臨時特急サザン、最初で最後の水軒入線

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臨時サザン、なんばに到着 臨時特急「サザン」はなんば駅5番線に到着しました。本来ここには急行が入るはずなのですが、発着番線を変更していました。なんば発車は11時10分でで、約10分ほど停車していました。車輌は10006Fを使用した4連で、中間車は先頭車を改造して造られたタイプの物です。

 この写真はあまりよく撮れてないので、方向幕が真っ白になってしまっていますが、本当は「臨時」となっていました。乗車は降車側のホームからでしたが、私は気づかずに乗車側ホームに一度入ってしまいました。まあ入ったからってどうってことはないのですが。

 なんば駅を出ると、普通列車の後追いをしながらゆっくりと走りました。自分の時計で確認した主要通過駅の時刻は以下の通りです。

住ノ江16分--堺18分--高石27分--岸和田36分--泉佐野44分--尾崎52分--みさき公園12時02分--和歌山市15分着16分発(運転士交代)--和歌山港20分着21分発

 ほとんど普通列車を追い抜くことなく走ったので、和歌山市までノンストップで65分もかかりました。また、車内では乗車証明書と、鉄道旅行に関するアンケート用紙が配られました。乗車証明書はなかなかのものでした。アンケート用紙は、帰りの車中で回収し、その中から各列車3人ごとに抽選でラピートTシャツが当たるようになっていました。

水軒駅には1両分だけホームイン 水軒駅には12時25分頃に到着しました。水軒駅駅名表とサザンの並びを撮影しやすいようにという南海側の配慮で、サザンは1号車のみホームにかかったところで停車しました。私は4号車乗車だったので見えなかったのですが、手旗信号で停車したようです。

 水軒に到着してしばらくすると、方向幕をまわして「サザンなんば」にしました。ところがこのとき、「臨時」と「サザン〜」の間にある「-急行-〜」方向幕を撮りたいがために、「どけ!」とか「ボケ!」とかいう罵声が飛び交っていました。確かに回転中の方向幕の中にはかなり貴重なものもありますからその気持ちは分かるんですが、こういう態度はよくないと思います。

駅名表&サザン この日は昔のしっかりとした駅名表に戻っていました。これまで簡易タイプの駅名表だったのは、盗難防止のためだったんでしょう。適度なサビ具合がまたいい感じを出していたと思います。この駅名表は、これからもイベントの時に使用されるようです。といっても廃止までもう1ヶ月を切っていますが。

-急行-多奈川 しばらく「サザンなんば」の方向幕を掲出していましたが、もう一度回転させて「特急」幕にしました。この写真はその回転中に撮ったものです。タイミングが難しくて少しずれてしまいましたが、「-急行-多奈川」です。これ以外に「-急行-春木」の写真も撮りましたが、相変わらずこのときも罵声が飛び交っていました。もう少しなんとかならないものでしょうか。

 ちなみに方向幕の中身ですが、サザンなんば〜サザン和歌山港と、-急行-一式(なんば、春木、泉佐野、羽倉崎、多奈川、和歌山市、和歌山港)がメインで、他は回送や臨時といったものしか入っておらず、空白幕が大量にありました。ただ、団体専用が黒地に白字となっていたことには驚きました。

撮影会の様子 発車10分前、13時20分頃の様子です。15分頃に南海側から、車内に戻りはじめるようにという案内がありましたが、まだまだ粘っている人たちがいます。まあこれくらいは当然のようにありますし、発車時間も遅れなかったからいいんですが、マナーには気をつけないといけないということがよく分かりました。でも、この集団の半数くらいは水軒で待ちかまえていた人と思われます。

 ちなみに、左側に見えるテントでグッズ販売をしていました。行先円板・角板のキーホルダーやマグネットにシール、和歌山港線6駅の記念入場券(日付は水軒廃止日の5月25日)、ワンマンカーの図面などが売られていました。また阪堺関連のグッズもあり、南海フェリーのプルプルも売られていました。

帰りは「特急」幕に 帰りは「特急」幕でした。サザンにこの幕が入っていたこと自体驚きだったという人もいたみたいです。私もその1人でした。

 帰りは13時30分に水軒を出発しました。帰りもチンタラチンタラ走っていたのですが、高石駅で4番線に入り、ラピートαを待避するために5分ほど運転停車しました。何故か[4]ではなく、[X]の方に停車しました。ラピート待避後は、続行運転でなんばまではじめてサザンが本気を出して走りました。なんば駅到着ホームは6番線で、時刻は14時51分でした。

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