Marine Technical Concepts PRO CAL

 カルシウムリアクターの出現によってミドリイシの飼育が容易になり、さらに成長させることができるようになったのではないと思うほどの重要な器機です。そんなカルシウムリアクターの中で、PRO CALは、これ以上のモノはないと、いわれるほどの世界一のリアクターだそうです。

【メーカー公表の仕様】
 総水量2660Lまで対応 サイズ35cm×35cm×高さ56cm

【使用感】
(1)性能
◆このカルシウムリアクターには、ARMのカルシウムメディアが3箱(約12kg)も入るのだから性能的には、申し分ないと思います。私の水槽(約400L)では、石灰藻が多い?ためか、CO2を2泡/秒位溶かして、KH10をキープしています。

(2)調整
◆このカルシウムリアクターの調整は、簡単だと思います。スピコンで、カルシウムリアクター本体に付いているCO2カウンターを見ながらCO2量を調整します。また、水量調整ダイヤルで、排水量を調整します。この水量調整ダイヤルは、カチッカチッと回せるので使いやすいです。

(3)掃除
◆このカルシウムリアクターは、カルシウムメディアと水が入ると相当重くなります。なので、掃除=メディアの入替えは、結構大変かなと考えています。まだ、やったことないので、後日報告します。

(4)その他
◆このカルシウムリアクターは、物は良いのですが、組み立てが大雑把です。なので、接続部分から水漏れを起すようです。私の場合も、一度セカンドステージと排水口を接続する部分から水漏れが起きました。
◆このカルシウムリアクターは、ファーストステージの上部に、溶けずに残ったCO2を逃がすバルブが付いています。このバルブを開閉するフロートがありますが、メディアを入れ過ぎると、このフロートが下がることが出来ずに、CO2解放バルブが正しく動作できません。このため、ファーストステージには、メディアを8分目まで入れるようにします。
◆このカルシウムリアクターは、内圧計が付いていて、詰まって流れが悪くなった時など、掃除の目安になるのではないでしょうか。
◆このカルシウムリアクターは、水量計が付いていて、取説では、20mL/分〜30mL/分した方が良いと書いてあります。目安にはなると思います。
◆私の場合、このカルシウムリアクターをサンプより高い位置に設置したため、サンプからの吸水にサイフォンの原理が使えません。このため、メインポンプの排水途中でクーラーとカルシウムリアクターへ分岐させて、カルシウムリアクターの吸入パイプへつないで、強制的に海水を送り込む強制循環方式を採っています。