彼は悩んでいた。
他人とは違う自分に。
強化された自分に。
背負わされた、罪の十字架に。
咎に満ち、血に汚れた自分を最も嫌う自分。
戦場でのみ、自分が自分であることを知ることが出来る自分が嫌いだった。
『俺は・・・誰なんだろうな?レイヴン?それとも・・・プラス?』
‐少なくとも普通の人間ではない‐
それだけは知りながら
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