≫アーサー×ルシウス

(アールシ改訂版・第二稿)


以前、ここでアールシの人間関係は平和だと主張しておりましたが、今回それを撤回します。
本音を言えば、今でも平和だとは思っているのですが、殺しあう仲だというに平和だと言い切るのはどうかと思ったためです。
というわけで、言い換えて「安定」。

彼らの人間関係は常に安定しています。
意思疎通率90%。
常に90%。
そして常に10%は通じていない。永遠に通じることはない。


そういう関係です。
在学中も卒業してからも常に意思は疎通しています。
ほら平和、もとい安定していますね。
憎しみ合う心もちゃんと通じています。

これがJSだったら時に100%だったり時に0%だったりして非常にせわしないところです。



えぇと、このサイトでは在学中に限り時空軸を捻じ曲げて、ALとJSとを同時期に持ってきてますね。
せっかくの人材の在学時期が重ならないのはもったいなくて。
けれど原作的にはありえないので、これらはパラレルです。

アーサーにもルシウスにも後輩はいたわけだし、ジェームズやセブルスにも先輩がいたわけです。
そのいたはずの先輩後輩の関係を、相互に仮託しているのがこのパラレルワールドです。
そんなの嘘だーっと思われる方は、ジェームズをグリフィンドール生Aとかセブルスをスリザリン生Bとか読み替えて見てください。
逆の場合も同様に。



さて、そろそろ本題。


アーサーがちょい情けないいい男で、ルシウスが超然とした美形…というのがこのサイトのアールシ。
ついでに同い年。(いついかなる場合でも同学年って設定は個人的に萌えポイントです)

学生時代。
結構気軽に話をして、でも肝心なとこではアーサーが十歩も二十歩も譲ってしまう。
というか、煙たがられるのが怖くてアーサーはおっかなびっくり相手をしてます。
嫌われたくないわけで。

奇麗な生き物に邪険にされるのは誰しも嫌ですよ。
その奇麗な生き物というのは相当性格が悪いのだけど。そこも好きと言えば好き。
実はアーサーさん奥手なんですよね、ルシウスに対しては。


誘い受けがこうも簡単に成立する二人もそうはいまい。(このサイト限定)
ルシウスさんは倫理観が人と違うから、結構さばさばと遊んでいます。
まぁアーサー以外相手にはしないけど。
家柄とか性格とか成績とかも鑑みて、見下さなくても付き合えると思ったので。(あくまで対等な関係が好きです)

ってのは表の理由で、本当のところそんな要因は後付けなんだろうな。
アーサーが、純粋に、家柄とか寮とか関係なく尻尾を振ってきたので、つい手なずけたいと思ったんじゃないかなあ?
離したくないと。
勿論最後には敵対する予定なのだけれども。(この人は自分が間違ってるなんて微塵も思ってらっしゃいません)
その時はその手で壊してしまえばいいと。


アーサーサイドでも。
家同士は敵対してますし、将来はそうするつもりだけどそれは卒業後の予定。(持って生まれた倫理観には逆らえないわけで)
待望。その時が来たらとても幸せ。
自分の手で彼を葬り去ることが出来れば、永遠の独占ですから。


もう、アールシの荒廃の果ての愛がたまりません。逆か? 愛の果ての荒廃?

合意の上の殺意とか。
互いに物珍しく思っているとか。
端っから遊びだったとか。
――それにしては、結構仲良しなんだよな。学生時代は。


いや、歳食ってからだって仲良しさんですよ。
考えてること読めるもの。
ただちょっと殺し合うつもりなだけで。(ちょっと!?)



まぁ基本的に学生時代のアーサーは情けない感じで。
彼美人に弱いんですよ。(何を勝手に決めとるか)
同学年なのに常に押され気味。
実のところ、ルシウス相手に強気に出られるのはジェームズくらいなんですが(そして完敗する、と)。

そんなアーサーの使え無さ具合とかもルシウスは気に入ってるわけですが、 「たまには強気に出てみせろよお前は」とか心の中では思ってます。
スペードのクィーンとハートのジャックって感じですか。彼ら。
(どういう感じだよ)

これでも決めるところはばっちり決めてくれる人であって欲しいですね、アーサー氏。
いや、普段はそうなんだが、どうもルシウスが絡むと必要以上に情けなくなる傾向が。
普段は格好いい監督生のはずですよ。
パーシーよりはまぁ、とっつきやすく。人望もある、処世術に長けた先輩。
いい人じゃないか。(ルシウスが絡まなければ)



………では、4巻も出たことだし、奥さま方について検証してみましょうか。


モリーさん。旧姓不明。

グリフィンドールの女生徒。アーサーと同学年。
しっかり者。アーサーの手綱を握っている。
二人の関係については、呆れつつ諦観の心地で眺めている。
アーサーとは幼なじみで卒業後なんとなくそのまま結婚。
もう入学当初から家族のようなもの。出来の悪い兄が美人に引っかかって暴走しているのを呆れて見ていた感じ。


ナルシッサさん。旧姓不明。
スリザリンの女生徒。ルシウスと同学年。許嫁。
美人でもてます。気位も高いけど、実は不思議さん。
ルシウスさんとは普通に仲がいい。アーサーはかなり長い間この二人が許嫁だなんて知りませんでした(可哀相に)。

彼女は上流階級出身の不思議お嬢様。
ルシウスさんの許婚。
親が決めたんですが、彼のこと好きですよ。そしてその美貌をたたえてくれる人が好きなので、存外アーサーに好意的です。
モリーさんとは、主婦の井戸端会議的話はしますが、彼女はルシウスさんにたらしこまれてくれないので、アーサーより好きじゃありません。
(って、こんなナルシッサさんはだめですか…(苦笑))



アーサーとルシウスの学年は、寮を代表する彼らの関係がああであるからして、とても微妙なものでした。
四寮すべてがなんだか不思議世代に。
この学年は割と早い段階でもう諦観の心地を身につけて、上級生よりよほど大人な精神を持っています。
かつ、なんだかもうヤケの入った変な雰囲気が。
彼らの学年は変人の集まりです(と、今決めました。だからって何かに反映されるとは思えませんが)。

多分そのことに一番早くあきらめがついたのがモリーさんでしょう。
彼女はアーサーの幼馴染で、彼の手綱を微妙に締めつつ、学年を見渡して行動してます。
ルシウスさんとは結構普通に話したりするんじゃないかな。
彼、黒幕系の人間には結構甘いので。
あとナルシッサさんと友人に見えるから。(実際は友人ってほど仲がよくもない)



私は男女間のドロドロした関係が苦手ってゆーか、現実には存在しても、わざわざパロディーをしてまで書くものじゃないと思ってますので(というか、私が書けないだけですね。精神摩耗します)、大概男女関係はさっぱりしてます。
さらりと愛。さらりと嫉妬。その程度でいい。

…ので、まぁモリーさんとかナルシッサさんとかリリーさんもそういう人です。
別に彼女らが割を喰っているわけじゃないので。
つーか、基本的に私が書くものでひどい目に遭うのは男性陣ですから(笑)。
たとえパロディーで801だろうと女性優遇主義。いや、女性優遇趣味?

てなわけで、奥様達は幸せですよ。普通に。



さあ、こっからは卒業後。
ルシウスさんとヴォルデモート卿の関係については、省きます。ただでさえ無駄に長いページなので。
いつかキャラ考書きますので、そちらを読んでくださると嬉しいです。


卒業して三年くらいたったらヴォルさんの仲間集めが始まります。
でも、以前から親交はあったのかな。
その兆しが見えた段階で、アーサーは「あいつ絶対荷担するわ」と気がついてます。(意思疎通90%ですから)
まぁ、その時点で殺し合い決定済み。

ヴォルさん非公式にもう活動始めてます。
アーサーはそれをルシウスの口からすでに聞いてるとか。
だから勤め先に魔法省を選ぶのですよ。愛憎劇ですね。(あとは普通にマグル好きを一番生かせる仕事だからだろうな)


一度出会った時に主義主張を確認しますが、確認などしなくても互いの行動など読めています。
独占できないなら殺してしまえ。
というか、「別の思想を持ってるんだからしょうがない。殺しちゃうよ? まあそうしとけば相手のこと独占できるしね」という感じですか。


ヴォルさんがハリー・ポッターに返り討ちにされるまでは、結局殺しあう機会に恵まれませんでやきもきしておりました。

だってほかの誰かに殺されちゃったらどうするんですか。
それだけは許されません。マナー違反です。(なにそれ)

私に殺されるためにあなたは生き残るべき。
そういう理論でいきましょう。(だからなんだそれは)


そのあと一回停戦期間。

ルシウスさんはヴォルさんにつくかどうしようかちっと揺れてる部分はあります。
トム・リドルがハーフだと吹き込んだのはアーサーの意思でもある。
まあ、こっちに来ないとわかってて、でもぐらつかせるために吹き込んでみるという彼の行動も矛盾してます。
むしろ来られても困るでしょう。いまさら同じ陣営なんてなれません。


んでルシウスさんはちょっとハリー・ポッター取り込みも考えてみたり上手くいかなかったり。

ついでにジニーさんを殺しかけてみたり。
そのとき、アーサーさんはかなり怒ってますよ。殺意倍増。でももともと殺意あったんで、表面的には変わらないという…。

ルシウスさんは「ち、」とか思うだけです。
せっかくウィーズリー家を全滅させる機会だったのに、とか。
悪だなぁこの人。


んで、ヴォルさん復活。
ちょっと思惑を含みつつも再び膝を折って、敵対陣営へ。

待ち遠しかったこの瞬間。

原作でどっちかが死ぬとしたら、直接でなくても、せめて死因に一枚噛ませてあげてほしいと思う管理人の腐れた魂。(出来れば相打ち希望)




結局この人ら、年食おうと何しようと常にラヴラヴですよ、もう。
憎んで殺しあってても愛。(語弊を恐れず)

不幸じゃないと思います。
幸せかどうかはわかりませんが、満足には違いない。


いつまでたってもアーサーの目にはルシウスさんは美人に見えます。(惚れた欲目も絶対ある)

実はアーサーさん「その美貌を損なうくらいなら絶対殺す」とかルシウスさんにほざいてるんですよね。
困ったことに彼、本気です。
ルシウスさんは思想が極端ですが、アーサーさんは思考が極端です。(笑)


敵対関係はいいですね。
精神的にはしのぎを削りつつも、肌は触れている。…そういう話好きです。

顔を会わせれば、精神攻防戦。

学生時代は甘すぎるくせに、卒業すると苦さが極まるというのが、このサイトのアールシ。(でもラヴラヴなんだろ?)(まぁ、極論を言えばそうなんです)



(言い訳がましく)

乱文で主旨が定まらなくてすみませんでした。
頭の中が相当混乱している様子が見て取れます。
あと、中の文章は結構日記からの流用があります。
やっぱ、その時々に考えたことを取り入れていかないと偏ってしまうので。(もう十二分に偏ってますが)

本当は、前回のアールシ論を含めて検討し直したかったのですが、それも難しく。
一つの脳内妄想発展の記録として、前回と今回とページを分けました。
勿論、書いていて楽しかったです。

貴重なお時間を割いてくださりありがとうございました。
このサイトは常にアールシを布教しております。