山手 樹一郎

春陽堂から
「山手樹一郎長編時代小説全集」
が文庫サイズで出ています。
カバーが浮世絵で手触りが
好い感じの本です。

イチオシは
『紅顔夜叉』

他には「遠山の金さん」とか
「からす堂」シリーズも好きだなぁ。
ほのぼの系で読むと和みます。

<<『紅顔夜叉』はこんなお話>>

丹波笹山のお姫様が、お家の宝の菊一文字の名刀を持ち出し
主君(お姫様の兄)を脅す国家老を斬るため、単身、江戸から
国元へ男装して旅立つ。
旅の道連れになる、謎の男(のら太郎なんてふざけた名前を
名乗るんです ^^;)・国家老の家来・旅の女etc.
善玉・悪玉入り乱れての道中記です。



shanzが初めて山手 樹一郎の本を読んだのは中学生の頃。
父の本棚にあった『鳶のぼんくら松』でした。
江戸の市井ものです。
元気でちゃきちゃきっとしたおねーさん(でも根っこは純情)と
田舎から出てきたちょっとドンくさい(でも度胸はある)男の話。
根暗だったり、生真面目だったり、綺麗だったり、の時代小説
とは一味違う…と夢中になって読みました。

shanzの子供の頃に‘伝七捕物帳’というTVドラマがあって
殆ど必ずハッピーエンドだったんですよ〜。
登場人物も暖かいし、ほろっとしたり、大好きでした。
山手樹一郎の小説世界はそれに近いものがあります。

紅顔夜叉のツボは…おわかりですね。
そうです。主人公のお姫様が男装して旅をする。それです(笑)

最初はまるっきり男の気持ちになっているのに、
段々と揺れ動いていくさまは、ものすごーく可愛いです♪
こーいうところ、上手いなぁと感心してるだけではいけませんね。
精進せねば、私!



★まだ読んでない方へ


・・・っつーか、これ読んだことある人っているのでしょうか?
もし、いたら名乗り出て欲しいです。語り合いませう♪

さてさて。未読のみなさま。
時代モノですが、別に難しいことは何もありません。
さくっと読み進められます。
TVでも見てるような感覚…かな?(^o^)V


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