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翻訳家&エッセイストの青山南氏。 本はたくさん出てます。 絵本の翻訳も傑作なのがあったはず。 ここで取り上げてるのは ちくま文庫の 『ピーターとペーターの狭間で』 です。 もともと1987年刊行の本で若干バブル末期の匂いもしたり(^^) ちくまからは他に 『翻訳家という楽天家』 というエッセイが出てます。 こちらの帯には 『問.分からないところはどうする? 答.1:こころで訳す。 2:多人数で野外で音読してみる。 3:とばす。 (正解らしきものは本文に)』 って書いてあります。 興味あるかたは捲ってみてください♪ |
斜視の軽騎兵。二枚舌。計数器。建物を外側から内側へ。残り香。 影の群れ。動物の夜。冗談。怪魚。吸盤魚。河豚。背徳の花。軟体動物。 靴下どめ。動物。聖人。幻視者。犯罪的撹乱。幻想と幻視。絵空事。 通勤電車で前に立っていた人が読んでいた文庫のページ半分くらいに こんな風に単語がずらずらっと並んでいたのです。 それぞれにルビ(=振り仮名)がうってあったんだけど それはさすがに読めなくて(shanzは視力めちゃめちゃ悪いです) 一体全体これは何なんだ?とついつい覗いてしまったのが、 青山南著『ピーターとペーターの狭間で』との出会いでした。 気になる。。。(でしょう?私だけ?) ルビうちってことはきっと変(妙?)な読み方ってことだけど 二枚舌に‘にまいじた’以外のどんな読み方を充ててるのかな? 何ていう本だろう?って必死に情報集めをしました。 (もう絶対買う気になってますね ^^;) 新潮文庫に紙の色が似てるけど、紐(あれって正式名称なんて言うんだっけ?) が無いから違うよなぁ。。。 肩のところに‘翻訳うらばなし’なんて書いてある。。。それが本のタイトルかな?きっと翻訳関係のエッセイなんだね。。。 いろいろ考えて、多分「ちくま」と結論。 根拠は…本の虫がついてる人なら思い当たるでしょう? マニアック過ぎるから(笑)書かないけどね♪ お昼休みに本屋に走って…ちくま文庫の棚をあさってみました。 ちくまのエッセイってあんまり無いよね? 何冊か捲ったら、例の単語が出ているページが!! ユーレカ!! 残念ながらあの妙な単語のページはほんの少しでしたが、翻訳って大変&面白いなぁと 思わせるエピソードがたくさん出てました♪ *A Hundred とOne Hundredの争い *原語表記の話(ピーターなのかペーターなのか?) *conceptとpolicyの使い分け *『アダルトパンパース』って何? なんて感じです。 引っかかる人には引っかかる筈。。。(^0^)V ★まだ読んでない方へ ちょっとでも外国の言葉に興味あるよ!っていう人にオススメの1冊です。 その昔オルゴール展を見に行ったことがあります。 オランダの博物館の引越し展示で、学芸員さんの英語の解説が付きました。 勿論通訳さんが付くんだけど。 可愛いカナリヤのオルゴールの前で 「これは本物のカナリヤに歌を覚えさせる為のもので、当時流行したそうです」 ここまでは良かったんだけど、学芸員氏が曲のタイトルを 『Zauber Floete』(独り言ですが、ウムラウトってどうやって書くんだ?) って言ったんですよ。 通訳さん、分からなかったのね。 『Magic Flute』と言いかえて更に‘モーツァルトの’と言い添えた学芸員氏の言葉を 曖昧な顔で「モーツァルトの…‘魔法の笛’」と訳しかけたら 私の左脇にいた年配の男性が「‘魔笛’でしょう」と。 あのときの通訳さんの困った顔を今でも忘れられないです。 外国の言葉を訳すのって単語だけ知ってれば良いってわけじゃないんですよね。 …魔法の笛でも間違い無いけど、やっぱりモーツァルトのオペラのタイトルは‘魔笛’だよねぇ。 因みにその曲は‘♪パパゲーノのアリア’でした。 |
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