そのタイミングや相性というのもあるかもしれません。 見つめるまなざし、ちょっと開いた唇、その全体の印象は、モデルではなく固有名詞の彼女が撮影者の中の一人ではなく、宮岡さん自身に対峙し語りかけています。そこを無意識に捉えているので自然とフレーミングに違和感がない。 ポートレートとはかくありきといった写真です。上手い! |