≫ジェームズ×セブルス

(夢)

世の中には、切なく溜息が出るような素敵なジェースネが溢れているというのに、何故うちの連中はああもガラが悪いのでしょう…。
と、少し遠い目をしてみたくなる今日この頃。
いつか繊細と形容しても許されるセブルスさんを書いてみたいものです。(殴り倒しても壊れない繊細なセブルスさん)(言語的に既に矛盾してないか?)


殴り合う仲(どこの番長漫画だ)。
顔を合わせると、すらすらと口から嫌みが出る。
あまりにも自然に出るため、朝晩の挨拶レベルの悪口では悪口にすらならない。
その会話を端で聞いていると、ちょっと怖いものがある。
が、ホグワーツ生にとっては耳にたこなので、もはや何とも思わない。
てゆーか「うざい」。(それはそれで問題が…)。

緊迫感を常に漂わせる二人組。
合同授業は、気の弱い学生にとっては緊張の連続。
絶対に一度は衝突する。
うっかりすると二回三回と立て続けに喧嘩。
そして減点と罰則。
シリウスの口が悪いのはいつものことだが、容赦のないジェームズはスネイプとの喧嘩でしか見られない。
でも、喧嘩回数が多いので同学年にとっては日常風景。「ああまたやってるよー」
何故そんなにも喧嘩をしたいんだか。(或いはさせたいんだか)


一言で言えば「ソリが合わない」。

初めてジェームズが馬鹿笑いしてるのを見たとき、セブルスは遠くからそれを眺めつつ「あああいつとは絶対に気が合わないんだろうなあ」と感慨深く思ったとか。
そして大当たり。

どっちから仕掛けたとか、どっちが悪いとかは、あまり関係ない世界。
それ自体には意味がない。
ただ、売られ喧嘩は買うのが彼等のルール。
そしてありったけ喧嘩を売りつけるのが彼等のルール。
守らなければならないと、無意識に思っているんだが自覚はない。

この二人は喧嘩してる時の方がバランスいい。
夜は基本的にジェームズの方が押しが強い。
夜の方が基本的に関係が穏やか。
昼間は喧嘩時間帯だから、夜は雑談時間帯。
一応密会場所があるということに設定している。
そして「いるから」と一言言うと相手は「行かなければならない」とオートで思いこむらしい。


その不自然さにそろそろ気付け。(気付かないから関係が安定してるんだが)


気付いたら一回人間関係が(周りを巻き込みつつ)荒れると思われる。
しかし、「それがフツー」という状態を作り出してきたので、荒れた後はまた安定に戻ると思われる。
自分の中に相手への依存があることに気付いてしまったけれど、けれど自分だけがそうではないということにも気が付いて。
一方通行の依存ではないことに気が付いて。
双方向だから、まあいっか。……という結論しか出ないだろうな。

それを人は「お互い様」という。





別に相手の全てが欲しいわけではない。
ただ相手の心を円グラフにたとえたとき、15°〜28°までの領域は自分が占めているべきだ、と思うだけ。(この数字には何か意味が?)(ありません)
他の部分なんぞいらない。誰にでもくれてやる。
でもその部分だけは他の誰にも渡さない。殺してでも渡さない。

そーゆー関係。





(あとがき)

愛でも恋でもないよなーこれ。
悪友ってのもちょっと辞書では意味が違うらしい。


『いると抹殺したくなるけど、いないと物足りない』

この関係を一体「何」と表現すればいいですか? (やっぱ悪友が一番近いと思うんだが)(好敵手ってのもありかな〜?)