JR200系リニューアル編成

 200系は1982年の東北新幹線開業に向けて、962形などの試作車をベースにして1980年に量産車が登場しました。

 外観は東海道・山陽新幹線の0系と酷似していますが全車小窓タイプで登場し、帯は緑色でした。豪雪地帯など0系よりも厳しい環境の中を走行するため先頭車にはスノープラうが取り付けられ、床下機器も雪の侵入を防ぐため全て板で覆われたボディーマウント構造となっています。

 登場当時の最高速度は210km/hでしたが、その後1985年の東北新幹線上野駅開業時に240km/hに引き上げられました。また1990年にはF90編成が275km/h運転に対応となり、上越新幹線の下り勾配長大トンネル内で275km/h運転を行っていたこともあります。

 200系には、増備の過程で100系タイプの流線型先頭車を持つ200番台が登場しました。この2000番台は帯は100系と違って1本でしたが、その後登場した2000番台(H編成)は2階建て車輌を2両連結した16両編成となり、帯も100系と同様に下に1本細い帯が追加され2本となりました。

 1992年の山形新幹線開業時には、400系と併結するための分割併合装置を備えたK編成が8両編成で登場しました。このK編成は後に10連化され、秋田新幹線E3系との併結に用いられたこともありますが、現在併結運転に用いられるのは山形新幹線はE4系、秋田新幹線はE2系1000番台となっており、200系K編成は増結運用からは撤退しました。

 長らく東北新幹線の顔として活躍してきた200系も、1997年にはG編成の廃車が開始され、2004年にはH編成2000番台も運用を終了しました。現在残っているのはK編成リニューアル車のみとなっています。

 K編成のリニューアル化は走行試験であと10年の使用が可能とされた編成に施されたもので、フロントガラスが曲面ガラスに変更されたり、塗装が他形式と同タイプの、上部ホワイトで下部ブルー間にエメラルドグリーンの帯といったものに変更されてたりしています。また内装も大幅に向上しました。

JR200系新色リニューアル編成(グリーン車)
製造初年:1980年(昭和55年) 制御方式(力行時):サイリスタ連続位相制御
制御方式(制動時):チョッパ制御

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