江戸時代の琴士物語
東洋琴學研究所 所長 岸辺成雄 著
かつて江戸時代は豊穰な古琴文化が華ひらいた時でもありました。琴を弾く者は数百人にも達します。その一人ひとりに詳細な調査と研究を行ったのが本書です。先生のライフワーク『唐代音楽の歴史的研究』以来60年を経て日本琴學研究がここに結晶しました。忘れ去られ埋もれた江戸音楽史がここにあります。本書によって遠い古琴の遺音が初めて現代によみがえったのです。
琴を学ぶ者、あるいは江戸文化、日本音楽史研究者の必読の書です。
−−本書の目次から−−
第一話 鴛鴦の琴人
第二話 女流の琴人
第三話 風狂の琴士浦上玉堂
第四話 琴会
第五話 熊本の村井琴山
第六話 探琴の旅
第七話 永田羅道と津藩の琴士
第八話 渡来の中国琴
第九話 大阪の琴士
第十話 京都の琴士
第十一話 江戸の琴士
第十二話 江戸・東京の琴士
附録 江戸時代の琴學系譜
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