悪徳商法の研究

ネズミ講(無限連鎖講








「天下一家の会」事件
悪徳商法の最初にネズミ講を持ってくるのは適当ではありません。なんといってもネズミ講は犯罪なのですから。
無限連鎖講の防止に関する法律には次のように定義されています。

第二条 この法律において「無限連鎖講」とは、金品(財産権を表彰する証券又は証書を含む。以下この条において同じ。)を出えんする加入者が無限に増加するものであるとして、先に加入した者が先順位者、以下これに連鎖して段階的に二以上の倍率をもつて増加する後続の加入者がそれぞれの段階に応じた後順位者となり、順次先順位者が後順位者の出えんする金品から自己の出えんした金品の価額又は数量を上回る価額又は数量の金品を受領することを内容とする金品の配当組織をいう。

何のことだかわかりませんね。要するに自分が金を上の人(アップ)に出して会員となり、周りの誰かを勧誘して自分の下(ダウン)につけることにより下から上に金を送るピラミッド構造の組織を作り上げることです。これは単に金集めの便法でトップの人間しか儲からず、必ず破綻します。誰かがこれを始めると27代目には日本の人口を超えるのです。
ネズミ講に関しては開設、運営、加入、勧誘等すべてが禁止されており、それぞれに罰則規定があります。
マルチ商法
(MLM、ネットワ-クビジネス)








指定商品一覧
マルチ商法はネズミ講によく似ていますが特定商取引に関する法律で厳しく規制されているものの合法的な商売です。これを悪用する輩がいるからやっかいなのですね。
加入しようとする者はまず第一に勧誘者から商品を買います。ここがネズミ講とは違います。そうすることによって自分が商品を他に販売する資格が得られるのです。この資格はディストリビューター等と呼ばれます。その商品を誰かに販売すると代金から利益の一部を得ることができます。また自分がさらに加入者を増やせば、その加入者が誰かに販売した利益の一部をも得ることができます。そうして自分の下層の組織(ダウン)が増えていけば組織の中での自分の地位も上がりより多くの利益を手にすることができるのです。そうなればもう自分自身は販売しなくても(働かなくても)どんどんお金が入って来るという仕組みです。魅力的な話ですよね。
どこに問題があるのでしょうか。まず第一にそのような階層構造は無限に増えるわけはないということです。そのため結局は売れずに在庫を抱え、出資を取り戻すことができません。その上組織自体(大元の企業)が崩壊してしまうことがあります。
第二に人間関係を壊します。マルチにはまる人は学生や主婦が多く、販売経験もないため友人、知人を勧誘し関係を悪化させます。マルチは合法ですが誰でも儲かる、誰でもできるというのは嘘っぱちです。やるなとは言いませんが手を出さない方が無難ですよ。
マルチはクーリングオフができます(20日以内)。契約取り消しもできます。また中途解約もできます。詳細についてはお問い合わせください。
最近はインターネットを使ったマルチがはやっています。
「誰でもできるネットビジネス」「黙っていても月収○○万円」「脅威のビジネスシステム」
等のうたい文句には要注意。
キャッチセ−ルス 街でちょっとかっこいいお兄ちゃんやお姉ちゃんに声をかけられ、ふらふらついて行くと喫茶店や営業所でしつこく勧誘され、化粧品やエステ、英会話教材などの高額な買い物をさせられてしまうというとんでもない商売です。純朴な若者、特に女性の被害が8割だと言われています。
とにかく頑として断りましょう。事務所などに連れ込まれ、出してもらえなかったとすると監禁罪が成立します。その足で警察に行きましょう。
絶対に負けないでください。そもそも知らない人にふらふらついて行っては行けません。子供の頃お母さんに言われたでしょ?
これは訪問販売のカテゴリ−に入り、8日間以内ならク−リングオフが可能です。
アポイントメントセ−ルス 「おめでとうございます。あなたは○○万人の中から選ばれた幸運な方です。」などと突然電話がかかってきます。そして言葉巧みに事務所まで来させ、英会話教材などを売りつけようとする商売です。実は学生時分に私もやられたことがあるんですよ。悔しかったなぁ。買いませんでしたけどね。
これも訪問販売として位置づけられています。8日間以内ならク−リングオフが可能です。
SF商法 一時、大変な社会問題になりました。これに引っかかるのはたいていご年配の方です。町中を歩いていると「○○の無料頒布会を行います。どちら様もお気軽にご参加ください。」などと声をかけられ会場に行くと、まず箱入りティッシュなどが出てきて「これほしい人手を挙げて」などとやられるのです。そのうち気分が高揚してきて何かもうわからなくなったときに羽毛布団などが出てくるのですね。思わず手を挙げて数十万円の契約をさせられてしまうという悪質なものです。
これも訪問販売の一種です。ですから8日間以内ならク−リングオフが可能です。ちなみにSFとは「新商品普及会」の略です。
点検商法 これも社会問題になっている悪徳リフォ−ム業者の手口です。実は知り合いにその業界の人間がいまして手口を教えてもらったことがあります。
「こんにちは、株式会社○○ですけど近所で工事を始めたものでご迷惑のお詫びに参りました。これご挨拶代わりのタオルなんですけどよろしかったらお使いください。ところで奥さん、お宅の水回り危ないですよ。近いうち業者に見てもらった方がいいですよ。よかったら私がちょっと見ましょうか。あらぁ、こんなに水漏れがしてる。奥さん、これもう基礎が腐ってますよ。」なぁんてやるそうです。上手ですね。
これはアウトです。訪問目的を告げてませんね。違法なのです。これも訪問販売なので8日間以内ならク−リングオフが可能です。
内職商法 「誰にでもできる簡単な内職」「月に4,5万は可能」などと広告を打って希望者を募ります。そして仕事をするにはこのような資格が必要でついては資格取得まで当社でバックアップする、講習料は○○万円、などと持ちかける商法です。だいたい仕事を依頼しようというのに資格を取らせるなどというのがおかしい。資格者を養成するより資格者を募った方が速いし、もし養成しようというならその費用は会社持ちが当たり前。でもこれが引っかかる方が多いのです。
少しでも家計を助けようとする主婦の心を悪用する許し難いやり口です。資格を取ったはいいが仕事が来ない、その内に会社とも連絡が取れなくなるという極悪非道。そんな会社はみんなで摘発しましょう。
内職商法のクーリングオフは20日間以内。個人的にはもっと長くてもいいのではないのかと思います。なぜなら騙されたと気づくのは半年くらいたってからなのですから。
ネガティブオプション 送りつけ商法ともいいます。ある日突然頼んでもいない商品が届き、いついつまでに支払えという請求書が入っています。着払いで届くこともあります。私が経験したのは福祉団体を装ったものでした。危ないのは受取人が不在で家人が支払って受け取ってしまったような場合です。こうなると取り戻せません。
ネガティブオプションの場合は何もせず放っておいても可です。その場合は14日後には処分してよいことになっています。また、業者に引き取りを要求した場合には7日で処分できます。
特定継続的役務提供 役務とはサービスです。このサービスが一定期間継続して受けられるような契約をするのがこの商法です。その類型は
「エステサロン、外国語教室、家庭教師、学習塾、パソコン教室、結婚相談所」
の6つで5万円を超える金額であるものです。別に悪徳でも何でもないのですが「絶対に痩せる」とか「成績アップ間違いなし」など不確定なことを断言し、高額な契約をさせた上、あの手この手で解約に応じない等が問題なのです。
クーリングオフは8日間ですが中途解約も可能です。ただし、すでに受けたサービス、使ってしまった商品の額は支払わなければなりません。
資格商法
(電話勧誘販売)
電話勧誘販売も非常にトラブルの多い商法です。これも突然電話がかかってきて
「○○の資格を取りませんか、これはもうすぐ国家資格になります。とりやすい今が最後のチャンスです」
等と言って進めるんですね。これに引っかかる人はまじめで気の弱い人なのです。そして数十万の教材を買わされたあげく業者のリストに載り回ってしまうのです。そうなるといろいろな業者が手を変え品を変え勧誘してくるということになります。もちろんク−リングオフが可能です。
これには書面交付義務、再勧誘、威迫困惑の禁止等の決まりがあり違反すると指示処分、業務停止命令があります。悪徳業者はみんなでつぶしましょう。
霊感商法 「この家には悪霊が憑いている」「自縛霊が・・・」などと言って不安にさせ高価な数珠、壺などを買わせる商法です。これは宗教団体と結びついている場合もあり、マインドコントロールを受けたりすることもあるので始末に負えません。訪問販売のカテゴリーなのでクーリングオフは8日間なのですが詐欺の可能性が高く、告訴も視野に入れ警察に相談するのがよいかもしれません。
デ−ト商法 アポイントメント商法の一種です。出会い系サイト等で知り合った異性が実は販売会社の社員で言葉巧みに自分の販売店に連れて行き、相手に対する好意をほのめかしながら高額なアクセサリーや毛皮を買わせるといったものです。被害にあう人は20代の男女が圧倒的に多く、数百万円の借金をして自己破産に陥る人もいます。実際には二束三文の品である場合が多いので詐欺罪が成立することも考えられます。クーリングオフは8日間なのですが8日以降に相手が姿を消すこともあり、被害にあった本人が被害にあったことに気づくのは何ヶ月もたった後だったということもあるのです。大変悪質な商売ですね。
架空請求・不当請求 これも一時マスコミを賑わせました。使った覚えもないのに出会い系サイトの利用料などを請求されるのです。
「○月○日までに○○万円を支払え。さもないと○○の利子が付き債権回収業者(暗に暴力団をほのめかすように)に回すぞ」
等の書面がついてくるので怖いから支払ってしまうのです。さあ、そうなったら大変、リストが業者間を回り次々と請求が来ます。
こんなもの放っておきましょう。連絡など取ってはいけません。請求書は保存しておき警察に行くのがいいと思います。